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萩尾望都と竹宮惠子

2020年04月27日 | 雑日
「萩尾望都と竹宮惠子  大泉サロンの少女マンガ革命」 (幻冬舎新書 中川右介著) を読む。
著者はおそらく、この二人の作家をずっと追いかけていたらしく、
作品はもちろん対談やインタビューも集め続けてきたことがうかがえます。
あとがきで「勝ち負けを判定するものではない」とあり、
資質は似ていながら、メソッドが対極にある二人のお話、ということでしょう。
増山法恵の「二人だけが特別に抜きん出ていたわけではなく、才能のある人たちは自己崩壊していく」というコメントに、
マンガ作家は創作力だけでないことも知る。
その増山法恵が「少年の名はジルベール」(竹宮惠子の自伝)を読んでいないらしい、ということにも驚く。
「11人いる!」で衝撃を受けた萩尾先生派なのですが、
竹宮先生の「わたしを月まで連れてって!」が急に読みたくなってしまった。
明日は精文館だ。

そういえば、BL的なものは少年同士だけではなく、
青池保子「エロイカより愛をこめて」もあるのでは。
こっちはお兄さんとおっさんばかりで、伯爵ははっきりゲイと言ってますし。
80年代の冒険小説ブームと「エロイカ」の連載が重なっているのは、
偶然ではない気がします。
ちなみにSISのロレンス氏が好きだなあ。
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