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忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

畳の間のフローリングに挑戦

2013-12-16 | 日記
義母がゴミ屋敷化させた”汚し部屋”の片付け作業は、その膨大なゴミの量に圧倒され途中
心が折れそうになりながらも延べ40日も掛けてほぼ一通り終わった。

だが、ゴミを撤去した後の”汚し部屋”は長年換気を行っていないので痛みが酷い。
3部屋のうち、特に和室二間は畳が完全に使い物にならない状態になっていた。

黴は勿論のこと、鼠による被害(糞尿、齧り痕など)、上に置いた家具などによる窪み跡
(なかにはキャスター付きの家具を直置きしたためキャスターが畳に喰い込んでいるところ
もあった)等々である。

和室は落ち着いて良いが費用対効果を考えて二間とも洋室に変えることにした。洋間なら
DIYでできそうだ。だが一間は雨漏りを長年放置したままにしていたため床が一部朽ちて
おりDIYでは無理と判断して専門業者に改造を依頼した。

残りの一間は床はしっかりしている。床板を留めた釘の頭が錆びずに金属光沢を残している
ものもありフローリングだけならDIYでやれそうな気がしてやってみることにした。


まずは畳の処理。これをやらないことには部屋のかび臭さが抜けない。市の可燃物処理場に
自分で持ち込めば50kgまでは無料で処理してくれるという。畳1枚は30kg。1.5畳で45kg。畳6枚なら4回に分けて運び込めばタダで処理できる。軽トラを借りる
手もあるが畳を裁断すれば乗用車のトランクに乗る。畳を裁断するのも、4回に分けて運び込む
のも面倒ではあるがケチ精神が先にたつ。畳床はもともと藁なのでカッターナイフで切れる
だろう、畳中央部を架台に乗せると両側が自重で下がるので中央にカッターを当てると切り口が
次第に割れて開いてゆき切りやすくなるだろうと読んでいた。

だが思いのほか手こずっってしまった。カッターナイフの刃の切れがすぐに鈍くなる。多分
藁にはシリカのような無機成分が含まれているのだろう。そういえば昔、裁ちバサミで紙を切る
と切れ味が鈍るのでやってはいけないと聞かされたことがあった。

結局、5枚の一畳を3分割、2枚の半畳を2分割、合計12カットするのに2時間を要し、
カッターナイフの刃は2回取り替えた。

だが、可燃物処理場で係員から聞いた話によると電動鋸で比較的簡単に切れるらしい。
電動鋸は
持っているのに残念なことをしたと思ったが”後の祭り”である。そこまで思いが至らなかった。

ともあれ、手間は掛かったが畳の処理は無事終った。先の業者の見積りによれば畳の処理は
畳一枚につき2500円。畳6枚なので15,000円が浮いたことになる。因みに4回往復
しても通算10km程度なのでガソリン代は僅かということになる。

次は資材選び。
通常、フローリングは根太という角材を30cm間隔で渡し、その上に捨て板と呼ばれる合板を
敷いてその上にフローリング材を張っていくという手順らしい。

だがここで根太の太さに問題がでた。フローリング材と捨て板の厚みはそれぞれ12mmで
合計24mm。元の畳の厚み55mmに合せるには角材の太さは30mmが必要だ。だが
ホームセンターを数店廻ってみても25と45mmのものしかない。

畳床の敷板を外すことも考えたが、しっかりしていて外すのはかなり手間が掛かりそうである。
また敷板の下にはガラスウールの断熱材が入っている。これを利用する手はない。そこで45mmの
根太に直接12mmのフローリング材を張ることにした。これなら合計57mm。捨て板が
ない分フローリング材に負荷が直接かかるので根太の間隔を300mmから200mmにする
ことで補強することにした。

次の問題はフローリング材の枚数である。フローリング材は四方がオス・メスの入れ子
になって
いて左右上下の組み合わせがある。おまけに部屋は中央の一畳分が掘り炬燵、隅の半畳分が棚間
になっているという畳6枚の変形部屋。フローリング材は1枚でも入手できるが通常6枚、つまり
2畳分(一坪)がセットで販売されていて割安となっている。面積的にいえば3セットで済むはず
だが簡単な設計図を書いて確認してみると合計で23枚、つまり4セットの8畳分必要であること
がわかった。部屋が長方形でない変形の場合はその分余分に必要ということになる。

次に資材を購入して工事に入ってみると今度も中央の掘り炬燵がネックになる。まず根太が均等に
渡せない。そこで改めて根太を追加することにしてホームセンターに車を走らせた。そして
フローリングを張る段になっても掘り炬燵がやはり障害となった。片端から埋めていくと掘り炬燵の
部分の一枚は僅かに50mmしか空かないことになる。図面上はOKでもこれでは入れ子の出っ張りが
邪魔になりとても入らない。これは端から入れ子を嵌め込んでいく段階で気付いた。やはりやって
みないとわからないものだ。そこで最初の端の板を模様に合せて1/4巾でカットすることにした。
長さ1.8mの板を縦に切っていくのは電動鋸でもかなりしんどいがやはり手を抜いてはいけないようだ。

そして次に気付かされたのは間口の微妙な歪形である。長手方向に約4.5mあるが中央部分が
5mmほど外に出て膨らんでいるいるようだ。わずか5mmではあるが板の間ではこの隙間が目立つ。
この微調整も必要だった。また角も直角ではなくわずかに開いている。畳の場合圧縮が効くので、
ある程度のずれなら収まるのだろう。

またフロア用釘打ちにも苦労した。フロア材一段ずつに根太に木工用ボンドを塗ってフローリング材
嵌めこんだ後隅をフロア用の釘を打って留めて行くのだが、始めのうち、この釘が打ち終える最後の
段階で頭が曲がってしまうことが数回あった。この段階で曲がってしまうとので釘抜きは使えず
お手上げ状態になる。無理に抜こうとするとフローリング材を傷める虞があるからだが釘にらせん状の
ミゾが切ってあって抜けにくい構造になっているため少々のことでは抜けない構想になっていて
始末が悪い。抜けないので曲がったまま打ち込んで次の板がひっかかる出っ張った部分をヤスリで
落とすことにした。これも結構時間を食う結果となった。

