気侭に

その時々で気の向くままに

地球上に住む私達が子孫のためになすべきこと

2017年09月28日 | 雑記

 

カンボジアの子供たち(2017年)

 

 昔日本列島に多くの集落があったように世界中の至る所にも集落が乱立し、互いに勢力争いを続けていました。

 それが小国となり、隣り合った小国と戦っていくうちに段々大きな国となっていきました。

 武器や科学技術の進歩によって、そして乗り物という手段を手に入れた人間の行動範囲も拡大していき、遠く離れた国へも攻撃できるようになってきました。

 

 乗り物の手段を持たなかった頃は人が一日で移動できる範囲はせいぜい50kmほどですが、馬を使うようになり、エンジンを使った乗り物を使うようになり、そして高速鉄道、飛行機といった乗り物を使うようになると一気に移動距離が伸びていきました。

 

 遠くにいる人に何かを伝えようとする時、昔は歩いて行って伝えるしか手段はありませんでした。そのうち書き付けを渡したい相手のいるの方角へ行く人にそれを託すようになり、郵便システムを利用するようになり、電気利用が進むと共に、電信、そして電話を利用するようになり、今ではインターネットの普及によって地球の裏側にいる人とも同時刻にテレビ電話をすることすら可能となってきました。

 

 経済面においても、昔は歩いて行ける距離にあった市場で物々交換していたものが、運搬技術の発達によって遠くの品物も手に入るようになり、現在ではこれもインターネットの普及によって世界中の人々が同時に経済取引を行えるようになってきました。更にヨーロッパのユーロ圏では使用する通貨も統一され、経済面では一つの国の様相を呈してきました。

 

 このように、人々の日常のコミュニケーションは、昔の村落内だけであったものから小国内へ、そして国へと広がり、現在では全世界規模で行われるようになっています。つまり現在世界には国境によって多くの国々に別けられてはいますが、一部地域を除いて人々はまるで別の県へ行くような感覚で自由に行き来できるようになっているわけで、今やこの世界が一つの国とも言えるでしょう。

 

 そもそも第二次世界大戦後に国際平和や国際協力を行う目的で国際連合が設立されましたが、現状では残念ながら強国中心のエゴが先立つことから、なかなかまとまりがつかず本来の目的が果たせているとは思えません。

この国際連合設立を先導したアメリカ合衆国には現在それぞれ独立した50の州があり、それらがアメリカ合衆国という国にまとめられています。ですから、それぞれ独自の法律を持った世界の国々が国際連合という組織の元にまとまり一つの国のように機能することも、現在のようにグローバル化した世界では既に可能なのではないでしょうか。

 もちろん国際連合も今のままではその目的を果たす機能は備わっていませんから、司法、行政、立法といった独立した機関を備える為の最低限の組織改革は必要で、更に、テロや内乱、そして軍事的強硬手段を用いかねない北朝鮮のような国に対しては、行政機関の中に含まれる治安警察の役割を担う国連軍をそのシステムに合わせて強化し、世界規模で取り締まらなくてはなりません。

 

 現在は、世界のどこかで紛争があっても当事国どうしの争いだとして傍観し、利権に絡む国々だけがそれに荷担するような状態ですし、最近騒がれている北朝鮮問題にしても、所詮当事国以外は傍観しているだけです。そしてそれら当事国は相手の戦力に対して自国の戦力強化をはかり、今にも最終兵器の発射ボタンを押しそうなところまで緊迫感が増してきています。もし報復として膨大な数の核兵器が使用されるとなると、被害が全世界にまで広まってしまいかねません。

 戦争は始めるのは簡単ですが、破壊し尽くされ多くの一般人の犠牲を出さない限り終わりを迎えることができないことは、私達日本人が一番身に染みて分かっていることのはずです。

 

 地球温暖化対策でも各国の利害関係が先に立って暗礁に乗り上げたままですし、必要不可欠な地球人口の抑制に関しては議題にも上がりません。このような地球規模の各国の利権が関係するような問題も新制国際連合でなければ永遠に解決できないことでしょう。

 

 私はこのようなシステムを再構築した新制国際連合が、この世界をひとつの国としてリードしていけるようになる日を私達の子孫のために待ち望んでいます。

 

 

 


横浜Art Gallery山手にての個展のご案内

2017年09月27日 | イベント

 

 『山中翔之郎 個展』のご案内

 山中氏は私の大学時代からの友人です。

 彼は卒業後、父親の会社を継いで社長をしていましたが、脊髄の病気で半身不随となってしまったことで会社を手放さざるを得なくなってしまいました。

 長い入院でのリハビリでパステルを使った絵を描き始め、以後それが彼の本業となりました。

  彼の描く絵は猫が中心ですが、他にも犬や小鳥なども手がけていて、『うさぎのユック』という絵本ではうさぎの挿絵を描いています。

 横浜山手の近くへお住まいの方は、どうぞArt Gallery山手にお寄りください。

 

 期間:10月4日(水)~10日(火)

 

 

 

 

山中翔之郎ブログ

http://blog.goo.ne.jp/shyo-genki/e/cccf39b0ab4bb0f38c82267b68c6c9ab

 


自分の仕事を楽しく変えるには

2017年09月26日 | 雑記

 

職場の安全サイトより

 

「いいねニュース」の中に心暖まる記事がありました。それは大手企業を退職してから家の近くの駐車場で働いていた男性の話です。

 彼はその駐車場の管理人として誇りを持って働き、そこを辞める際は多くの利用者から感謝され惜しまれたと言います。

 例えどんな仕事であろうと、自分にできることを前向きに精一杯やることで、やり甲斐のある仕事へと変化していくという一例のように思えます。

 

『お世話になった駐車場の管理人さんにお礼を言おうと出向いていったら、信じられない光景が!!!』

http://iinee-news.com/post-16911/

 

 私自身、30歳を過ぎて独立し、自分の演出事務所を立ち上げましたが、最初の頃はそれまでのクライアントとの付き合いから多くの仕事が入ってきてはいたものの、つまらない仕事は断っていたため、いつの間にか仕事そのものが少なくなってしまいました。

 自分の慢心に気づいてからは自分から出向いて営業も始めるようになり、どんなにつまらないと思える仕事でも受けるようになりました。とは言っても、「つまらない」と思われる仕事も、取り組む気持ちの持ち方次第で「やり甲斐のある」仕事へと変えることができることに気がついたからです。

 それまで全く興味を持つことの無かったことでも、それを細かく調べていると段々面白くなり、自分ならではの発想が色々と浮かんでくるのです。そうなるとしめたもの。以前は不得意な分野であったものも怯むことなく引き受けることも出来るようになり、それらによって私の経験の引き出しの数も多く増えていきました。

 

 自分の仕事に対し、少しでも嫌だという気持ちがあると能率は落ちるでしょうし、第一やり甲斐など出てくるはずもありません。でも反対に、自分からその嫌だと思っていた分野に足を踏み入れてみると、それまで気がつきもしなかった様々な面白みが見えてくるようになります。

 とは言っても、何にでもそれが当てはまるわけではなく、悪事や性格破綻者との付き合いには一線を引いておかなければなりませんが。

 

 私も既に第一線から身を引き、現在は海外での教育支援活動が主になってきましたが、初めての場所で経験の無いことをしなければならなくとも、これまでの経験がそれらを楽しくやり甲斐のあることに変えてくれます。

 それが専業主婦の仕事であっても同様です。毎日の家事や育児の中に工夫を見いだし、それらを形にしていくことで自分も成長することができますし、家事へのやり甲斐も感じてくることでしょう。


 

 上記の駐車場の管理人の男性の行動は特殊なことではなく、誰にでもできることなのです。一見つまらないように感じる仕事であっても、それに取り組む気持ち次第で、多くの人々に心の暖かみや感謝の気持ちを感じさせることのできる、やり甲斐のある素晴らしい仕事へと変えることができるということでしょう。




ネットで拾った面白い小話-17

2017年09月25日 | 小話

 蝉の声もいつの間にか聞こえなくなり、だんだんと涼しさも増してきました。

 9月もまもなく終わり、来週から10月になろうとしていますが、実は統計的にこの時期から12月にかけて交通事故が増えていくそうですから、皆さんもお気をつけください。

 ということで、今回は、その交通事故にまつわるネットで拾った小話を一つ紹介します。

 

 

■ 老紳士が運転していた車と中年の男が運転していた車との事故の話

 

