お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~

活動拠点をやいと屋知足斎の日記に移しました

逃亡者 おりん

2006年12月09日 00時26分57秒 | 歴史探索
テレビ東京系(名古屋ではテレビ愛知)の時代劇
「逃亡者 おりん」チラッと見ています。
 尾張に住む者としてなかなかあなどれん時代背景なのですね。
江戸の将軍は9代目家重の時代、(1745年~1760年)8代将軍吉宗の姿は既になく、大岡忠光が権勢を誇った時代。
(大岡忠光は家重の側近 大岡越前 忠相は縁戚)
尾張は8代目当主 徳川宗勝の時代 

この時代設定だと尾張には徳川吉宗と争い、謹慎の身となった徳川宗春が御下屋敷に幽閉されているのです。

尾張殿(徳川宗勝)が出てきた12月8日分を見ますと、宗春は出てこないようですが、そこはちょっぴり悲しい。
(単純に将軍職を逃しただけではなく、紀州吉宗により謹慎となった尾張の宗春周辺、出来ればその辺の尾張の事情を使って欲しかった、まあ無理な話ですが…)

徳川宗春は大変長生きで大岡忠光より長生きします。(宗春没年は1764年 大岡忠光没年は1760年 物語では忠光が出てくるので宗春は健在)

 江戸の将軍を暗殺しようとしたとの疑惑がかかり「尾張の尾張の由井正雪事件」
河村秀根が将軍暗殺を企んだとでっち上げで取り調べられるのは1777年 年表を調べるまで逃亡者の時代とかぶり
河村秀根が登場するのか?と心配しましたが、かなり時代に開きがありますね。(物語の時代は御下屋敷で宗春に仕えていたと考えられる)

 また木曾三川工事いわゆる宝暦の治水(1753年)

 尾張が薩摩に治水工事を依頼し、薩摩から平田靱負らが派遣されるが、予算オーバーの責任を負わされ切腹する事件
この時の尾張当主は徳川宗勝 この事件で尾張は薩摩の恨みを買い、維新後、尾張は中央政界から遠ざけられる。

 時代劇は紀州(暴れん坊将軍)水戸(水戸黄門)中心に動いているのだから、尾張殿はどうしても黒幕か、影が薄いですね。

「逃亡者 おりん」は水戸黄門ゆかりの役者が多く出てきています。

 大岡忠光 あおい輝彦 (水戸黄門 助さん)
ゲスト出演 宮園純子  (水戸黄門 風車の弥七の奥さん 霞のお新)
尾張の隠密 伊吹吾郎  (水戸黄門 格さん)

後は八兵衛の高橋元太郎がどこぞかの殿様役あたりで出てきて欲しいものです。

風車の弥七役の中谷一郎氏がご健在なら、出てきてくれたでしょうが。


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
で色々年号を調べていると面白いです。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
海外旅行 (英会話)
2006-12-10 20:46:58
参考になります
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へー (アキ)
2006-12-11 21:44:46
海外旅行に このブログが参考になるの?へー
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宗春公登場、でも・・・ (UKOKKEI)
2006-12-22 21:42:04
 もう本年中はこちらにコメントを書くことはないだろうと思っていましたが、今日の「逃亡者おりん2時間スペシャル」を見ていたらいてもたってもいられなくなりました。
 ついに登場しましたね、徳川宗春公が。
 しかしやっぱりと言うか、この宗春公もあまりいい描かれ方はされませんでした。
 御花屋敷に逃れて来たおりんの傷を手当した場面を見た時は、今回は一味違うかなと思ったのですが・・・。
 それにしてもあの宗春公、あまり謹慎中の身には見えなかったのですけど・・・。
 普通の隠居した大殿と大して変わらない感じでしたが、気のせいでしょうか?
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実は観れなかったんですよ (アキ)
2006-12-23 15:01:09
 時間帯からみることが出来ませんでした。今、公式ホームページ見てきたら、尾張徳川家についても念入りに書いてありました。
 この番組は水戸黄門の役者が出てきますので、もうそろそろ高橋元太郎氏(うっかり八兵衛)が宗春あたりで出てくるかな?と思いましたが、ありゃりゃ悪役っぽいですか。
 まあ、番組も御三家、御三家と持ち上げてくれるなら、里見さんあたり出さなきゃならんでしょうに。尾張の歴代は天下を預かるにふさわしい人物がいた、ということで時代劇に革命を起こせたでしょうに。

 でも最近、宗春が吉宗に勝ったのかもしれないと思う時があるのですよ。マツケンサンバは徳川宗春だという説があるのです。
 暴れん坊将軍、吉宗で名を馳せた松平健さんがその後、マツケンサンバで宗春を現代に復元させる。

 御花屋敷(御下屋敷)には若き日の河村秀根もいたはず。密書の写しが秀根に渡り、後に大事件を起こす!?
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