忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

東の京/西の京の知事問題

2013-12-01 | 随想
 "東の京"は言わずもがなの東京、そしてもう一方の"西の京"は山口市。
山口市は戦国時代の有力守護大名である大内氏の本拠とした所であり、大内氏が京都
を手本に街づくりを行ったことから現在も堅小路、今小路などの京風の地名が残ってい
て、観光パンフレット等には小京都、あるいは西の京と謳われている。

今、奇しくもその東京都と山口県で知事の不祥事が起こっている。
東京都は猪瀬知事の徳州会グループからの献金問題。借金だったとして借用書を公開す
るなど何とかして言いかわそうとしているが余りに見苦しい。
マスコミは捺印や印紙がないとして借用書の真偽を追求しているが、これは枝葉末節で
あって借用書の有る無しにかかわらず両者の間に何らかの癒着があることは明白であ
る。

確か、猪瀬氏は道路公団民営化推進委員会の委員時代には、官僚と道路族議員との癒着
や利権がらみの体質を舌鋒するどく指弾していたはず。官官と官民との違いはあるが、今や自分が指弾していた最低の政治家に成り果ててしまっている。人間は"甘い汁"に
弱いという典型的な例だろう。

ただ、東京都は首都とはいえ地方自治体の一つである。「東京は東京だけでやってくれ」
と言いたい。


方や山口県は山本繁太郎知事。


先々月(10月)末から入院しており先月末から始まった県議会本会議にも出席できな
い状況となっている。当初疲労のため1ケ月入院ということだったが、1ケ月経った
現在も退院の目処がたたないばかりか病名すら県幹部も知らされていないという。

この知事、衆議院選で2度も落選したが昨年7月末の知事選で見事当選。しかし知事就
任開始から1ケ月もの間入院し今回の入院は2度目。しかも選挙中にも倒れて入院して
おり選挙活動もできなかったという。

多くの関係者にこれほど多大な迷惑を掛けているのに知事辞任の気配はない。誠に無責
任な人物である。

もともと上関原発問題にしろ、岩国の米軍問題(海兵隊移転、オスプレイ)にしろ
国の施策に従うとして知事としてのビジョンを全く示していないし、今夏の県央、県北に
於ける集中豪雨災害にしても国に復興支援の陳情をするばかりで県の姿勢は全く見え
ない。

知事就任時の施政方針そのものが前任者(二井関成氏)の施政の踏襲ということだった
が、ニ井氏も全く政治家としてのビジョンのない人だった。県政は県の運営をすること
で政治とは異なると発言したことを鮮明に記憶している。つまり国から言われたことを
そのまま上意下達で県政に移し変えるということである。

数十年後には県の人口が100万人を切ってしまうという統計データが出ているのに
こんなビジョンのない、そして知事になることだけが目標としか思えない人に知事を
続けられてはかなわない。

巷では建設省官僚時代に"ノーパンしゃぶしゃぶ"接待を受けたことで有名でもある。
外見を云々するのはタブーであることは重々承知しているものの、異性人の感触が
して生理的に嫌いなタイプである。衆院選に2度も落選したというのはそんな何とは
ないいやらしさが感じられてのことではないかと思う。

こんな人物が知事に当選するとは、相手候補が悪かったこともあるが、推薦した県自
民党も、そして投票した県民も民意が低いと言わざるを得ない。


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