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幽霊島

2019年09月04日 | ファンタジイ
うちにある唯一の平井呈一本。
カー「黒死荘殺人事件 皇帝の嗅ぎ煙草入れ」(講談社)。

「幽霊島」は対談から読みはじめる。
いいですね、この江戸前な口調。
M・R・ジェイムズ「試作のこと」は、
平井呈一の手にかかると、岡本綺堂の随筆のように思えてくるから不思議。

平井版「黒死荘」のブレークが読む擬古文調の古文書でも、
会話部分は「おっ死(ち)ぬばかりだ!」と歌舞伎ばりで楽しかったなあ。

平井呈一訳の「魔女の隠れ家」「赤後家の殺人」とか読んでみたかった。
「赤後家」のフランス革命パートはどんな風に訳されていたのだろうか。


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