忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

岩国の薄墨桜 (宇野千代生家)

2013-03-29 | 日記
 先日月曜(25日)、読売新聞の地方版を何気なく見ていたら宇野千代生家の薄墨桜が満開とあった。生家に電話してみると、今が満開でそよ風が吹くと花びらが舞うという。桜は散り始めがいい。まさに見頃だ。
さっそく行ってみることにした。

薄墨桜と言えば、岐阜・旧尾根村。山里で名もなく枯死寸前だった薄墨桜を世に出し、また保護に努めたのが宇野千代。一度行ってみたいと思っていた尾根の淡墨桜だが、余りに有名になり過ぎて満開の時の人出が半端ではないらしい。

人混みは御免だ。4年程前、岡山にある「醍醐の山桜」を見に行った時のこと、中国道のインターを出るまではスムーズだったが、醍醐の桜へのアクセス道に入った途端にひどい渋滞で僅か7kmほどの道のりを4時間以上もかかった。歩行者の方がどんどん抜いてゆく。無理して離合がやっとできるほどの細道なので引き返すに引き返せない。日暮れ近くになって、明るいうちには辿り着けないかなと半ば諦めかけた時に路傍に一台停車できそうなスペースを見つけ車を置いてやっと辿り着いたという苦い経験がある。

宇野千代は薄墨桜をこよなく愛し、根尾の桜の幼木2本を生家に植樹したという。その後、もう一本秘書の人が植樹したので合計3本の薄墨桜が植わっている。本家の樹齢は1000年以上、生家のものは40年。木の風格はさすがに比べ様がないが薄墨桜を堪能できた。

生家と薄墨桜




邸内






庭園
モミジも奥に薄墨桜






生家と薄墨桜
苔と石碑






生墨桜
邸外からの方がモミジに邪魔されずによく見える








花吹雪



錦帯橋と桜
近くの錦帯橋にも久しぶりに寄ってきた










ソフトバンク 金銭(かね)、金銭(かね)、金銭(かね)のケチ臭さ

2013-03-28 | 随想
 半年ほど前、ソフトバンクのあまりの金満主義に嫌気がさして他社に乗り換えた。

先日久しぶりにこの携帯カメラを使ってみようと思い立ってカメラを立ち上げてみたところ、「ネットワーク自動調整・・・」のメッセージが出てカメラ機能が使えなくなっていた。

同時期に契約解除した家人の携帯はと試してみるとこちらは立ち上がる。
(ただし、このすぐあとで、家人が再立ち上げしてみたらやはりもう立ち上がらなくなっていたが。)

ネットで調べてみたら、携帯カメラやワンセグを見るためだけに契約しすぐ契約解除することを防ぐためにこのような”時限爆弾”を仕掛けているようだ。しかもネットのQ&Aを見るとソフトバンクの名前が頻発するのでどうやらソフトバンクだけのようだ。


同じくネットで、プリペード携帯用のUSIMカードでカメラが使えるようになり、しかもショップによってはプリペードカードを購入しなくても無料で供給してくれるとの情報もあったので早速近場のソフトバンクショップに立ち寄ってみた。


田舎のショップのことなのであまり期待はしていなかったのだがやはり最低3000円のプリペードカードを購入しないとUSIMカードは渡せないとのことだった。
しかも、3000円の有効期間はたったの60日。USIMカードは1年間は有効らしいが毎年最低3000円払わねばならない。カメラのためだけにこんな金を払う者はいないだろう。本当にけち臭い会社である。


以前から、孫正義の蓄財(会社は借金だらけ、孫は日本有数の富豪)、東日本大震災の寄付金についての言行不一致(100億円寄付を発表したが実際には未払い)などが嫌でたまらなかったが、ますますソフトバンクが、いや孫(ソン)が嫌になった。

ちなみに他社の携帯に切り替えて以降、同じような使い方をして家人と二人で3000円/月は削減した。勝手にメールを送りつけてきていたが、これも通信料を払わされていたのではないだろうか。

