エラリー・クイーン「オランダ靴の秘密」
今回はエラリーが事件のおきる直前から物語に登場します。
事件発生前にエラリーと医長の間であることについての話がかわされていますが、
重要な手がかりを事件のおきる前に配しておく、というミスディレクションを試してみたかったのでは。
いまでは初歩的なミスディレクションですが、当時は新しい手法だったのではないでしょうか。
「フランス白粉の秘密」の謎解きパートが「最後の1行に犯人の名が記される」
という趣向だったために、読者が忍耐を強いられるという意見があり、
それを受けて「オランダ靴の秘密」では犯人逮捕のあとにエラリーの推理が披露される展開は、
「もっと(小説的に)面白く」という版元の意向を反映したのかも、なんて考えてしまいます。
途中で第二の事件もおきますし。
どうでもいいことですが、
■有名な下半分がメモ用空白になっているページですが、
そのパートはクイーン警視が推理を披露する章だったんですね。それは意味があるのかなあ?
■P176のクナイゼル博士の描写で「星から星へ高遠な冒険をする似非科学物語から~」とあります。
ありゃ、クイーンはSFが嫌いだったのか?
■ここにもバーナビー・ロスの名前が。(P221)
今回はエラリーが事件のおきる直前から物語に登場します。
事件発生前にエラリーと医長の間であることについての話がかわされていますが、
重要な手がかりを事件のおきる前に配しておく、というミスディレクションを試してみたかったのでは。
いまでは初歩的なミスディレクションですが、当時は新しい手法だったのではないでしょうか。
「フランス白粉の秘密」の謎解きパートが「最後の1行に犯人の名が記される」
という趣向だったために、読者が忍耐を強いられるという意見があり、
それを受けて「オランダ靴の秘密」では犯人逮捕のあとにエラリーの推理が披露される展開は、
「もっと(小説的に)面白く」という版元の意向を反映したのかも、なんて考えてしまいます。
途中で第二の事件もおきますし。
どうでもいいことですが、
■有名な下半分がメモ用空白になっているページですが、
そのパートはクイーン警視が推理を披露する章だったんですね。それは意味があるのかなあ?
■P176のクナイゼル博士の描写で「星から星へ高遠な冒険をする似非科学物語から~」とあります。
ありゃ、クイーンはSFが嫌いだったのか?
■ここにもバーナビー・ロスの名前が。(P221)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます