お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~

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古典遍歴

2008年03月08日 00時13分51秒 | 歴史探索
これも今は昔 中学時代、再放送NHK人形劇三国志を観てから、三国志が好きになった。それから横山光輝三国志、吉川版三国志、正史三国志を読んだと思う。光栄の三国志や信長の野望にもはまった。信長のように茶器に興味を持った事もある。その頃、ジャンプではカブキ者 前田慶次郎利益「花の慶次」が連載されていた。

 三国志好きの延長で、古代中国に興味を持った。「史記」「十八史略」など、また兵法書も読むようになった。「孫子」「六韜三略」など。それから哲学に踏み入れる「老子」「菜根譚」「韓非子」など何故か「論語」は好きになれなかった。孔子が政治家として対した実績を残せなかったからかもしれない。後に孔子のアニメを見るが、古代中国屈指の政治家アンエイが悪役だったので、ますます論語系が嫌いになった。
 今の政治家&政治家予備軍は論語すきが多い。僕は論語は好きになれないとはいえ、読んでいない訳ではない。論語や孟子、朱子学、陽明学なども一通り目を通してある。いわゆる儒学系の良さもわかっているつもりだし、また「危うさ」も気にかかる。

 論語はいいや。

 東洋のみならず、西洋も読み始めた。「戦争論」「君主論」など塩野七生女史の作品は好きだ。


 大学時代、地元祭礼車「湯取神子車」について調べる。自然に郷土史研究、尾張徳川家について知りたくなった。

 この時古典読んでいて良かったと思ったのは、お殿様が読んでいる本というのは、中国の古典が多い。殿様の喩え、殿様が引用する故事なども知っている。それは大いに役立った。

 湯取神子車の大将人形いわゆる「御神体」が大陰陽師 阿倍清明なので(御神体という表現なら、柱に祀られる津嶋神社の方が正しいか?)
陰陽五行説なども学んだ。五行説とはいえ、民俗学の五行説。占いの五行説ではない。吉野博士の著書を読んで、多少五行説はわかったつもりでいる。

 数年前だが営業戦略「ランチェスター戦略」もかじった。この時役に立ったのは「孫子」など兵法書だった。

 今、老子を再び読んでいる。老子の読み方は、兵法書の源流として、哲学の源流として、また新たに新しい視点で読んでいる。そもそも役に立つのか解らぬが、僕の行動原理に「老子」が大いに影響するのは確かだろう。

 中国明朝末期、兵法、易学、医学を融合させた天才「張介賓」という人物がいる。日本では戦国末期から江戸にかかるところ。中国では儒学が廃り、心の救済として仏教の禅、老荘思想に人々は救いを求めたらしい。上記の「菜根譚」はこの時代になる。明朝から流れてきた亡命者には儒学に詳しい者もいる。彼らを登用したのが江戸幕府であり、尾張徳川家初代 徳川義直であり水戸の徳川光圀になる。社会秩序を保つ為には儒学は必要だった。だか同時に儒学の闇の部分も取り入れてしまった。司馬遼太郎氏が話す「水戸学」がそれに当たるかもしれない。

 僕の歴史観と郷土史研究は数年前に融合されたわけだ。

 なぜだか張介賓に興味を持ちつつある。

 僕の人生はNHK人形劇三国志から大きく変わったのだろう。



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2 コメント

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人形劇三国志好きでした (UKOKKEI)
2008-03-08 17:35:17
 こんばんは、御無沙汰致しております。
 まずはアキ様、ブログ復帰おめでとうございます。
 さて人形劇三国志ですが、私は好きでした(本放送をリアルタイムで見た世代です)。
 私はこの劇の内容はもちろん気に入っていましたが、EDも気に入っていました。
 曲が素晴らしくて映像も素晴らしく、名作EDの一つだと思っています。
 なお妹もこの劇のことが気に入っていて、関羽達の亡霊が曹操を祟る台詞をよく真似していました(笑)。

 話は変わりますが常滑市では明日、春の山車祭りのプレイベントである伝統芸能囃子発表会が開催されます。
 この冬は知多半島の山車祭り関連のことは全くと言っていい程動きがありませんでしたが、春に入って一気に動き出したような感じです。
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人形たち (アキ)
2008-03-09 19:21:35
 伝統芸能囃子発表会あったのですか、知らなかった。
 人形劇三国志、名古屋の百貨店で、出演した人形を一同に集めた人形展行った事があります。趙 子龍がカッコよかったですね。趙雲子龍の名場面、劉備玄徳の奥さんから息子「劉禅」を預かり(夫人は自分も行くと足手まといになるからと井戸に身を投げる)劉禅を抱えて曹操軍を駆け抜けるあの場面は凄かった。

 江戸時代も趙雲は人気が高かったのでしょうね。亀崎に趙雲が劉禅を抱えて駆け抜ける彫刻がありますが、人形劇を先に見ていましたから、彫刻見たとき、独特の高揚感がありました。

 EDの曲探した事もあったなあ。

 あの人形には魂が宿っていた。

 山車に乗る人形たちもあれだけ鬼気迫る存在感がありますね。
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