自作の猫トラップに2匹目の野良猫掛かる

2013-03-28 | 日記
野良猫の侵入に悩まされ、一週間ほど前に猫トラップを自作して庭に仕掛けたところ三日目にして1匹目の野良猫がかかった。

まだ数匹いるはずなので再度セットしたが、相手もさるもの2回続けて捕獲に失敗した。1度目は入り口扉のラッチ不良で、中に入って扉が閉まったもののラッチの片側が掛からなかったかあるいは暴れて外れてしまったかで逃げられた。2度目は餌のチクワをサイド側から文字通り横取りされてしまった。

えさを30cm巾の籠の中央にセットしているのでサイドからだと15cmほどあり、猫の腕が意外と長いことに驚かされる。うまい具合に取るものだと感心するものの、こうなると猫との知恵比べ。

ラッチと餌のセット方法を改良を加えて再チャレンジする。昨日、少し早いが夜桜見物に出かけ夕方も8時過ぎに帰宅したところ、庭の茂みにセットしておいた猫トラップが何やらおかしい。よく見ると2匹目が掛かっていた。ラッチがうまく掛かっているようだ。

近寄って行くと、それまでおとなしかった猫が吼えながら威嚇する。敵もやはり必死だ。

暴れて怪我をしないように丁重に扱いながら、人里離れたところまで車に乗せて行って放逐した。戻ってこないことを願う。



自作猫トラップ



昨晩、再セットしていたところ、今度は手前の方から腕を伸ばして餌をとっていた。今度は外から腕が届かないように三方を目の細かい金網で覆った。野良猫はまだ数匹残っている。これからもしばらく野良猫とのバトルは続く。

子供の頃、実家で猫を買っていたので猫は悪戯さえしなければ嫌いではない。ただ、野良猫はノミやダニを運び、伝染病を媒介する可能性もある。可愛いからといって餌を無責任に与える人がいるから困りものだ。

三重塔巡り 重文(1)  前山寺(長野・上田市)

2013-03-24 | 旅行
 前山寺は、先に国宝の三重塔で紹介した安楽寺(上田市別所温泉)、大法寺(青木村)にほど近い。3つの古刹は安楽寺を中心に半径5km以内にある。以前にも書いたが国宝および重文の三重塔がこれほど密集しているところはここをおいて他にはないだろうと思う。

更に上田市郊外にも信濃国分寺の三重塔がある。こちらも重文に指定されているが、残念ながらまだ行ったことがない。少なくとも三度はそばの国道を車で走っているにもかかわらず素通りしてしまった。国分寺、国分寺跡があると判ればだいたい立ち寄ることにしているので非常に残念である。しかしこれは余談。


前山寺付近には遠く鎌倉につながる鎌倉街道が残っている。鎌倉幕府に事変があるとすぐ馳せ参じることができるようにと設けられたという。あの「すわ、鎌倉!」の鎌倉街道である。


前山寺全景



本堂



三重塔






自作の猫トラップでついに野良猫の捕獲に成功

2013-03-21 | 日記

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 *  本稿は野良猫の被害に遭って困っている人やDIY愛好者を対象にしています。      *
 * ときたま猫の熱愛者(偏愛者?)らしい人から的外れな中傷や攻撃的なコメントがくること
 * がありますがこの類のコメントは即削除します。あしからず。
 *  蛇足ですが捕獲した猫はいずれも薄汚れていて明らかに野良ネコばかり。野良を別の
 * 場所に”移住”してもらうだけで決して傷つけたり殺めたりすることを意としておりません。
 *
 * ネコを真に愛する人は飼い猫に首輪をつけてください。また無暗に野良ネコに餌を与え
 * ないようにしてください。”ネコ可愛がり”は一見愛護にも見えますが一人よがりでしかあり
 * ません。
 *  
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 近所の野良猫が我が家の庭に浸入し放尿などのいたずらをするので困り果てていた。

猫の通り道になっているコンクリートブロックの上にイガのたった猫除けマットを置くなど、考えられる限りの猫侵入防止対策をやってきたがさっぱり効果がなかった。

浸入したのを見つければその都度追い払うのだが敵も去るもの、こちらを見透かしたような行動をとる。追っても決して一目散に逃げるのではなく小ばかにしたようにこちらの出方を計って逃げる。まさか家の周囲を金網で囲うわけにもいかず、このところお手上げ状態であった。

