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チラシの裏

少年少女昭和SF美術館 その2

2013年12月26日 | SF
そういえば、あかね書房の「少年少女世界推理文学全集」のSF編2冊
「人工頭脳の怪/ノバ爆発の恐怖」と「暗黒星雲/生きている首」は、
「少年少女昭和SF美術館」では割愛されてましたし
(少年少女世界推理文学全集は「ミステリ」で既に紹介済みということで?)、
「少年少女 昭和ミステリ美術館」では名前だけで書影も無かった(SFですから)のが残念。
「SFミステリ」はいつの時代も継子扱いなんだなあ。



「暗黒星雲」=「暗黒星雲の彼方に」はじつはアシモフ作品の中でmy best favoriteな作です。
最後まで読めばこの作品が「推理小説全集」に入れられていたわけも分かりますし、
あからさまなアメリカ万歳にがっくりもきます。

「生きている首」=「ドウェル教授の首」では
冒頭の「大きな首飾りをした二人分の声を持つ女性」という謎でつかみはOK。
「怪奇大作戦」な1編。



「人工頭脳の怪」=「ドノヴァンの脳髄」ですが、
ハヤカワの銀背では編集者の都筑道夫が解説を書いています。
「脳がテレパシーを発する飛躍を受け入れればあとは普通の大衆小説のように…」
開拓者たちはこういう苦労をしていたわけですね。

主人公が培養脳に操られて、歩く姿もサインまで脳の元持ち主(?)にそっくりになるあたりが怖かった。
そうか、脳ミソって他人を操れるのか、と真剣に考えたことは恥ずかしい思い出。
開拓者が苦労したわりには、この作品もすでに忘れられかけてるかも。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生きている首 (下っ端2014)
2014-01-14 19:17:32
子供用に翻案されたものを読んだ記憶があります。
まばたきで意思疎通を図って最後、首の断面から伸びた管を抜いてもらう奴。
別の話ですかね。
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そうだった (spin_out)
2014-01-15 00:20:15
まずは明けましておめでとう。

そんな場面あったね。
瞬きで女性助手に意思を伝えて、
気管の弁を開いてもらい、
「これで喋れるようになったわい」
とか言うような記憶(だったかな?)。

肺も横隔膜もないから喋れないはずだけどね。

口だけになっても喋ってる奴とか。
返信する
思い出してきました。 (下っ端)
2014-01-16 13:21:54
首の名前はビルゲ(ゾルゲ?)女の子でした。その口調では無かったような(笑)最後まで喋らなかったような気もしますし。となるとかなりいじられたか、ヤッパリ別の作品なのでしょうかね。
主人公を老人から美少女にってんなら今時ありがちともいえる。
魍魎の匣では息を吐くしか出来ない悲しい描写がありましたね。

あけましておめでとうございます!
今年は手ずからお年玉いただけるんでしょうか!
ボクはおっちゃんたち用のオミヤゲの準備すすめてますよ!舌打ちされる感じの。
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ゾルゲはスパイ (spin_out)
2014-01-17 15:26:52
岩崎書店「合成人間ビルケ(ドウエル教授の首)」ですね。
女の子は話していたはずだよ、たしか。
2人分の声がする、という謎が出ていたから。

今年も、タイミングと資金によりますなあ。
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