どうも釘を打つ前にドリルで開けた下穴の穴径と深さに問題があるようだ。2.1mm径x38mm長の釘に対してドリルは1.5mmx30mm。ということでドリルを1.8mmの
太さで深さ40mmとすることにした。以降、釘の頭が曲がることはなくなった。

 ともあれ昨日やっとの思いで張替えが済んだ。当初、3,4日あれば張替えが済むだろうと
読んでいたが結局10日余りもかかってしまった。業者にやってもらった別の部屋を見てあまり
腕がいい方ではないなと思っていたが、やはりそう簡単ではないことが自分でやってみて
初めて気付かされた。



もう二度とやる機会はないだろうが、次ぎにやるとしたらもう少しうまく、そして手早くやれそうな気はする。

片付け・整理のできない人 (part4 ADHDの悪癖)

2013-12-01 | 日記
義母がゴミ屋敷化させた3部屋の片付け作業も最終段階となった。今回は最後となる
7畳半の広さの畳の間である。

この部屋は隅の半畳が棚間になっているので実質7畳間であるが、中央に1畳分の細長い
掘り炬燵が切ってあり、少なくとも8人は一度に炬燵に集い食事ができる設計になって
いる。

炬燵の周囲は畳の短辺の長さ分、つまり90cmは空いている。人が炬燵に入っていても
後ろを楽に行き来できる。炬燵分を除くと床は6畳、つまり20m2の広さとなる。

ところが、なんとここのスペースにカラーボックス15ケと透明ガラスのテーブル
1脚(広さ50x90cm)、サイドボード1棹(高さ約1m、50x110cm)
小さ目の水屋1棹、コンセント付のキッチンデスクまでもが並べてあり、炬燵の周囲
は40cmほどのスペースしか空いていなかった。まさにこれでもかと言った具合で
ある。そしてこの炬燵周りのわずかなスペースも、炬燵の周囲の4辺の2辺が4段積
衣装ケース、ダンボール箱の山積み、衣類で埋まっていた。そして残りの1辺には
ガラステーブルが置かれているので、周回できるはずの炬燵の周りは完全に行き止ま
りになっているばかりでなく、炬燵に座れるのは1辺だけになってしまっていたので
ある。


15個ものカラーボックスの中はこまた"これでもか”といったようにありとあらゆる
モノがぎっしりと詰め込まれていた。そしてなんと掘り炬燵の中までもがゴミの山だ
った。

結局3つのゴミ部屋から出たゴミの量はというと、記録を取った訳ではないので正確
ではないが、
・燃えるゴミとして廃棄したもの・・・家庭ゴミのゴミ袋に160袋(20袋x8回)
・風呂釜で焼却燃やした紙類  ・・・  〃       80袋(2袋x40日)
・アサヒグラフなどの週刊、月刊の雑誌・・・510kg(車で2回廃棄、これはトラックスケールにて計量)
・壜、ガラス・・・指定ゴミ袋に10袋
・プラスチック・・・ 〃   20袋
・罐、金属類・・・  〃    5袋
・陶器類・・・    〃    9袋

雑誌類を除き、全て市のゴミ収集に出して処理して頂いた。ゴミ袋の代金は別として
かかった費用は0。経験者の話によると清掃業者に委託したら仕分けの作業量を含め
数百万円掛かったと言う。むべなるかなである。

ただし、40日間の労働は無報酬。張本人からは感謝の言葉さえない。それどころか
恨み節の数々。
まあ家人のフラストレーションが解消するとともにアレルギー症状が快方に向った
として良しとしたい。なにしろ大の綺麗好き、ネズ公などの動物嫌いなのだから、
強行してよかったと思う。

しかし、ゴミを片付けた後の部屋は畳がすっかりダメになっていた。掃除はしない、
締めっきりで風を通さない、ネズ公の天下となった畳は、汁を溢したままのところが
腐っており、ネズ公に齧られところが数箇所、そしてキャスター付き家具を直に置い
たものだからキャスターの喰い込み痕がくっきりと残ってしまっている。

よくぞここまで放って置けるものだと驚愕する。まさに人間業ではないとも言える。

片付けていて気付いたことは、やはり尋常ではないということ。
自分も結構ずぼらな性格なので面倒な時は机や部屋が散らかることがあるが、それ
には限界というものがあって、散らかり過ぎたと思うと整理をする。ところが
ゴミ屋敷化させてしまう人はこの限界がないようだ。

モノにこだわるのも特徴のようである。整理が付けられない上に捨てない、捨てら
れないので始末が悪い。

ガラスの空き瓶、タッパウエアの容器が何十個とあったし、何に使うのか弁当ガラや
イチゴのパックまでもがレジ袋に何袋もとってあった。

そして隠す。カラーボックスは雑多なモノを詰め込んだあと布切れで前部を覆ってし
まうので中味が見えない。

片付けられない理由を他人のせいにする。
掃除道具がなかったからとか○○が邪魔だったからといった具合に。

衝動買いをする。
モノを入手する時に適当な理由をつけて自分に納得させる。
自制が効かない。
洗剤、石鹸、トイレットペーパー、ラップ、ゴミ袋などの日用品が散在して多量に
保管されている。

飽きやすい。
これまで宗教、バードウォッチ、陶芸、日本画、オモト、エビネ、山野草などと
多数手を付けてきたが、日本画を除きいずれも途中で頓挫。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ひと通りの片付け作業は終ったものの、もう一度整理が必要である。
それとダメになった部屋の修復。今年も残り1ケ月となったが今年中に
終らせたいものである。

身内の話しで決して他言する内容ではないが、余りに常軌を逸した汚さに
つい愚痴ってしまった。

片付け・整理のできない人 (part3 ADHD注意欠陥多動性症候群)

2013-11-06 | 日記
 今日で義母のゴミ屋敷化した部屋を片付け始めておよそ2週間になる。
二部屋目の片付けも10日目になった。

畳の上に置かれているもので最後となった本棚の整理をようやく終えた。
10日目にして畳全面が現れる段階にようやくたどり着いた。

この本棚はスライド棚付きの前後2段になっており、この中も多量の本、
資料で埋め尽くされていた。普通これだけあればジャンルごとくらいには
分別するものだが、絵画、旅行、植物、辞書、図鑑などが部屋同様に雑然と
している。

引き出しの中も、紙袋の中も同様なので、結局のところ局所で整理ができず
これが部屋全体に拡大しているように思える。

そしておかしなことに、箒が3本、塵取りは2個もあった。そしてゴミ袋も。
掃除の必要性は感じているようだ。だが掃除した気配はまるでない。

家人によれば、以前本か何かで読んだADHD(注意欠陥、多動性症候群)と
"症状"が似ているようだと気付き、それ以来一連の行動パターンが理解できる
ようになったと言う。

確かに「片付けられない」、「精神」のキーワードで検索するとADHDが
出てくる。見るといくつもの行動パターンが似ている。

数年前、桜見物に連れて行った時のこと、デパート駐車場に車を置いて
家人がトイレに行くというので、トイレ入口で二人で待っていた筈だったが
目を離したわずかの間にいなくなってしまったことがある。迷い人の館内放送を
してもらい、デパート中を探し回ること1時間、一人でもバスや電車で
帰ることができるだろうと探すのを諦めてデパートを出たところ入口のベンチ
に座っていた。経緯を聞くと、置いていかれたと思って一人で桜見学に
行って来たという。日頃から我がまま勝手な行動をとる人ではあるなとは思って
いたがこのときばかりはさすがに呆れてしまった。だが今考えてみると、これも
ADHDの症状の一つであるようだ。

ともあれ部屋の片付けを急ぎたい。雨漏りまでをも放置したままだったので
畳が一部腐りかけている。畳床まで傷んでいないかこれも気になる。
そのためには大きな書棚が邪魔になる。さて、壊してしまうか、それとも
バラして移動させるか・・・頭が痛い。

それにゴミの量も頭が痛い。今日は昨日までに出た書籍類を廃棄したが215
kgもあった。車のトランクに一杯となり、ヒップアップの車の後ろが大きく
沈んでしまった。







朝ドラで安田成美が突然降板した本当の理由を知る

2013-10-29 | 日記
 10年ほど前にNHKの朝ドラ「春よ来い」でだったか、ヒロインを演じていた安田
成美が突然降板したことがあった。

「春よ来い」は脚本家・橋田須賀子の自伝的ストーリーをドラマ化したもので、当時
橋田は「おしん」はヒットさせるは、「隣の芝生」は当てるはで、相当高慢稚気であり
(今も大脚本家然とした態度は変らないが)、「春よ来い」は自分の幼少時代からの
才能をひけらかすかのようなストーリーが少々鼻に付いていた。安田は体調不良でも
なく内容に不満な様子であったので、てっきりそんなストーリーに嫌気がさしてしま
ったのではないかと思っていた。

 当時、橋田が「眼をかけていたのに、飼い犬に手を咬まれたような思いである」と
コメントしていた記憶があるだけで降板の本当の理由は伝えられなかった。
ところが、一昨日あるTV番組を見ていてひょんなことから降板の本当の理由を知った。

安田成美は在日韓国人で、橋田の父親が戦前朝鮮において朝鮮人を雇って事業を行って
いたというシーンとなって安田本人か父親かが毛嫌いしたという。

芸能界は在日が多い。和田あき子、井本遥、都はるみ・・・等々。放送業界にも多数
入り込んでいるらしい。在日がどうのというつもりはないが、いわゆる隠れ在日は
困る。

有史以来、朝鮮半島で百済、新羅など国が滅んだり、内乱が起こるたびに亡命あるいは
難民という形で多数の半島人が移住してきている。日本国の象徴である皇室ですら
遥か昔だが朝鮮系の血が入っていて、今上天皇も韓国訪問時にそれを挨拶で表明されて
いる。
当時の律令政府は彼らを可能な限り都から遠ざけるべく、奈良時代は近江(特に湖東)、
さらに多数の難民が溢れたときは北関東にそのまま移り住まわせていて、かれらはそこで
土着したという。以来1000年以上も立って混血などが進んでおり完全に日本人として
同化してしまっている。
湖東には朝鮮由来の石塔が残っており、また歴史上有名な関東武者の一部はかつての
難民の末裔とも聞く。

多分多くの日本人はいくら毛嫌いしようと朝鮮系の血が混ざっているだろう。だから
在日がどうのではない。"隠れ"在日が困るのである。そこには顔は日本人、心は朝鮮人
(反日あるいは嫌日もしくは選民思想)といういやらしさが漂う。

彼等は半島に戻っても同胞とは認められずに差別されるため、日本に同化するしか方法が
ないのに、日本に帰化して同化しようとは頑なにしない。

日韓併合の最大の汚点は、こういう同化しようとしない朝鮮人の在留が合法化されてしまったことではないかと思う。


ところで安田成美の在日を知った経緯であるが、結構ややこしい話になる。
一昨日、NHK「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたら、ゲストがエッセイストの阿川佐和子
であり山口県下関市(旧豊北町)にある苗字と同名の阿川地区を訪ねる内容であった。

30数年前に作家である父親の阿川弘之の講演に同行して訪れたことがあり、父親は阿川
家の遠い祖先の出身地ではないかと思い込んでいたらしい。

そこで今回は阿川地区在住の阿川姓の人を探して訪ねる歩くというものであった。
結局阿川姓の家は7、8軒しかなく会えなかったのだが、塩田製畳所というところを
訪ねたときのこと、店主の母親が評論家の塩田丸男といとこ同士だという。

しかも偶然なことに、数日前に丸男から母親宛に手紙がきて、30数年前に阿川弘之に
阿川行きを勧めたとあった。

そこで家人が、塩田丸男は亡くなっているはずだ、ネットで確認してくれと言う。
調べてみると90歳を過ぎて存命であることがわかったが、それとともに前述の
降板の理由をTVで述べてレギュラー番組を降板させられたこともわかった。

それにしても家人はよく知っている。私自信は塩田丸男を知らなかった。

片付け・整理のできない人 (part2)

