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探偵と環境

2008年08月03日 | ミステリ
『荒野のホームズ』【スティーヴ・ホッケンスミス ハヤカワポケミス】
を読んでいますが、ホームズもののパスティーシュ&西部小説、という味わいです。
が、
いまひとつノリが悪いのは、こちらのせいか、本のせいなのか。

いわゆる無法地帯と言われる開拓時代のアメリカ西部で、ホームズものが成立するのか、どうか。
M・D・ポーストの『アンクル・アブナー』という傑作はありますが、あれはいちおう町が舞台で保安官(警察)権力が背景にあったので、ホームズ風のミステリは成立していたと思います。

『荒野のホームズ』では、人が死んでも土に埋めるだけであとは知らん振り、という無法ぶりで、これならもっとハードボイルドな探偵の方が物語としてはお似合いなのでは、と感じてしまいます。
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