goo blog サービス終了のお知らせ 

spin out

チラシの裏

円谷一

2006年11月05日 | アニメ・特撮
「ウルトラQ」は、これが無かったら今の自分はない、とまで言い切ってもいいくらいの「常に王様番組」でありました。

円谷英二が死去したというニュースを見たとき「円谷プロもおしまいだな」と思いました。その後、円谷プロの社長になった息子の円谷一が死去したというニュースのときも「今度こそ円谷プロはおしまいだな」と思ったものでした。
円谷一という人のことをまったく知らないのに。

円谷一という人は日本テレビ草創期からの歴史そのままを生きてきた人なので、この本の前半は、円谷一が「ウルトラQ」にたどりつくまでを費やしています。「ウルトラQ」の話に入るのは半分を過ぎてから。これを長いと思うかどうか。

円谷一はSFにも特撮にも思い入れはなく、自身の資質としては子どものもつ「リリシズム」であったとそうです。なんと。
「クモ男爵」「宇宙からの贈り物」「ゴメスを倒せ」「ガラダマ」とかやってたのに。これらはウルQの中ではエンタ系の最たるもので、そのSF性は脚本の金城哲夫が担っていたのでしょうか。

子どもが主役といったら「カネゴン」「育てよカメ」「鳥を見た」でしょう。こっちは中川晴之助監督か。

中川晴之助と円谷一はTBSの同期で、テレビをともに作ってきた同志みたいなものだったらしく、そういう意味で請われて監督をした中川晴之助に、円谷一は自分のやりたいことを譲ったのかもしれません。
中川晴之助がカネゴンに撮ったフィルムは最初編集しても1時間何分あり、それをまた切り詰めて30分作品にしたそうです。
見てみたいですね、その最初のバージョン。

「円谷一 ウルトラQとテレビ映画の時代 白石雅彦著 双葉社」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 反逆のルルーシュ その2 | トップ | 戦後創成期ミステリ日記 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

アニメ・特撮」カテゴリの最新記事