ところが数日前、庭の池で大事に飼っていた金魚を襲ったところを目撃してとうとう堪忍袋の緒が切れた。最後の奥の手、猫トラップで捕獲して遠くに移住していただこうと考えた。

猫トラップは市販品を買えば最低7000円はする。そこで、趣味であるDIYの一環として自作することにした。主な材料は100円ショップで購入した棚用の金網(60x30cm)5枚。合計で525円。それと番線、針金、釣り糸のテグス少々。


完成品はこちら。

針金の先端をフック状に曲げて餌をひっかけ、針金のもう一端にテグスの端の輪がひっかけており、猫が餌をくわえて引っ張るとテグスの輪が針金から外れて入口の扉が閉まる仕組み。入口の扉は上から垂直に落ちて閉まるギロチン式がよさそうだが、構造が比較的簡単なハッチバック車のリアドア型にした。扉が一旦閉まったら開かないようにするラッチや、ラッチにうまくはまるようにするガイドの取り付けには若干の工夫が必要だが、数時間で簡単に製作できる。


餌のちくわをセットして待つこと2日。昨日の夕方とうとう憎っくき野良猫がトラップにかかった。まさにあの金魚を襲った野良猫。
たまたま家人が猫の侵入に気付き、そっと観察していると、意外とあっさりとケージに入って警戒心も見せずに餌にかじり付いた。


可愛がっていた金魚の仇ではあるが、朝まで長時間ケージに閉じ込めたままではかわいそうに思い、夕食直前ではあったが他人様に迷惑を掛けそうにない場所まで移動願いそこで放逐した。

まだ少なくとも2匹は居る。野良猫とのバトルはまだまだ続く。


南海トラフ地震被害予想に驚き呆れる

2013-03-20 | 随想
南海トラフで地震が発生した場合の被害予想が新聞の第一面を賑わしている。TVのニュースでも大きく取り上げられた。

被害想定220兆円、避難者950万人だそうだ。

だが、この数字はいったいどこから出ているのだろう。計算の元になった前提の条件が全く見えてこないで数字だけが一人歩きしている。

いったいこれを見て何をどうしろと言うのか。

ただ一つ重要なのは地震が起きたらできるだけ早く、より高い所に逃げるということだろう。被害がどうのということではないはずだ。


気のせいか東日本大震災以来、この手の過大とも言える発表がやたら目に付く。積雪予想しかり、台風予報しかり。

地震巣窟の日本、いつどこで大地震が起こってもおかしくない。明日かもしれないし、100年、1000年、いや1万年先かもしれない。意地悪く言えば、取り敢えず数字を挙げておきさえしておけば地震が起きた時に言い逃れがつく。反対に、我々が生きている間に起きなくても予想が外れたといって避難されることはない。

こう言っては悪いが、東日本大地震を予想できなかった人達がどうしてこうも堂々とこんな数字を公表できるのだろう。「いや、予想はしていたし公表もしていた」というかもしれない。しかし、およそ1000年前の貞観年代に起こったと言われる貞観津波の存在を指摘する人たちをこの地震学界の主流派や重鎮は全く無視するか軽視してきたのではないのか。あの伊達政宗さえ過去に津波被害があったという言い伝えによって仙台城を海岸線から1遠く離れた高台に築城したと言うのに。

かくて、マスコミと行政だけがこの数字で踊る。

いやはや ひねくれジジイの戯言か。

国宝三重塔巡り(9) 向上寺(尾道)

2013-03-19 | 旅行
 かつて会社勤めの折に単身赴任を2度経験しており、この向上寺も単身赴任がなければ行くことはなかったところの一つである。

 所在地の行政区域は今は尾道市となるが例の「平成の大合併」で合併するまでは瀬戸田町というところであった。本四架橋の一つである「しまなみ海道」の尾道側から三つ目の島、生口島にある。

尾道市街から向島、因島と渡り継いで30km余り、単身赴任先の福山からは約50km足らずである。休日のドライブには程よい距離であり、天気のいい日には瀬戸内の島々を眺めながらのドライブを幾度となく楽しんだ。

 向上寺は島の北側の瀬戸田町瀬戸田というところにあり、日本画の大家である平山郁夫画伯の出身地ということで同地に平山郁夫美術館がある。この平山美術館に行くのがまた楽しみの一つであった。