2台の自動車がフリーウェイで正面衝突した。

2台とも大破したが、どちらの運転手も無事だった。

 

先に車から這いだした老紳士が他方の車に駆け寄り、運転していた中年の男を助け出してから柔らかい物腰で言った。

「お怪我はありませんかな?」

 

男は、相手の意外なほどに紳士的な態度に驚き、丁寧に答えた。

「ええ。あなたは?」

「私も無事です。 いやはやこんな危険極まりない所が野放しにされているとは、行政にも困ったものです」

「いや、まったくです」

「それにしても、こんな事故なのにお互いに怪我一つしないなんて、奇跡としか言えませんな」

 

そう言うと老紳士は、内ポケットから小瓶を取り出して男に差し出した。

「こんなときは気を落ち着けるのが一番ですぞ」

「おお、これはありがたい」

 

男は小瓶を受け取り、中身のウイスキーを半分ほど飲み干した。

「さあ、あなたも」

男が返した小瓶を受け取ると、老紳士は小瓶の蓋を閉めて内ポケットにしまい、皺だらけの顔で微笑んだ。

 

「ええ、私は警察の事故処理が終わってからでもゆっくりと」




 いやはや、この老紳士は食わせ物ですね。

 皆さんも事故に巻き込まれてしまった時は、どうぞお気をつけください。





書き間違い・言い間違いあるある7選

2017年09月24日 | 小話


 皆さんは、メールを書いた後、読み返さずに出してから誤入力・誤変換に気がついて慌てたことはありませんか?

 私も時間に余裕が無い時などによくそれをやってしまいますが、チャットとなると読み返したりしないでしょうから、誤入力で時々とんでもない文を送ってしまうこともあるでしょう。

 今回は、"BuzzFeed"というサイトで見た、Chatでついやってしまいがちの面白い間違い編を紹介します。

 突然吹き出して周りの人に迷惑をおかけしないように気をつけてください。

 

1. たとえば、こんな書き間違い…

×鳥引き裂き ○取引先



2. 一文字違うだけで…

×人の顔じゃない ◯人は顔じゃない



3. 後輩が物騒すぎる

×死霊 ◯資料



 

4. 言い間違えにもいろいろある

×ちんぴらごぼう ◯きんぴらごぼう

 

 

5. 背中を押すつもりが…

×当たってくじけろ ◯当たって砕けろ

 

 

6. サラダ丸?

×サラダ幸村 ◯真田幸村

 

 

7. 言いたいのに言えないことも

×カツレツ ◯滑舌

 

 いかがでしたか?

 私も何度も吹き出してしまいましたので、皆さんへもお裾分け。



 "BuzzFeed"というサイトでの上記のオリジナルは以下にあります。

https://www.buzzfeed.com/jp/sonyjpn/kakimachigai-iimachigai?distro_platform=facebook&utm_term=.hlAbqblEM#.ij1D3DEMo


 




グローバルフェスタJapan2017 予告

2017年09月23日 | イベント

 

 毎年この時期に東京のお台場で行われる国際協力のイベントです。

 日本中から国際協力関係のNPOやNGOが一堂に集まって、それぞれの活動内容を紹介しています。

 私もその中の2団体に所属していますので、毎年このイベントには必ず参加しています。

 世界の様々な国の衣裳やアクセサリーを売っていたり、フードコーナーではワニやラクダの肉料理など普段口にすることができない珍しい料理も食べることができますし、国際協力に興味のない方でも充分楽しめるイベントです。

 来週末は皆さんもどうぞご家族でお台場にお出かけください。

 

Facebookサイト

https://www.facebook.com/globalfesta2017/

 

ホームページ

http://gfjapan2017.jp




行って驚き、汐留鉄道歴史展示室

2017年09月22日 | イベント

 

旧新橋停車場跡にある鉄道歴史展示室へ行ってきました。

 

汐留はすっかり変わって、以前よく利用したヤクルトホールも新しいビルへ引っ越していました。

 
 
 
 
 

入り口

 

内部紹介(鉄道歴史展示室HPより)

 

鉄道の歴史を辿るべく中へ足を運んでみましたが、「え、これだけ?」というのが正直な感想です。

 

え、展示物はこれだけ?

