映画大国アメリカ物語

　今日は日曜日。たいていのハワイアンはどこかに出かける。私は同じ寮に住む日本人3人(私を含む)と日本語ぺらぺら台湾人の計4人で映画を見に行くことに。見に行く映画は日本で公開中の『ナルニア国物語』私は一ヶ月前くらいにすでに日本で見たが、アメリカの映画館を体感したかったのと、また観たかったので、再び観にいくことに。・・・・ん？まてよ？？？ナルニア？？？それって、先週、アメリカでもうＤＶＤが発売されてたよ？？？まだ公開してるなんて間違いなんじゃ・・・台湾人に聞く。台湾人『アメリカはＤＶＤ出ても、人気あれば公開してるヨ』・・・へー！さすが映画大国だわ！日本じゃ考えられないよね。つい先週まで、日本で年末まで公開してたチャン・チーの『ＳＡＹＵＲＩ(アメリカはmemorize of GEISYAってな題名らしい)』がこっちじゃ公開されてたんだってさ！

　さて、行った先はアラモアナにあるＷＡＩＬＡＣＥ　ＴＨＥＡＴＥＲＳとかいう映画館。たぶん、ガイドブックにはない小さなところ。場所はアラモアナアベニュー沿いにあってワードセンターを超えたとこ。到着するとチケットを購入。ななななんと、たったの50セント！！！百円以下じゃん！？びっくりしながら窓口で購入しようとすると、まもなく始まるナルニアはなんと売り切れ！超人気らしい。ので三時間後スタートのナルニアを観ることに。少し遅い時間だと値上がりして１ドル。でも１ドル。いやー、もうかるのかな。そしてさらに驚いたことに、一度入場したらずっと映画館の中にいれる。つまり、ナルニア終了後、チケットを再購入せずに続けて他の映画を見れるのだ。だから映画ファンは朝から夜までずっと50セント、あるいは１ドルで何本も映画を観れる。すげーや！

　さてさて、ナルニアがスタート。ファンタジー映画だから子連れが多い。皆外人。太ってるパパ、ママ多数。椅子に座れるの？ってなくらいなビッグなパパ、ママ。でもしっかり椅子に座り、バケツサイズのポップコーンをほうばる。クーラーが効いててちょっと寒いのに、海パン姿の子供もいる。ナルニア前に最新映画の予告がスタート。予告なのにコメディーには大爆笑。日本のＮＨＫとかでやってる、よく笑い声が入ったアメリカコメディみたいに笑う！だから、お行儀よく静かに座って観る日本人とは大違いだ。
　やっとナルニアが始まる。アメリカ人は私たち日本人が『えっ？なにがおもしろいの？』ってな場所でよく笑う。気味が悪い怪物だとか、ちょっとした主人公のしぐさだとか、本当に大きな声で笑う。だから、日本じゃあまり声出して笑えないけど、どんな場面も思いっきり声出して笑うことができる。きもちいいね。
　ナルニアの終盤で、敵軍隊との戦いの場面がある。そのときも、突撃してきて、次々と倒される敵を観て観客は『ＯＨ！～』とか『ＡＨ～！』とか声を出す。そしてびっくりするシーンじゃ素直に『キャー！！』と叫ぶ。映画よりも、観客に興味があった。さすがアメリカ人だな～！映画大国だわ！ってつくづく感じた。ちなみに、映画館に入るときはハンドバックしか持って入れない。なんでだかしらないけどね。

　映画終了後、アラモアナのダイエーへ。台湾人いわく、ダイエーの果物は新鮮らしい。そして日本のものもたくさんおいてある。たいていのスーパーには、精肉はブロックみたいな肉しか置いていない。家族で住んでおらず、寮に冷凍庫が無い私にとって、ブロック肉は保存がきかない。しかしダイエーは違う。日本に売っているようなこま肉など、小さく刻んだ精肉がおいてある。そしてカップラーメンの種類も豊富。大体の日本のカップラーメンが売っている。世界でメジャーなカップヌードル。じつは日本で食べているしょうゆ味のカップヌードルはハワイのスーパーにあまりおいていない。おいてあっても、日本からの輸入物で値がはる。ハワイにはマイナーな味らしい。そのかわり、アメリカではビーフ味、チキン味、ホットチリ味ってな感じの味のカップヌードルで、味は私はあまり好きじゃない。もし、アメリカ製品のカップラーメンを買う場合は、中華や韓国風な味が日本人に合うと思う。キムチ風味とかの。うーん、やっぱ、舌はアジアンなのね。

　帰宅後、極度の疲労に襲われる。あー、今日もまともに勉強してないよ。明日は学校。がんばろう。