美味しいレモンの産地でもあり、シーズンには必ず買って帰ったし、また平山美術館を南に回ったところにある耕三寺入口付近のパーラーで売っていた塩アイスでこポンアイスというのも旨かった。(注:ドルチェ耕三寺前店)

そして平山美術館から西にある瀬戸田港まで瀬戸田商店街が並ぶ。いまや日本各地の商店街は郊外のショッピングモールに押されてシャッター通りとなっているところが多いが、この商店街はレトロの感じを残したまま存続しており瀬戸田に行くたびに往復した。

瀬戸田港は三原市から高速船が出ており、車でなければ本土からはこちらの方が便利である。耕三寺は西の日光東照宮とも呼ばれていて、日光陽明門を真似た絢爛豪華な山門もあって観光客も多い。フェリーで渡る観光客にとってこの商店街は参道に当たるのでシャッター通りにならずに済んでいるのだろう。しかし参道にはなっているが他の観光地にある土産物屋街ではなく自転車やコロッケ屋などもある。その後、高速道の1000円均一割引のため廃止になったフェリーも多い。幸い、さきほど調べてみたらまだ存続しているようである。


そういうわけで何度か瀬戸田に通ううちにすぐ近くの山上に塔が見え、行ってみようとなったのがこの向上寺の三重塔である。

瀬戸内の島々に映える朱色が鮮やかな美しい塔である。平山画伯もスケッチに訪れており、スケッチポイントの銘板があった。

平山画伯スケッチポイントから




対岸の高根島から(瀬戸田港と向上寺)


本堂の老朽化再建のための寄付を募っていたが、現在再建中ということである。

盗難仏像の韓国側住職たちの突然の訪問

2013-03-16 | 随想
一昨日のニュースによると韓国・浮石寺の僧侶や支援者たちが、仏像を盗まれた対馬の観音寺にアポなしでやってきたとのこと。代替らしき仏像と寺で売られているマスコット人形3体を持参したと言う。明らかに取ってつけた誠意らしさを見せつけるだけのポーズにしか見えない。事実、韓国側のマスコミも帯同している。帰ってから大々的にわざわざ行ったのに門前払いとは不誠実だと宣伝するはずだ。

何よりおかしいのは持参した仏像は20年ほど前に作られ、浮石寺で大事にされてきたものだという。200年前の間違いではないかと思ったが確かに20年前のもののようだ。日本ならもし仏像が無くなったら、50年、100年後には仏像を作り直すはずだが朝鮮では違うらしい。これで仏像を大事にしていたと言うのだろうか。

また略奪されたという記録の有無については、記録はあったが略奪されたことを忘れるため廃棄したと言うらしい。全く幼稚で根拠の無いことを主張する。

 そもそも、前に書いたように浮石寺は奥行きが30kmもある細長い入り江の奥にあり、海賊がまともに入り込めない場所にある。それに加えて海岸から数キロも離れている。地形的に倭寇説は無理がある。

端山・浮石寺の位置


それに端山自体が半島中部に位置し、当時の航海技術では沿岸や島伝いにしか行くことができなかったはずだから海賊としてのこんなところまで倭寇が出向くのは無理なのである。事実半島から少ししか離れていない済州島は李氏朝鮮の時代は流刑地であった。この距離で流人が脱走できないのだから当時半島中央まで行くのは相当困難であることが判りそうなものだが、多分半島の人の多くは済州島がかつて流刑地だったということも知らないのだろう。


 また、かれらは倭寇の略奪というが倭寇は始めから海賊ではなく、通常の取引がうまくいかないときに略奪に走ったという。そもそも600年も続いた李氏朝鮮時代、鎖国に近い政策を続けていたではないのか。宗主国だった中国の裾の中に隠れた隠遁国家であり、中国とは多少商売の付き合いはあっただろうが当時の日本とは密貿易以外の民間の取引があったとは考えられない。あったとしても対馬と半島対岸との間だけだろう。そういう次第だから沿岸伝いで半島中央まで行くことはまず考えられない。