2013-10-25 | 日記
 第三サティアン(義母のゴミ溜め化した部屋)の片付け作業は今日で
通算8日目。今週の月曜~水曜の3日間、長男一家が先月2歳になった
ばかりの孫息子を連れて帰省して来たので先週末からゴミの山とのバトルは
一時休戦していた。

孫息子との別れのつらさを吹っ切るように、バトルを再開したがゴミの山の
バトルはゲリラ戦のように果てしない。

水曜日からの今日まで3日間、第三サティアンの奥にある、主に義母の書いた
絵を保管している部屋を整理したがここも凄まじい。
部屋に入って驚いた。入口の扉を開けると部屋が一杯になっている。鉄製の整理棚
が3棹あり、当初はそこに並べていたらしいが入口付近にまで積み上げられている。

普通の人は想像が付かないだろうが簡単に絵といっても1x1.5m位はある大作
揃いなのである。しかも市などの美術展に出品するため立派な額縁に収まっている。
さらに大きく巾も増える。そして重量も増す。
中には巾が3mはあるだろうと思われるものも2枚ある。これは立て掛けると天井
まで届くほどもある。
確か中央アジアに旅した時の沙漠と崑崙山脈だったか何かの山々を書いた"力作"で
ある。これだけ大きな絵を描く馬力と技量には感心するが、使った岩絵の具代だけ
でも相当かかっただろうと思うと呆れるのを通り越し情けなくなる。

これほど大きいと普通の家では展示できないので美術館のようなそれなりの広さが
要る。多分引き取り先はないだろう。こうなればはっきり言ってタダのゴミ。
そしてこの大きさのものがもう一枚ある。それは今"サティアン"の壁に鎮座している。
こうなれば趣味ではなく道楽である。

このように整理ができない人は脳の前頭葉にある整理・整頓を司る部分が未発達な
ままな一種の精神疾患者だと言うが、多分こういう人は自分の死後に遺された者が
どれだけ迷惑するか、あるいは自分がどういう風に言われるかといった想像力も
持ち合わせていないのだろう。


この奥の部屋も絵画に留まらず、なぜか空のプラスチック容器やガラス瓶、多量の
筆記用具など雑多なものが山積みされていた。整理が苦手なくせに、やたらと空容器
や紙袋、荷造り紐、罐や箱に執着する。これらも多量にあるのでまとめて廃棄し、
溢れた絵画や画材を整理棚の天井部分にも並べるなどして、この3日間でようやく
通路のスペースが取れるようになった。


今日で8日間ほぼフルタイムで作業したがまだ片付かない。いかにゴミの量が凄ま
じいか想像できるだろう。

おまけに張本人からの感謝やねぎらいの言葉の一つもない。
この無神経さにも驚く。


片付け・整理のできない人

2013-10-16 | 日記
 同居している義母(連れ合いの母親)はいわゆる片づけや整理が全くできない。
だから使っている部屋は全てゴミ屋敷化している。よくTVで片付けができない人の
ことを取り上げることがあって汚れまくった部屋の画像が流されることがあるが、全く
同じで世の中には似たような性向の、いわゆる性格欠落者がいるものだと妙に感心して
しまう。
こういう人は、心の隅では片付けなくては・・・と思っていても体の方が付いて来ない
らしい。

生ゴミまでをそのまま積み上げている人も居ると聞く。さすがに義母の部屋は生ゴミ
はないものの食べかけて開封したままの賞味期限が切れた菓子袋等が散在している。
最近は部屋の入口付近はモノが積みあげられていて中に入れことができなくなって
しまっており扉の付近だけでモノの出し入れを行っている。広い部屋のごく一部しか
使えない状態なので傍からみると全く滑稽なのだが、本人は全くその滑稽さに気付
いていない。足の踏み場がないというどころか通路そのものがないのだ。

そんな状態の部屋が3部屋もある。連れ合いとの間でサティアンと呼び、ごみ化した
順に第一~第三サティアンと言っている。

第一サティアンは畳の6畳間、第二はこれも畳の8畳間、第三は10畳以上はある
板の間である。第二、第三はそれぞれ当初は趣味の絵画を書くのに使っていたが
ゴミに追い出される形で使えなくなり、今は居室となった元応接の間で絵を描い
ている。勿論寝食全てこの部屋で済ます。当然ながら、この6畳ほどの広さの
旧応接間も家具やモノで溢れており、空いた床面は寝るだけのスペースでしかない。

これも傍から見ると折角広い部屋が幾つもあるのにわざわざ窮屈な生活をしなくても
と思うのだが、当人は狭い空間での生活が快適であるらしい。
幼い子が押入れの狭い空間を好んで遊ぶことがあるがそれに似ている。

これまでも家人が幾度も片付けるように言ってきたが一向に改める気配がなく、
それどころかゴミは増える一方だった。当方も義理の関係の気兼ねから、見て見ぬ
振りをして避けてきた。

家人は義母と全く正反対で異常なくらいの綺麗好き。とても実の母子とは思えない。
どうも家人の綺麗好きで整理魔の性格は今は亡い父親譲りらしい。

ただでさえモノがあると風通しが悪くなるのに、ごみ化状態が進むにつれ部屋自体が
締め切り気味になってしまうので風が通らない。風が通らないと黴、ホコリが、
そして人が入らないとなるとネのつく小動物、害虫の天下となる。

家人は多数の女性がそうであるようにこの小動物、害虫が大嫌いなのである。
小動物はその名前を口にするだけで耳を塞ぎ、たまに害虫に遭遇すれば殺人的な
喚声を上げる。

家人にとってこの複数のゴミ部屋は相当のストレスとなっていたに相違ない。
加齢のせいもあるのだろうが、自慢の黒髪に白髪が混じり始めそれも最近急に増えて
きた。そしてもともとあったアレルギーが酷くなって皮膚科にかかるように
なった。こうなっては黙って見過ごす訳には行かない。堪忍袋も限界だ。
とうとう実力行使に訴え、強制執行することにした。


