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シリンダー世界111

2011年04月23日 | SF
ひさしぶりにハヤカワSF文庫から「SFらしい」作品が出たような気がします。
記憶だけでそんなこと言っていいのかしら。
「シリンダー世界111」 アダム・トロイ・カストロ著


宇宙空間に浮かぶ超々巨大人工建造物の中で殺人事件がおきるという
SFミステリらしいのですが、まだ読みはじめて10ページくらい。

古くはクラークの「宇宙のランデブー」に出てくるラーマ、ニーヴンの「リングワールド」、
ヴァーリィの「ガイア」3部作(3作目の「デーモン」は出ないのですね)、などの一連のシリーズと、
ソウヤーの「ゴールデンフリース」(だったかな?)のような
宇宙船の中で殺人が起きるというSFミステリを合体させた、という感じでしょうか。

いちおうディック賞受賞とは帯にあるんですが、
ペーパーバックで出版されたSFが対象ということで、
ディックのような小説というわけではないようです。

ディック賞一覧


ところでディック賞をとっている作品はなかなか良さげですね。
『アヌビスの門』(The Anubis Gates) ティム・パワーズ
『ニューロマンサー』 (Neuromancer) ウィリアム・ギブスン
『黎明の王 白昼の女王』(King of Morning, Queen of Day) イアン・マクドナルド
ここらたりあたりはめちゃくちゃ面白いですよ。
とくに『アヌビスの門』『黎明の王 白昼の女王』はおすすめ。

しかし90年代以降の受賞作はまったく興味がない…。
作家で言うとスティーヴン・バクスター、ロバート・チャールズ・ウィルスンとか、
つまらなかったような…
2007年に『Nova Swing』でM・ジョン・ハリスンが受賞しているんだ。へー。

話がそれましたけれど、著者の名前がすごい。
アダム・トロイ・カストロ。
それも、どうでもいいんですが、「シリンダー世界111」は
出だしを読んだだけでも手堅くまとめている感じがあり、
その後どっちへころぶか楽しみに読みたいですね。

そういえば似たような作品でニーヴンの「インテグラル・ツリー」ってのもありましたが、
イマイチだったなあ
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