おまけにわざわざ行って取引するだけの価値あるモノが半島側には無かったのではないか。
江戸時代に朝鮮通信使というのがたびたび訪れているが、持参するものはほとんどなく逆に日本からの贈り物を要求したおねだり使節だったようだ。江戸幕府は困り果て、使節の派遣を制限したという。

 そして何よりも倭寇の多く7割以上が日本人をかたったものという。自国人つまり半島人か中国人だったという。仮に略奪があったとしても、地理的なこと、当時の航行技術などを総合すればそれは半島人自身か中国人による可能性の方が高い。

 ともかく、大事にしなかったという証拠でもある20年前の仏像を持ってきて、対馬で盗まれた仏像は自分のところの大事な仏像だと主張する神経が我々の常識を超えている。さすが長年「井の中のカワズ」だった隠遁民族ではある。





 


NTT固定電話解約の不合理

2013-03-15 | 日記
 長年懸案だった NTT固定電話の解約、ではなく「使用休止」の手続きが昨日やっと片付いた。30数年来同居する義母が2回線の契約をしていたが我々夫婦が携帯を使うようになったこともあり1回線はほとんど使わなくなっていた。

 実は7、8年前に一度家人が義母を連れて解約の手続きに行ったことがあるが、窓口で黒電話の返却が必要だとか、工事が必要などと言われて面倒になり手続きを断念して帰ったことがあるらしい。らしいというのは、自分は当時単身赴任していて不在だったからだがその話がずっと頭に残っていた。

 この時断念したのは、1に黒電話など何処にあるかわからない--2回線切り替え式、インターホン付きの内線電話を使っており黒電話は使っていない--、2に義母のゴミ部屋と化した部屋の奥に内線電話の親機があり工事人を入れたくない、という理由からだったらしい。

 当方も義母にかかわることだからと義母任せで放っておいた。

 ところが先日、日頃使わないこの回線にNTTから”光回線”のアンケートの電話がかかり自分がたまたまこの電話に出た。アンケートの形ではあったが実体は光回線の勧誘であった。ほどほどにあしらって電話を切ったものの、この時回線の解約をまた思いついた。

 ネットで調べると見ると手続き自体は簡単にできる。義母に再確認すると使わないので解約OKだという。

そこで正式にネットで解約手続きをすると1日置いて次の確認のメールが返信されてきた。

メールいわく、
●電話加入権のある電話なので電話回線を廃止する場合、通常「利用休止」となり、「解約」希望の場合は契約者本人より別途手続きが必要。
●「利用休止」の場合は電話加入権はNTT預かりとなり、再加入する時に電話加入権が無料。
 工事費が2100円。休止中の回線使用料は無料。再加入の時は番号が変わる。などなど。

このメールでは「解約」する場合の工事費がいくらかかるのか、電話加入権の返却があるのかどうかはさっぱりわからない。始めから「利用休止」ありきなのである。
また「施設設置利用料」の返還がないとは書いてある。どうやらこれは「電話加入権」のことらしいがはっきりしない。

 仕方ないので電話で確認すると、解約した場合金は返還されず、一方で工事費は無料とのこと。しかし、確か加入した数十年前、当時「施設設置利用料」として7万円以上は払ったはず。それが返還金なしで工事費2100円分しかないとはあくどい商売をするものだ。NTTが直接関わったものでないから免責というが、「施設設置使用料」はNTT(当時は電々公社)に入ったはず。
しかも現在は「電話加入権」は半分の36000円、「ライトプラン」だと毎月250円プラスだが「加入権」不要だという。電話加入権の10年分割払いに相当する。将来家族が再加入することはまずないだろうが解約してもわずか2100円を得するだけ、しかも担当窓口まで行って手続きするのも煩わしい。7 万数千円は捨てたものとして「利用休止」手続きをとることにした。


 もう一つ不条理ななのは「工事費」なるもの。工事はNTT社内だけで現地工事はないとのこと。電話の引き込み線は残したままで、将来家屋解体などで邪魔になったら撤去するがこの場合の工事費は無料だという。しかもNTT社内での工事内容を聞いても、わからないと言う。