まず広い第三サティアンの方から始めることにした。ここを整理しないと他の部屋
からモノが移せない。
片付け始めて今日で三日目。予想以上に手ごわい。やっと通路の部分を確保しながら
部屋の向こう側にたどり着いた。まさに砕氷船か、密林を拓く開拓者さながらである。
ゴミの山と悪戦苦闘、それでもまだまだ序の口といったところだ。

出てくるゴミが山ほどある。ビニール袋を始めとするプラスチック類が不燃物袋で
10袋余り、紙類、賞味期限切れの食料品を始めとする可燃物が10数袋も
出た。二本入りの沢庵漬がゴミの山の上段、中段、下段から4袋も出てきたのには
正直驚いた。おまけに通路だったところに置くものだから踏みつけたのか汁が
滲み出てマットに染みができている。賞味期限は数年前かそれ以上前に切れている。

驚きはこれに留まらない。使用済みの乾電池を入れたビニール袋があちらこちら
から出てきた。バラのまま置かれたものも勿論ある。纏めて置く場所を決めて罐
かビニール袋に放りこめば済む話だが、交換したらその場に放置するか、あるいは
纏めて置く場所忘れてしまってまた場所を変えてしまうのだろう。

また、段ボール箱入りで買ったままの状態のトイレットペーパーが2箱もあり、
それも別々に置かれている。前に買ったのを忘れてまた注文したらしいが、それとは
別のビニール袋に3本入りのものもある。そして今使っているのはトイレに近い
ところに置いているというから驚きである。

「水取りゾウさん」という塩カル入りの乾燥剤も散在すること10個以上。中には
シールを剥がしていないのにすでに水が溜まっているものもある。こんなものでも
「賞味期限」があるらしい。シールの粘着部は劣化するだろうし、わずかでも湿気が
浸透すれば長期間では水がたまるのだろう。

その他、キッチンペーパー、ラップ、洗濯洗剤までもこれでもかというくらいある。
洗濯洗剤も湿気を吸って固まっているものもある。吸湿性があるのだろうか、水が
ないはずの部屋なのに箱が湿っている。

最高品は、粘着シート式のネズミ捕りや「ゴキブリホイホイ」までもが多数出たこと。
対症療法では防ぐことはできない。根を絶つのが重要なのだがそれが判っていない
ようだ。排泄物の痕跡を見ても「それがどうした」風なのである。

なんと外で使うはずの殺虫剤や肥料、植木鉢などの園芸用品、昔乗り回していた
時分のカー用品、そして靴や下駄までもある。

そして最大の難関が趣味である絵画の画材やその関連物品である。額縁、画用紙の
下板、スケッチブックを纏めると中箱サイズのダンボールに一杯になったがそれは
まだいい。問題は、紙の箱や紙袋、絵画のポスターやカレンダーや新聞記事の切り
抜き、画題となる木の枝などである。モノを整理・収納したり、絵画教室への絵の
運搬に使ったり、また絵を描くときの参考にするといって頑なに廃棄しようとしない。

「それは要る」と言っては自分の背後に整理もなく乱雑に置いていくか、そこらの
適当な袋に突っ込んでいくのでただの選別作業になる。日用雑貨や食料品、画材など
と用途別に置き場所を決めて保管すれば、すぐ取り出せるし、数量の管理もできる
はずなのだがこの手の性格の人は全くこの点が欠落しているようだ。

聞くところによれば、脳の前頭葉に整理整頓を制御する部署があってそこが未発達
なのだそうだ。

今日で(日付が変ったので昨日で)3日目。まだ半分にも達しない。
第一、第二のことを考えると心が折れそうになる。身内のこのような見苦しい話は
したくないが、3日間終日作業してもまだ一部屋さえ片付かないこのおぞましさに
愚痴ってしまった。
義母との激しい悶着は当分の間続く。




ミニチュアのぬいぐるみ作り (テディーベアとパンダとサッカーボール)

2013-10-12 | 日記
 趣味の一つにミニチュア家具作りがあることは以前このブログで書いた。


 主に椅子やテーブルが中心で、今回はロッキングチェアとセットになるように
サイドテーブルとフロアスタンドを作ってみた。


フロアスタンドは白色LEDを組み込んでおり乾電池式USBチャージャーを
電源にして実際に点灯できるようにした。

自分でも凝りすぎかなと思うが、スタンドと電源のチャージャーが切り離しが
できるように真鍮薄板と熱収縮チューブを使ってコネクターも自作した。



 しかし、椅子やテーブルだけではどうも無機質で殺風景な感じがするのが
否めない。そこでこれらミニチュア家具に合ったぬいぐるみが欲しくなった。
自称デジタル人間である自分にとって伸縮する布相手の裁縫は性格に合わないと
思っていたが"まずは試し"で挑戦してみることにした。

まず手始めにテディーベア。材料は25cm角の手芸用フェルトでわずか50円
足らずで手に入る。中に詰める綿は、以前家人が風呂釜で焼却するように依頼して
来てたのを焼かずに残していたもの、つまりタダ。

小さいので裁断や縫合は結構面倒だが、初めてにしては上出来な仕上がりと
なった。


ロッキングチェアに座らせてみると計ったようにすっぽりと収まった。


最初目玉は刺繍糸で入れていたが、手芸店で目玉用の部品を売っていたので
買って来てやり変えてみたら一層ぬいぐるみらしくなった。

作ってみると手芸も結構楽しい。更にパンダのぬいぐるみも面白いのでは
ないかとなってこれも作ってみた。これも結構サマになった。
結局2頭も作ってしまった。

写真では判りづらいかもしれないが、1頭には目玉を入れてみたものの
目玉を入れない方が可愛いようである。どうもパンダ模様の特徴である
眼の周りのクマのせいで眼の在りかがはっきりしないのがパンダの可愛さ
の所以のひとつかも知れない。

パンダのぬいぐるみを作り終えてみると、サッカーボールと戯れているパンダ
も面白そうだと気付いた。サッカーボールも白黒である。
サッカーボールは20枚の白の六角形、16枚の黒の五角形で出来ている
という。紙で試作してみると確かにボール状になることがわかった。
【型紙】

