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ペルー・ボリビアから帰国しました。旅の模様を写真と一緒にアップしてます。
●◆最新更新日→2009年4月22日◆●

エボ・モラレス大統領と握手したヨ。

2008年12月29日 | ボリビアの文化・食べ物・伝統など
(12月18日の日記)


「青年海外協力隊」は、人によっていろんな見方があるにせよ、こんなに美味しいものは無いと思ってる。


・語学をタダで学べる
・海外経験を2年積める
・帰国したら積立金がたまってる
・国際協力の現場を肌で感じられる
・様々な人との出会い


最後の『様々な人との出会い』では、隊員の中だけでも、本当にいろんな〝その道のプロ〟と出会えるし、JICA内でも国際協力関係のプロに出会える。

日本出発前には、皇太子様と謁見する機会も与えられ、そして今回は、なんとボリビア大統領エボ・モラレスに合う機会を設けられた。

JICAボリビア30周年記念を評しての謁見。


当日は、隊員全員スーツで、朝7時に集合場所を出発し、大統領官邸へ。

大統領官邸内は、期待通り(笑)、まるでボリビアらしい陳腐な金箔を張詰めたような装飾で、一見豪華な似非ディズニーランドといったところ。

大統領に謁見する部屋の蝋燭立てまでもが曲がっていたり、常に「ボリビアらしさ」を見せ付けられる。

おまけに、肝心のエボ・モラレス大統領が1時間遅刻。

「昨夜ブラジルから帰ったばかりで・・・」と後々言い訳をしていたけれど、日本がナメられているのか、それともボリビア人としてのアイデンティティーと言っていいのか。あきれるばかり。


彼のモットーである「ノーネクタイ」の姿そのままに、足元にはNIKEのスニーカー、服も特にパッとせず(なんかちっこいバッチつけてた)、顔にはなんだか疲労が見え、申し訳ないくらい一国の大統領としての威厳というか『オーラ』が無かった。「バスの運転手」という表現がとてもぴったりくる。


彼は日本大使の言葉の最中に2度ほど鼻をかんで、とても真面目な表情で聞いていた。残念ながら、今の自分のスペイン語能力ではエボの話を全て理解することはできなかったけれど、「日本には感謝してる」とか「現在のボリビアにはまだまだ他国の協力が必要だ」みたいなことを、アメリカへの嫌味もちょっと織り交ぜながら話していた。


最後に全員で記念写真を撮るときには、エボと2度も握手することが出来た。

彼の手は、これまでしてきた労働の重さや苦労を思わせるようなずっしりとした感触で、なんだか忘れがたい手をしていたのを覚えてる。




今回、大統領官邸から隊員全員へ贈られたエボ本。




前に何かで読んだうろ覚えの記事。

このエボ大統領が、社会作りでもっとも基盤となるものは、

●盗むな
●嘘をつくな
●怠けるな

の3点だと主張していた。

一国の大統領が発する国作りの基盤が、こういった小学校の道徳の教科書に載っている内容でいいものかと思ったけれども、裏返して読めば「嘘をつき、人のものを盗んで、人の苦労の上で楽にのしあがろうとする」白人植民者たちの侵略や植民地支配で苦しみ続けた何百年もの歴史をもつボリビアならではこその考える社会的基盤なのだ。



エボ・モラレスには、国内国外で賛否両論様々だけれど、日本へ帰ってからも彼のこれからに注目していきたい。

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