よく知られていることだが、江戸川乱歩は名古屋に縁が深い。中学生までは名古屋で過ごしていた。幼少期に刷り込まれた幻視を再現するのが小説ならば、乱歩の作品の源は名古屋にあるといってもいい。随筆にはよく登場する名古屋も、しかし作品の中に具体的に登場することはほとんど無い。定宿にしていた大須ホテルあたりの寂れぐあいが、当時衰微しかけた時期の浅草の雰囲気とよく似ている、という。喪失したものへの憧憬が乱歩作品のモチーフならば、使われる手法はグロテスクの表出、といったところか。で、名古屋という場所が、東京や大阪と比べるとモダニズムの不統一な面に、アンバランスというグロテスクを見せているところだという。
で北村想の「怪人二十面相・伝~青銅の魔人」は、すばらしいオトナの少年探偵団物語です。なんどもそう書いてきたので、繰り返しませんが。二十面相のオリジンを書きながら、冒険小説のクリシェを巧みにあやつりつつ、ポプラ社の少年探偵団をオトナの探偵団の物語に仕上げた手腕はお見事。
「乱歩と名古屋 地方都市モダニズムと探偵小説原風景 小松史生子著 風媒社」
で北村想の「怪人二十面相・伝~青銅の魔人」は、すばらしいオトナの少年探偵団物語です。なんどもそう書いてきたので、繰り返しませんが。二十面相のオリジンを書きながら、冒険小説のクリシェを巧みにあやつりつつ、ポプラ社の少年探偵団をオトナの探偵団の物語に仕上げた手腕はお見事。
「乱歩と名古屋 地方都市モダニズムと探偵小説原風景 小松史生子著 風媒社」
本当にあるの?行ってみてゃーがね
あんましいいイメージわかんけど・・。
猟奇やね。
死ぬまでには名張の乱歩記念館と世田谷の正史記念館巡礼はせんとあかんと思ってはいるんですが。
猟奇な目というのは…
怖かったですよ。