【組み立て後】

この多角形の組み合わせで球状になることを最初に見出した人は本当に素晴らしい
と感心する。

それはさて置き、実際に布を裁断するとなると紙と違ってかなり慎重を要する。
型紙を当てた布が歪まないようにしっかり抑えて丁寧に裁断する。
黒の部分は五角形に切った微細片を接着材を使って嵌めこむ。出来上がりを
心配したがこれも結構うまく出来たと思う。

パンダがこれを転がして遊んでいるイメージを動画化してみた。



 というわけで、この1週間余りミニチュアのぬいぐるみ作りに没頭してしまい
ブログ更新の方は不精してしまった。

 しかし、すっかりミニチュアのぬいぐるみ作りの面白さに魅了されてしまった。
今度はゆるきゃらで一躍有名になった「クマもん」に挑戦してみようかと思って
いる次第である。

目の遣り場に困る-ショッピングモールの下着売り場

2013-10-10 | 日記
家人のお供で大型店舗にしばしば出かける。お供というより当方は運転手である。
目的地に着けば、落ち合う時間と場所を決めて別行動をとる。もっぱら1時間後の切れの
いい時間に本屋でということが多い。

当方はこれといった欲しい物があるわけではないので散歩がてら各階を早足で歩くこと
にしている。大型店舗内は"全天候型"でもあるし空調も効いているので散歩の場所には
うってつけである。勿論めぼしい物を探して散策しているという風をするのも決して忘れ
ない。監視カメラに映っているはずだからである。


 その大型店舗でのこと、エスカレーターで上階に登ったらそこが女性の下着売り場で
あって、ご丁寧にエスカレーターの真正面に上下の下着をつけたマネキンが展示してあり
思わずギョッとした経験が幾度かある。

マネキン内側からも照明が入って透けて見えるようになっている。こんなものが、
エスカレーターを上り詰めて上階の売り場が見え出したところで突然、エスカレータ
正面の眼前に現れるのである。もう十分枯れてしまったはずの老人の身ですら思わず
眼をそらしてしまう。

昨今はTVのCMでも下着姿のタレントが出てくるので多少見慣れてきてはいるものの、
公然として眼前に現れればやはり多少の動顚はある。

でも昨今男女とも「奥ゆかしさ」というか「羞恥心」が薄らいでいるのではないだろうか。
販売戦略上、エスカレーター正面は最も目につくベストスポットではあるのは確か
だろうが出来れば避けて欲しい気がする。


ただ眼に慣れれば慣れるほどCMの表現は過剰になる。次はどんなことになることやら・・・。


池の金魚(コアカ)の条件反射

2013-09-25 | 日記
 久しぶりに池の金魚(コアカ)の話。

 庭にある猫の額ほどの狭い池に金魚のコアカを飼っている。
久しく水生植物の植木鉢が並ぶだけの池であったが、三年か四年ほど前、
コアカ20匹を池に放した。一時20匹から6匹ほどまでに減ったが
昨年、今年と稚魚が生まれて、現在はもとの20匹を超えるまでに数が
回復した。

 鯉と違い、警戒心の強いコアカは集団で動き、時に列になって泳ぐ。
15cmほどまでに成長した初代のコアカと、今年生まれた小さい稚魚が
ともに泳ぐ姿はほほえましくもある。まさに”めだかの学校”ならぬ"コア
カの学校”である。

 朝夕と日に2回餌を与える際、稚魚も食べられるようにと餌を新聞の折込
広告紙に包んでテーブルの上におき、広告紙の上から金属製の工具で叩いて
小さく砕いている。縁側でそれをやるのだがその砕く音に反応して動きが激
しくなる。

パン作りの時にボールの表面に残る小麦の団子も少量ではあるがコアカの
好物でもある。指先で小さく丸めて1個づつ落とすと競い合って食べる。
同じようなものでもゴミならばすぐ吐き出してしまう。どうも味がわかるよう
である。

昨日もパン作りの後に残り物をやろうと庭に出たみたが、隠れ場にしている
日覆の下に潜んでいるのか一匹も出てこない。そこで、試しに例の工具で叩
いて砕く音を出してみたところ、隠れ場から一斉に出てきて給餌場にしている
ところに集ってきた。

そういえば、公園の鯉なども手を叩くと集ってくることがある。条件反射と
いうよりは学習能力だろうか。お頭付きの魚を頂く時にわかるが魚の脳は驚く
ほど小さい。この小さな脳にすばらしい能力が備わっているものだと妙に感心
する。

わずか3、4畳ほどの池。これらが彼らの全世界である。夏場に強い日差しで
ゆだるように水温が上がっても、また池に氷が張る寒い冬も、この狭い池から
逃げ出すことはできない。また、しばらく水を補充しないと水位が下がる。
そんなときはやや深くなった場所に潜み、水位が上がるまでひっそりとやり過ご
している。

そんな過酷で狭い世界だがそれだけに悩みも少ない。羨ましくもある。

できる。

だが三日


フランスパンづくり

2013-09-24 | 日記
丸パンを作り始めたのは今年の3月。先月終わり頃には作り始めてから半年経った
ことになる。2日に1回の割合なので通算ですでに90回ほど作り続けたことになる。

イーストは生き物。だからか、その日の気温や湿度のほか、小麦粉の捏ね方などで微妙に
風合いが変わる。風合いの違いを味わうのもまたパン作りの楽しみでもある。

そろそろバリエーションを増やしたくなった。家人はカリカリのパンが好きなようで、
折角作ったふわふわ感のある丸パンを薄く切ってトーストにしている。
少々飽きてきたこともあって、丸パンより硬目となるフランスパンを作ってみることに
した。
フランスパンはバターを使わないので基礎代謝が落ちている我々にとっては体にもよい
はずだ。

ネットでレシピを探してみると、簡単フランスパンの作り方というのが目に留まった。
1時間ほどでできるというのでまずやってみた。しかし丸パンの時もそうだったように
簡単レシピというのは、できることはできるが食感がどこか物足りない。
硬すぎてモチモチ感が出ない。結果的にみるとやはり手抜きなのだろう。

別のレシピに変えてみたところ、おいしいフランスパンが出来上がった。

【材料】
 強力粉   140g
 薄力粉   60g
 塩     小さじ1/2
 砂糖    小さじ2
 ドライイースト 小さじ1.3
 ぬるま湯  138g(138cc)
バター又はマーガリン 2gr(なくてもいい)