 

中に展示されているのは、機関車の模型が一つと、食堂車で使われていた皿、鉄道オレンジカード、そして映像コーナーがあるだけ。地下展示室では旧新橋駅の遺構が少しガラス越しに覗けるだけ。しかも、展示室内は意味なく全て撮影禁止となっていました。

今年の3月に訪れた横浜の「原鉄道模型博物館」の内部の方が遥かに充実した内容です。

これでは土地や建物の無駄遣いですし、ゼネコンとの癒着で無理やり作った施設としか思えません。

 

 

 


部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係

2017年09月21日 | 雑記

 

『日経電子版』より

 

 日本経済新聞電子版に『部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係』という記事がありました。

 情報技術に疎い気弱な部長が知識豊富な部下から叱責を受け、精神疾患となり人事異動させられたというものですが、現在のように新しい技術が次々に古いものに取って代わる世の中では、その波に乗れない人は例え上司であろうと淘汰されて当たり前なのかもしれません。

 

 『部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係』

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20884800X00C17A9000000?channel=DF180320167086&style=1&n_cid=NMAIL005

 

 最近私も、若い友人から「新しい女性の部長が着任してから部署全体の仕事の効率が下がってしまっているので、部長に最適のシステムの効率化を提言したら握りつぶされてしまった。このままではこの部署だけが社内で孤立してしまうだろうし、どうしたらいいだろう」と相談されました。

 彼の会社は最近外資系の会社に統合されたリチウム電池の会社で、入社以来数十年間常に新たなリチウム電池の開発に取り組んでいた彼とその仲間たちの上に、外資系の親会社から派遣されてきた他分野の部長が着任してしまったことから、仕事上で様々な障害が発生し、その部長との間に溝ができてしまったと言うことのようです。

 部長としては傘下会社の新任部長として着任したことで、部下をしっかりと統率して自分の手腕を認めてもらいたいところでしょうが、いくら上から目線で部下達を統率しようとしても、付け焼き刃程度の専門知識では部下達を効率的に統率することができなくて当然です。いくら部長職であっても所詮は素人だということを認識し、謙虚に部下達の意見を聞きながら仕事をまとめていくことから始めていくべきでしょう。

 彼女の場合は、会社を発展させることよりも、自分が上役から良い部長として評価されたい気持ちが先に立っていることで謙虚な気持ちになれないのでしょうが、このような人が部長職にしがみついている以上、会社全体の業績アップは望めませんし、能力のある部下の将来までも潰してしまいます。

 私の友人がしたような部下たちからの前向きな提言を潰してしまうような上司は、やはり「逆パワハラ」をされない限り、自分の能力と視野の狭さに気がつかないことでしょう。とは言っても、最も悪いのはその程度の人物を部長として派遣した親会社の人事担当者でしょうが。




シルバー川柳

2017年09月20日 | 雑記

 

 

『イラスト無料素材』より

 

 私の母が亡くなっても、父は実家での一人暮らしをやめようとはしなかったのですが、私がこっそりと父のテーブルに置いていった若い女性スタッフの写真が載っている老人ホームのパンフレットを見てくれたらしく、その老人ホームに入居する気になってくれました。

 後期高齢者で一人暮らしの父親がいらっしゃる方はどうぞその方法をお試しください。(笑)

 

 ところでその全国有料老人ホーム協会が募集していた本年度の『シルバー川柳』の入選作品が数日前に発表されました。

 入選作品のほとんどは高齢者ですが、なかなかウイットが効いていて面白い作品揃いです。中にはあまりに切実すぎてジンときてしまう作品も。

 

 

第17回シルバー川柳入選作品

 

● 紙おむつ 地位も名誉も 吸いとられ

 

● 時を忘れ 考えているうち 文忘れ

 

● いつ死ぬか分かれば貯金つかうのに

 

● 生きがいは何かと聞かれ「生きること」

 

● 手をつなぎ互いの杖となるあした

 

● 物忘れ知識を少し捨てただけ

 

● 温かく迎えてくれるは便座のみ

 

● 「君の名は?」老人会でも流行語

 

● iPad指舐めスライド孫怒る

 

● 遺言書「すべて妻に」と妻の文字

 

● ルンバさえ越えてる段に足とられ

 

● 付いて来い言った家内に付いて行く

 

● 通帳に暗証番号書いている

 

● 寝てるのに起こされて飲む睡眠薬

 

● 母がボケ初めて知った過去の恋

 

● ポケモンを捜し歩いて捜されて

 

● ペットロス主人の時より号泣し

 

● ピンポーンにやっと出たのに不在票

 

● 石段の下から拝む寺参り

 

● できますと家族を泣かす認定日

 

 

 若い人には笑える話ですが、既に高齢の方及び介護をされている方にとっては切実な話で苦笑してしまいます。

 皆さんはいかがでしたでしょうか?

