忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

片付け・整理のできない人 (part4 ADHDの悪癖)

2013-12-01 | 日記
義母がゴミ屋敷化させた3部屋の片付け作業も最終段階となった。今回は最後となる
7畳半の広さの畳の間である。

この部屋は隅の半畳が棚間になっているので実質7畳間であるが、中央に1畳分の細長い
掘り炬燵が切ってあり、少なくとも8人は一度に炬燵に集い食事ができる設計になって
いる。

炬燵の周囲は畳の短辺の長さ分、つまり90cmは空いている。人が炬燵に入っていても
後ろを楽に行き来できる。炬燵分を除くと床は6畳、つまり20m2の広さとなる。

ところが、なんとここのスペースにカラーボックス15ケと透明ガラスのテーブル
1脚(広さ50x90cm)、サイドボード1棹(高さ約1m、50x110cm)
小さ目の水屋1棹、コンセント付のキッチンデスクまでもが並べてあり、炬燵の周囲
は40cmほどのスペースしか空いていなかった。まさにこれでもかと言った具合で
ある。そしてこの炬燵周りのわずかなスペースも、炬燵の周囲の4辺の2辺が4段積
衣装ケース、ダンボール箱の山積み、衣類で埋まっていた。そして残りの1辺には
ガラステーブルが置かれているので、周回できるはずの炬燵の周りは完全に行き止ま
りになっているばかりでなく、炬燵に座れるのは1辺だけになってしまっていたので
ある。


15個ものカラーボックスの中はこまた"これでもか”といったようにありとあらゆる
モノがぎっしりと詰め込まれていた。そしてなんと掘り炬燵の中までもがゴミの山だ
った。

結局3つのゴミ部屋から出たゴミの量はというと、記録を取った訳ではないので正確
ではないが、
・燃えるゴミとして廃棄したもの・・・家庭ゴミのゴミ袋に160袋(20袋x8回)
・風呂釜で焼却燃やした紙類  ・・・  〃       80袋(2袋x40日)
・アサヒグラフなどの週刊、月刊の雑誌・・・510kg(車で2回廃棄、これはトラックスケールにて計量)
・壜、ガラス・・・指定ゴミ袋に10袋
・プラスチック・・・ 〃   20袋
・罐、金属類・・・  〃    5袋
・陶器類・・・    〃    9袋

雑誌類を除き、全て市のゴミ収集に出して処理して頂いた。ゴミ袋の代金は別として
かかった費用は0。経験者の話によると清掃業者に委託したら仕分けの作業量を含め
数百万円掛かったと言う。むべなるかなである。

ただし、40日間の労働は無報酬。張本人からは感謝の言葉さえない。それどころか
恨み節の数々。
まあ家人のフラストレーションが解消するとともにアレルギー症状が快方に向った
として良しとしたい。なにしろ大の綺麗好き、ネズ公などの動物嫌いなのだから、
強行してよかったと思う。

しかし、ゴミを片付けた後の部屋は畳がすっかりダメになっていた。掃除はしない、
締めっきりで風を通さない、ネズ公の天下となった畳は、汁を溢したままのところが
腐っており、ネズ公に齧られところが数箇所、そしてキャスター付き家具を直に置い
たものだからキャスターの喰い込み痕がくっきりと残ってしまっている。

よくぞここまで放って置けるものだと驚愕する。まさに人間業ではないとも言える。

片付けていて気付いたことは、やはり尋常ではないということ。
自分も結構ずぼらな性格なので面倒な時は机や部屋が散らかることがあるが、それ
には限界というものがあって、散らかり過ぎたと思うと整理をする。ところが
ゴミ屋敷化させてしまう人はこの限界がないようだ。

モノにこだわるのも特徴のようである。整理が付けられない上に捨てない、捨てら
れないので始末が悪い。

ガラスの空き瓶、タッパウエアの容器が何十個とあったし、何に使うのか弁当ガラや
イチゴのパックまでもがレジ袋に何袋もとってあった。

そして隠す。カラーボックスは雑多なモノを詰め込んだあと布切れで前部を覆ってし
まうので中味が見えない。

片付けられない理由を他人のせいにする。
掃除道具がなかったからとか○○が邪魔だったからといった具合に。

衝動買いをする。
モノを入手する時に適当な理由をつけて自分に納得させる。
自制が効かない。
洗剤、石鹸、トイレットペーパー、ラップ、ゴミ袋などの日用品が散在して多量に
保管されている。

飽きやすい。
これまで宗教、バードウォッチ、陶芸、日本画、オモト、エビネ、山野草などと
多数手を付けてきたが、日本画を除きいずれも途中で頓挫。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ひと通りの片付け作業は終ったものの、もう一度整理が必要である。
それとダメになった部屋の修復。今年も残り1ケ月となったが今年中に
終らせたいものである。

身内の話しで決して他言する内容ではないが、余りに常軌を逸した汚さに
つい愚痴ってしまった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