書評家紀田順一郎が学生のころに書いていた、ミステリ批評を集めたものです。なので書かれている内容は昭和20年代から30年代の古ーいことです。
同人誌なので歯に布きせぬ言い方で大家も新人作家も斬りまくってます。若さのなせる技なのでしょうが、(個人的に)陰にこもった感じがしないでもないでもない…。
当時のミステリマニアの日記だと思えばいいのですが、いつの時代でもミステリは滅びつつあり、大家は十年一日のような作品を発表し、新人は小説とも思えぬ愚作を出す、という図式は変わらないようですね。
ミステリ以外の部分に、この世代(1935年生まれ)のインテリゲンチャが何を感じていたか、ということの一端が出ている気がします。
著者の学生時代の友人が大伴昌二で、はからずも昨日の円谷一の本とシンクロしましたね。
「戦後創成期ミステリ日記 紀田順一郎著 松籟社」
同人誌なので歯に布きせぬ言い方で大家も新人作家も斬りまくってます。若さのなせる技なのでしょうが、(個人的に)陰にこもった感じがしないでもないでもない…。
当時のミステリマニアの日記だと思えばいいのですが、いつの時代でもミステリは滅びつつあり、大家は十年一日のような作品を発表し、新人は小説とも思えぬ愚作を出す、という図式は変わらないようですね。
ミステリ以外の部分に、この世代(1935年生まれ)のインテリゲンチャが何を感じていたか、ということの一端が出ている気がします。
著者の学生時代の友人が大伴昌二で、はからずも昨日の円谷一の本とシンクロしましたね。
「戦後創成期ミステリ日記 紀田順一郎著 松籟社」
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