以前解約を断念したのは、工事で室内に入られるのが嫌だったことが原因の一つであり、ネックだったこの現地工事がないと確認できた結果「使用中止」の手続きを進めることにはなったのだが、それはいいとして、高所作業車が必要な現地工事が無料で、一方のNTT内の工事-多分交換機の配線を外すか、回線の登録を削除するような簡単な工事-が有料とはどうなっているのだろう。



 ともあれ、回線解除の手続きはあっけなく終わった。工事開始の確認電話が入って数時間後に電話してみたら確かにあの「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」のメッセージが返ってきた。

こういとも簡単に手続きが済んだことから考えると、7,8年前に手続きを試みた際の窓口の応対は、どう考えても契約継続をさせるための嫌がらせだったように思えて仕方がない。少なくとも20年間、計40万は無駄に払ったことになる。

野良猫よ 今回ばかりは許さない!

2013-03-14 | 日記

 野良猫がほぼ毎日我が家の庭を横切ってゆく。色が違う野良猫が4匹ほどいる。決まって隣との境界のブロック塀を超えていくので塀の上に猫除け用のトゲ付き網を並べてみたが効果があったのはほんの数日だけ。いとも簡単にその上を越えていく。

 庭にいるところを見つける度に追いたてるのだが、独自の安全な距離感を学習していていて余裕を持って逃げていく。

 昨日はとうとう被害が出た。庭の池で大事に飼っていた金魚が捕られてしまったのだ。廊下の椅子に座って本を読んでいる最中にふっと目を池の方に移すと、黒がかった三毛の野良猫がまさに赤い金魚を手にかけているところだった。追い立てると放すかと思いきや口にくわえてそのまま塀を越えて逃げ去ってしまった。

 金魚の方も普段は警戒心が強く、給餌のため近寄っても深みのところへ逃げ込むのでまさか猫にやられるとは思ってもいなかった。ところが最近暖かくなって繁殖期になったのか数匹(♂)で嫌がる1匹(♀)を追廻し、横倒しにしたり浅瀬に追い込んだりする求愛行動を盛んに行っていた。「愛は盲目」というのは金魚でも同じで、こんな時は近寄っても全く逃げない。野良猫はそんな浅瀬で戯れるグループを狙ったようだ。

 懲らしめようとすぐに家の周辺を探してみたが野良猫は見当たらない。諦めて家に戻ってみると、味をしめたのか同じ野良猫がまたやってきた。恐れを知らぬふてぶてしさに怒りがまた湧く。
昨年6匹の親から12匹が孵化し1年間成長を見守ってきた金魚である。さすがに今回は怒り心頭である。金魚の無念を晴らさねばならない。猫捕獲器を本気で考える気になった。


アベノミクスへの不安

2013-03-13 | 随想
 このところ方々で道路工事をやっている。だいたい毎年この時期は年度末となるため工事が多いものだが、今年はやたら目に付く。昨日も隣町のショッピングモールまでの15kmほどの間で3箇所も工事をやっていた。

 安倍内閣の景気浮上策-いわゆる”アベノミクス”で13兆円補正予算が追加されほとんどが公共投資に向けられるという。今日出くわした道路工事は県道なので県の予算だろうが国の予算が回っていることは間違いない。補正予算の財源は赤字国債である。その結果、国の債務-借金-は初めて1000兆円を超えることになるそうだ。実に税収の30年分に当たり、0歳児を含めた国民一人当たり830万円の借金とになる。

 公共事業は再生産のない、いうならただの浪費である。高速道や橋を作り、狭い道路を拡張する、歩道を広げるといったことはくらしが便利にはなるが付加価値を生まない。本来、十分に歳入があっての予算の中でやることだ。電化製品のエコポイント、車のエコ減税、住宅減税などなどいつまで一時的な景気対策を続けるのだろう。

 国の債務が1000兆円と膨大になってもそれはほとんどが国民からの借金であって、海外からの債務が多かったギリシャのように国が破綻するようなことはまだないという。そして国民の総貯蓄額は国の債務よりまだはるかに多いのでまだ赤字国債は発行できるという。