【作り方】 
 ①ぬるま湯に砂糖小さじ1/2(うち数)とドライイーストを入れ15分放置。
  表面に泡が立つ。
  
 ②ボールに小麦粉、塩、砂糖(小さじ1と1/2)を加えて十分に混合する
  ※混合は次のステップで使うお玉をそのまま使用すると便利
 ③②に①を少しずつ添加し、更にバターまたはマーガリンを加えて
  お玉で捏ねる。
  ※べたつくので最初はお玉が便利
  ※バターをなくてもよい。加えると舌触りがよくなる気がする。
  
 ④ある程度纏まったら手で捏ねる
  
 ⑤④を丸め、表面に薄く油(バターあるいはマーガリン)を引いたボールに
  入れて、ボール上を軽くラップで覆い37℃で30分一次発酵
 ⑥4等分したものを縦横にそろぞれ一回折りたたんで丸め、クッキングペーパー
  を敷いたパンに並べる。ラップをかけて一次発酵の余熱で15分寝かせる
  ※写真の上2個は家人用、下1個は当人用
  
 ⑦縦長に引き伸ばして三つ折にして閉じた部分を密着させて縦長に丸める
 ⑧37℃で20分二次発酵させる
 ⑨霧吹きで表面をぬらし、湿らしたペーパタオルを沿えて190度で20分焼く
  

 買ったフランスパンよりややしっとりしているが味、食感とも申し分ない。
 これも手作りのブルーべリージャムをつけて頂くともう最高!

消費税増税のTV討論を見て

2013-09-23 | 日記
 先日NHK総合で甘利大臣(内閣府経済財政政策担当)を交え消費税増税について
TV討論をやっていた。中身的には今まで繰り返し議論されてきたことと変わりない
ものであり聞き流す程度で視聴していた。

世論調査などをみると、国民の大半が「消費税増税は止むを得ない」という方向に
傾いているようだ。しかしまた増税分が本当に福祉に回されるのかということに
疑念を持っていることも確かである。

甘利氏は「増税をやる前にやることがあるだろうという意見がある。だがそれは
まやかしであって先延ばしでしかない。増税、歳出削減は同時進行でなければ
ならない」と言っていた。

しかしこの発言自体が「まやかし」である。同時進行で進めるべきだといいながら
歳出削減の具体策は全くない。
それどころか、国会議員の定数削減ですらまとめようとしない。仮に国会議員を
100人削減したところで年間100億程度しか浮かないので焼け石に水くらいの
ことにしかならないことはわかっている。だが、この程度のことでもやろうとして
いない。

だいたい、国の債務が1000兆円超もあって、これが歳入の25年分に相当するという
のに危機感がまるで感じられない。税引き後の年収が600万円のサラリーマン家庭
なら1億5千万円に相当する借金ということになる。一般家庭なら、宝くじに当た
るか悪の道に走らない限り返済は無理である。

また甘利氏は「これだけ国債残高があるのに国債の金利は上がらない、特異な
国である。」とも言っていた。言外にまだまだ国債を発行しても大丈夫、つまり
まだまだ借金ができる状態であるということを含んでの発言である。しかし国債
の金利というのは金融市場でのことで、一種"砂上の楼閣"でもある。
昔アジア金融危機が起こったように、いつ何時何が起こるかわからない。

"黒ヒゲ危機一髪"というゲームは、樽に短剣を突き刺してゆき、当たると樽から
出ている海賊の頭が飛びあがるというものだが、今の国の状態はこれに似ている。
そして残りの短剣もほぼ最後に近い。そういう状態に思える。いや、むしろ当たる
と死ぬという意味では”ロシアンルーレット”の方かも知れない。

それを景気対策だとして、今年初頭に13兆円を超える追加予算を成立させている。
その財源の大半は当然国債発行である。正に常軌を逸脱している。

最近政治家が口を開けば「確実に」「的確に」「強いリーダーシップをもって」
「責任を持って」などなどの修辞句がやたらとでてくる。
言葉自体は重いが、中身は軽い。口先だけが踊っているだけなように思えて仕方
がない。

政治家が信用されない国は貧しい。

仲秋の名月

2013-09-20 | 日記
 昨晩は仲秋の名月だった。息子たちが幼い頃には窓際にススキと団子を供えたり
もして楽しんだが、息子たちは大きくなるに従い興味を示さなくなった。

とはいえ、家人は節分を始め季節ごとの行事を一人楽しんでいる。
昨晩は、ススキこそないが月見団子を買って来ていた。
節分の時の煎り豆もそうだが、今回もご相伴に預かった。


空を見上げると、煌々と空を照らす満月。


最近は、夜に家を出る機会が少なくなり夜空を見上げることが殆どない。
空調が効いた室内に一日居ると季節の移ろいに疎くなる。
それどころか、明々と照明で照らされる町中に居ては時間さえ忘れてしまう。

古(いにしえ)の人々は――とは言ってもほんの100年ちょっと前まで
はそうだったのだが――こんなわずかな月明かりを楽しんだ。

立待ち月、居待ち月、寝待ち月、更待ち月、宵待ちの月・・・・等など。


仲秋の月ではないが、5年ほど前に紅葉のライトアップを見ようと京都を訪れた
ときのこと、偶然山の端に沈む満月が非常に美しかったことを鮮明に覚えている。
知恩院の御影堂前であった。








無謀運転に驚く

2013-09-14 | 日記
 昨日隣町まで出かけた時のこと、途中、片側2車線の道路で外側の走行車線を走っていた。
斜め前方の追い越し車線にはトラックが2台縦走して、自車との間はわずか1車分か1.5車分程度
しか空いていなかったのに、そのわずかな隙間を乗用車と普通トラックがすり抜けていった。

自車も斜め前方のトラックも時速70kmは出ていた。それでも待ちきれないらしい。

時に追い抜いたはいいが前がつかえていてあわててブレーキを踏む不届きな輩に出くわすことも多々
経験したことがあるが、今回は前があいていた。その代わり、500mほど先の交差点は赤信号であった。
何をこんなに気ぜわしく運転するのだろうといつも思う。

