お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~

活動拠点をやいと屋知足斎の日記に移しました

東区の屋根神様その壱 主税町の屋根神様

2006年01月17日 01時49分21秒 | 歴史探索
名古屋市東区「歩こう!文化のみち」東区役所まちづくり推進室 では、市政資料館、徳川園、文化のみち二葉館などが主に掲載されていますが、2つの屋根神様も地図にさりげなく示してあります。

 一つは、山吹谷公園から北へ向かうとある「鳥屋筋の長屋」にある屋根神様、もう一つは、今回の写真にある、主税町四丁目の屋根神様。本来は2階部分にあったと思われますが、1階部分に遷都?されたと思います。
 場所は主税町長屋門から東へ進むか、もしくは相生町の交差点を西へ行くか。

 昨年の文化の日に催された「歩こう!文化のみち」イベントでは、市政資料館などはスタンプラリーの対象になりましたが、屋根神様は対象にはなりませんでした。それでも、地図にあるので、私が写真を撮っている間でもたくさんの方が観ておられます。写真も多数の方が撮っていました。
 もっとも、屋根神様の前でスタンプラリーは難しいかもしれませんが。

 私の町内でもかつて屋根神様がありました。長屋の上だったと聞いております。
場所を考えますと、町内の中心地にあたる場所にあったと思います。
 屋根神様の祭神は火の神様である「秋葉様」神道系ですと静岡県の「秋葉神社」が有名です。仏教系ですと、名古屋では熱田神宮にほど近い秋葉山「円通寺」の秋葉三尺坊。神道では「ホノカグツチノミコト」神道系にしろ、仏教系にしろ、正確には「山伏」の神が、適切かもしれません。分類が難しいので、無理に分類しない方がいいかも?
 アキハ… そう東京秋葉原が有名ですね。「アキハ系」は一世を風靡したどころか、もう市民権を得ています。

 もう一つの御祭神は「津嶋神社」(天王社)スサノオノミコトです。スサノオは地域によって、漢字表記が違いますが、同一人物ならぬ、同一の祭神です。「祇園祭」の「八坂神社」も御祭神はスサノオノミコトですね。どちらも疫病除け、そして、水の神としての性格を持っています。

 私は京都八坂神社は御霊信仰(怨霊)の意味合いがあるが、津嶋神社には無いので、元々はスサノオノミコトは関係なく、それぞれ別々に信仰されたものが、いつの間にか御祭神がスサノオ(牛頭天王)になり、ご利益が同じということで、一緒になったと考えていますが、深く検証たことありませんので、この辺で。

御霊信仰についてはこちらフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』御霊信仰をご覧ください。


 2つの祭神が主ですが、地域によっては、3つめにその地域の氏神(氏神…地域の守護神と考えても差し支えないかと)と祭ったり、名古屋ですので熱田神宮を祭ったり、お伊勢さんを祭ったりさまざま。

主税町の場合は、秋葉、津嶋に熱田神宮ですね。


場所はgoo地図ですとこちら

上手く表示されない時はこちらgoo地図通常版

ヤフー地図

おそらく、地図に間違いは無いと思いますが。歴史探索の為、東区を歩きたいときは、是非ご覧ください。

続く 東区の屋根神様その弐 鳥屋筋の長屋 屋根神様