 だけどこの話は一見まともにきこえるがだがやはりおかしい。
どこか以前落語で聞いた話の内容に似ている。

 熊さんと八っつぁんが一斗樽の酒を仕入れて祭りで売って一儲けしようとした。が、二人で祭りの会場まで運ぶ途中でどちらかが少し呑みたくなり、手元に小銭があるから少し呑ませてくれという。そうすると、もう一方がその受け取った小銭で呑ませてくれという。かくて小銭が熊さん、八っつぁんの間を行き来する度に樽の酒は減ってゆき、最後にはその小銭と空になった樽だけが残る―という話である。

 さしずめ一斗樽の酒は我々の預金だろうか。国債という形となって汲みだされ、いつの間にかあるはずの預金がなくなっている。
性質(たち)が悪いのは樽酒なら残量が判るがこの場合は預金総額が我々には判らないこと。自分の預金額(負債額)は判るが、他人の預金額(負債額)などは判るはずがない。
かくて政府や金融関係者は我々には見えない「国民の預金総額」なるものを持ち出してまだ大丈夫という。

 理屈では自分が遣いもしない預金が減ることはない。しかし預金というものは所詮数字であって実体はない。いうならば日本銀行券というただの紙切れにしか過ぎない。
現在、物価上昇率年2%目標といっており、これが毎年達成されれば10年で20%も物価が上昇する。預金の実質価値は現在の80%まで下がることになる。20年なら約物価上昇50%で預金の実質価値は67%、約2/3まで下がる。それにつれ国の借金も実質目減りをすることにはなるが・・・。
過去の大戦後のドイツ、そして最近ではブラジルの激しいインフレ。日本でも戦後激しい貨幣価値の下落を経験している。

そもそも目標の物価上昇率2%というのもおかしい。物価が上がると景気が上がり給料が上がる、という単純図式だが、これも「風吹いて・・・桶屋が儲かる」に見える。

現在の状態は「負のスパイラル」状態といわれる。物が売れないから給料が下がる、給料が下がり購買力が落ちるのでますます物が売れなくなり価格が下がる、すると給料が更に下がって物価が下がる---というスパイラル図式。確かにこれは一理ある。

 では物価があがると給料が上がるかというとそんなことはない。順序が逆なのだ。給料が上がって物価が上がるのが筋。事実、高度成長のときがそうだった。毎年ベア(ベースアップ)が繰り返され、同じ比率で物価も上昇した。バブルがはじけてベアが止まると物価上昇もなくなり、負のスパイラルに陥った。

 給料を上げるため物価を上げようと言うのはまやかしでしかない。そもそも日本の賃金が高いために国内メーカーの国際競争力が無くなり、その結果生産拠点が海外にシフトしたのではなかったか。これから先給料が上がるとますます競争力はなくなってしまうことになる。

 円安になったから輸出メーカーの採算性があがる、株価が上昇したので景気が回復するというのもおかしい。いまやこれらはマネーゲームの世界であり、経済指標ではなくなってきている。世界中で物流量の何倍ものマネーが動いているから、政治家のちょっとしたひと言や世界情勢のなんでもない動きが憶測を呼びそれだけで上下する。株価や為替は長期のスパンなら経済動向を反映するのだが、今のような状態は一時的なものでしかない。

 いいものをより安く作るというのでは日本はもはや勝負できない。日本でしか作れないもの、技術を含めて、そんなものが早く出現することを切に願う。
 

WBCオランダ

2013-03-10 | 随想
WBC一次リーグで韓国を破ったオランダチーム、やけにアフリカンの選手が多くそして強いと思ったら南米ベネズエラ北方のカリブ海にアルバ、キュラソー、シント-マールテンなどというオランダの自治領があってこれらの自治領は野球が盛んだという。

キューバやドミニカ共和国などの他のカリブ海諸国のように大リーグで活躍する選手も多いそうで、大リーガーや元大リーガーが主体のチームなら強いのも当然当然だろう。

恥ずかしながらこれらのオランダ自治領の存在を今まで知らなかった。紛争などがあればニュースで取り上げられて目、耳にすることもあるだが、世界にはまだまだ知らないことが多い。

今日は今のところ日本がオランダを圧倒している。

タンブラースイッチ修理の巻

2013-03-10 | 日記
 昨晩、家人が洗面台の照明が消せなくなったと云う。洗面台の三面鏡上部の左右に2個付いている白熱電球の元スイッチを切っても切れないと言う。コンセント付きのタンブラースイッチになっていて、スイッチを”切”側に押してもスイッチが止まず”入”に戻ってしまう。