それほど負けん気が強いのなら、いっそ学生時代にも負けん気を出しておけば良かったろうに、おそらく
学校では勉強も運動もままならなかったのだろうと独り勝手に溜飲を下げる。

そういえば、最近交差点においても少し間を開けると、対向車線で右折待ちをしている車が自車の直前を
すり抜けることも度々経験する。何かあっても自車がブレーキを踏んでくれるだろうと思っているようだ。

車の性能が上がったのか、無謀運転は軽自動車に目立つ。まるで普段ばきのように乗り回しているのだろう。
ミズスマシのように車線変更を繰り返して行く車がいるが事故の時にどうなるか想像しているのだろう
かといつも思う。

(続) 「竹島/独島 韓国の論理」(金学俊 著)

2013-09-12 | 日記
 先日のブログで、韓国で出版された本の訳本を図書館から借りてきて読み始めたら、
冒頭から「我が倍達民族は……」と来たので驚いた旨を記した。

「倍達民族」というのは朝鮮族のいわゆる雅称らしい。日本で雅称といえば「やまと
(大和)民族」や国の雅称になるが「みずほ(瑞穂)の国」に相当するはず。「やまと」
や「みずほ」という言葉にはそこはかない優雅さが漂う。だが「倍達民族」には
雅やかさなるものはまるでなく、選民思想が強く漂う。

良い方に解釈すれば、長年異民族から虐げられてきた歴史の中で生まれた「臥薪嘗胆」
(いつかは見返してやる?)の思いが屈折して反映しているとも考えられるが、仮に
そうだとしてもそれは恨みだけである。

本のタイトルに「韓国の論理」とあったから読んでみる気になったのだが、始めから
これでは話にならない。韓国屈指の難関大であるソウル大卒で米国留学の経験もある
という、物事を客観的に判断できる人ですらこうなのである。

 「倍達民族」=先進、さらにその先を行く民族?。そのことに関して自分の評価は
他人がするもので自分がするものでないと書いた。

そういったまさに今日、目を通している本のなかで、戦国時代に日本を訪れた宣教師、
フランシスコ・サビエル(ザヴィエル)がイエスズ会に宛ててしたためた書簡の中の
日本人に関する描写の部分が引用してあった。

いわく、
 -―私は、今日まで自ら見聞しえたことと、他の者の仲介によって知ることのできた
 日本のことを、貴兄等に報告したい。、先ず第一に、私達が今までの接触によって知る
 ことのできた限り於いては、此の国民は(中略)一番傑出している。(中略)日本人
 は総体的に、よい素質を有し、悪意がなく、交わって頗る感じが良い。

 (中略)日本人は大抵貧乏である。しかし、武士たると平民たるとを問わず、貧乏を
 恥辱だと思っている者は、一人も居ない。(
中略)
  日本人の生活には、節度がある。ただ飲むことに於いて、いくらか過ぐる国民で
 ある。(中略)賭博は大いなる不名誉と考えているから、一切しない。何故かと言へ
 ば、賭博は自分のものでないものを望み、次には盗人になる危険があるからである。
 (中略)窃盗は極めて稀である。死刑を以って処罰されるからである。彼等は盗みの
 罪の悪を、非常に憎んでいる。大変心の善い国民で、交わり且つ学ぶことを好む。


サビエルといえば山口市亀山にはサビエル教会がある。山口大内氏の時代に山口で布教
していて信長にも謁見しているから1550年頃の室町時代の話である。つまり今から
600年近くも前の日本人評になる。だがこういった気質がベースとして現代にも脈々
と受け継がれていると思う。現代においても外国人観光客の評価は高い。

くどいようだが、評価は他人がするものである。


アメリカの独善的論理 シリア紛争

2013-09-06 | 日記
 アメリカ(オバマ政権)がここに来てシリアへの空爆を始めたがっている。

2年以上も無干渉で来ていたのが(裏で何をやっていたかは定かでないが)、
アサド政権が毒ガス等の化学兵器を反体制側攻撃に使ったからだという。

化学兵器の使用は国連安保理で禁止されているというのがその主張の根拠
となっている。化学兵器は”非人道的”なのだそうだ。

では他の兵器、特に原爆、水爆は非人道的ではないというのか。
彼らは決してこれらを手離そうとはしない。持ち続けるのは抑止力を保つ
ためで使うためではないというだろう。だが今までに実際に使ったのはその
アメリカだけである。戦争という特殊な状況下ではあったものの、決して
許されることではない。
また、一発で多数を殺傷するクラスター爆弾、厚いコンクリートの防護壁に
囲まれた地下壕でもこれを破壊することなく中にいる敵だけを殺戮できる中性子
爆弾を開発したのはアメリカである。最近は無人の攻撃機さえ開発している
という。よくもこれほどの人殺しの兵器が思いつけるものだと思う。
明らかに論理が矛盾している。


 今までもシリアへ介入する姿勢を示していたが、ロシア、中国の拒否権
発動により安保理の賛成が得られなかった。今回は安保理で使用が禁止されて
いる化学兵器の使用を理由にすれば安保理の賛同が得られると読んでのこと
なのだろう。

 それよりもなぜアメリカがシリアに介入したがっているのか。
シリアはイスラエルに近い。どうもこの化学兵器がイスラエル攻撃に使われては
困るからではないのかと思えて仕方がない。

アメリカではユダヤ系の住民が政財界で純然たる勢力を持つ。彼らの意思を
全く持って無視できない。

 沖縄では、米軍関係者が基地外で通勤時に起した交通死亡事故でも日本側は
裁判権がない。日米地位協定で業務中の事故は米国に裁判権があるという。
そして米国側の裁判の結果は罰金刑程度で済む。
戦時体制下での出動でならいざ知らず平時での普通の通勤にこれはあんまりでは
ないか。そして日本側の拘留下での捜査に人権の保証がないからという理由で
この裁判権を日本側に委譲するつもりは毛頭ないようだ。

 これから見てもアメリカの民主主義はアメリカのためだけの手前勝手の民主
主義であるように思えてならない。