家人は「どうしよう」と情けない顔でこちらの顔を見るが、頼り切っているせいか電球を外して明かりを落とすという手は考えが及ばないようだ。夜も遅いので点検・修理は後日回しということで取り敢えず昨晩は電球を外して寝た。



この洗面台は35年以上も使い続けている。寿命と言えば寿命だが今朝起きてからまずはばらしてみることにした。


埋め込み型タンブラースイッチ(左にコンセント、右にタンブラースイッチ)


固定金具の両サイドにあるストッパーを開くと本体がバラける


 内部のスプリングが見事に破断していた(写真中央のスプリング)。ばらした時は2ピースであったが取り出して弄っているうちに長い方のピースが更に破断して3ピースになってしまった。

タンブラースイッチに連動してスプリングが左右に振れ、スプリングの先の”コ”の字型の金具が左右に振れることによってこの金具の接点が着いたり離れたりする仕組みになっているようだ。スプリングが折れているので接点の金具が動かないはずである。

このスイッチ、一日3回使用するとして年間1000回、35、6年間では約4万回の入り切りを行っている。生憎と金属疲労の知識がないので判らないが、この程度でスプリング材が疲労するものだろうか。

兎も角スプリングがないとスイッチは直らない。コンセント一式を取り替えるとたぶん600~700円位はするだろう。不要のタンブラースイッチからスプリングを取り出して代用させようかとも考えたが、サイズが合うかどうか判らない。そこでピアノ線でこのスプリングの代替品を作ってみることにした。



自作のスプリング(破断スプリングの下)


マイクロドライバーの軸に巻きつけながらピアノ線をスプリング状に加工したのでピッチ間隔は不揃いではあるがタンブラースイッチのスプリングとしての性能は十分と見た。

実際、スイッチを組み立ててみるとうまくいった。

代替のスプリングなのでどれだけ持つかわからないが我ながら大したものだと自己満足している。

国宝三重塔(8) 大法寺(長野・青木村)

2013-03-07 | 旅行
 今回は上田市・別所温泉の安楽寺、北向観音に続いてその北方5kmほどのところにある大法寺
連れ合いの遠い先祖が出た(かもしれない)青木村にある。別所温泉から車で6km、約20分のところである。前にも書いたが、重文の三重塔がある前山寺、国宝の三重塔を持つ安楽寺、大法寺とこれほど近くに国宝、重文の三重塔が集まっているところは他にはない。長年、信心深い人たちに守られてきたのであろうと思われる。

丘の中腹に建つ、均整の取れたなかなかの名塔である。上から見ると小さく見えるが高さは18mもある。

参道
案内板に入場料大人100円とある。石段を登ったところに観音堂があり、本山は参道を少し下ったところにある。
この細い参道はなぜかgoogle mapのstreet viewに設定されておりviewで見ることができる。


観音堂からの三重塔






上から
上の道路は出入り自由らしい。出入り自由なところをみると防火管理上大丈夫なのだろうかといつも思う。



三重塔巡り 国宝編(7) 安楽寺/北向観音(長野・上田市) (続)

2013-03-06 | 旅行
 長野県上田市の別所温泉にある安楽寺は北向観音の近くにある。前回珍しい八角形三重塔について触れたが、北向観音について触れるのを失念した。
北向観音は遠く北方の彼方に善光寺を望むところからその名前があるとのことである。童謡「夕焼け小焼け」の歌詞のモデルであり、歌碑がある。周囲の郷が歌詞のイメージそのものの思いがした

北向観音と安楽寺は近い。安楽寺の駐車場に車を止めると北向観音へも歩いていくことができる。

安楽寺参道


安楽寺本堂


三重塔への登り


三重塔(下方から)


三重塔(初回訪問:フィルムカメラ撮影)


三重塔からの下り


北向観音入口


北向観音参道


参道の手水(温泉)


北向観音本堂


北向観音薬師堂(瑠璃殿)


「夕焼け小焼け」歌碑


愛染かつら


北向観音境内


善通寺とこの北向観音が対になっており、片方だけの参拝は「片参り」という。どちらにも参ったがご利益はまだないようである。