 

 


ネットで拾った面白い小話-16

2017年09月19日 | 小話

 昨日は敬老の日。

 皆さんの中にも、お孫さんやお子さんたちからプレゼントをいただいたり何かしてもらったりといった方もいらっしゃるでしょうね。

 さて今回は、老人への入り口でもある『定年退職』に因んだ小話を一題。

 

 定年、最後の日

 今日、ちょうど定年退職をむかえた初老の男がひとり、駅前の立ち食いそば屋で一杯のそばを食べている。

 エビの天ぷらが一尾のっかった一杯500円のそばだ。

 男は長年、毎日昼休みにはこの店に通っているが、一度も店員とは話したことがない。

 当然、話す理由なども特にないのだが、今日男は自然に自分と同年齢であろう店主に話しかけていた。

 「おやじ、今日俺、退職するんだ。・・・」

 「へぇ・・・。そうかい。」

 会話はそれで途切れた。

 ほかに特に話題があるわけでもない。

 男の退職は、今日が店を訪れる最後の日であることを表していた。

 すると突然、男のどんぶりの上にエビの天ぷらがもう一尾乗せられた。

 「おやじ、いいのか。」

 「なーに、気にすんなって」

 男は泣きながらそばをたいらげた。

 些細な人の暖かみにふれただけだが涙が止まらなくなったのだ。

 男は退職してからも、この店に通おうと心に決めた。

 男は財布から500円玉を取り出して、

 「おやじ、お勘定」

 「へい800円」


 

 先細る年金受給金額、受給年齢の高齢化、医療・介護保険負担の増額、云々。

 この小話は「世の中そんなに甘くはないよ」というオヤジからのメッセージとも取れなくはありませんね。

 

 


台湾にはなぜ親日派が多いのか

2017年09月18日 | 台湾

 

 台湾は日清戦争後に清から日本に割譲された植民地でしたが、同じく多くの日本人が移住した韓国や中国では反日感情が今も尚くすぶっているにも関わらず、台湾だけが反日感情を持っている人が少ないどころか親日派が多いのは不思議です。それはどうしてでしょう。

 

清代の台北古地図

 

 明治時代の文明開化で日本は都市部を中心に一気に近代化していますが、植民地となった台湾や韓国の中心部も同様にインフラ整備をして近代化していきました。それまでのそれらの地域はどこも道路は狭く木造の古い家屋が点在するだけの田舎町だったのが、日本からの資金を大量に投入し、区画整理されて近代的な建物に建てかえられ、鉄道やバス、下水道や電気網などのインフラだけでなく病院や学校も次々に建てられ、入植した日本人だけでなく現地人に対しての教育普及にも力を注ぎました。そしてそれぞれの地域に即した産業や農業の開発・普及にも尽力し、経済的にも大発展していきました。もちろん収益の多くは、莫大な資本投資をした日本国や日本の大企業が吸い取ってはいました。また、現地の人々に対し不当な扱いをすることもあったようですが、それは一部の日本人だけでした。

 

日本統治時代の台湾総督府(2016年11月撮影)

米軍の爆撃で破損した部分を改築して中華民国総統府として現在も使用されています。

 

 台湾では台湾総督府を始めとして、各地の自治体や支店を構える企業などの主立ったポジションは日本人の多く占めましたが、現場では多くの台湾人が採用されていました。

 学校教育に関しても、同じ教室で日本人と台湾人が一緒に学んでいましたし、優秀な台湾人は日本人に混じって高度な教育を受けることができていました。このようなことは当時の西洋諸国が進出していたアジア各地の植民地では考えられないことです。

 

建国高級中学校

日本統治時代の台北第一中学校(2016年11月撮影)


 終戦前の1944年6月にサイパン島が陥落したことで、米軍の次の目標が台湾ではないかという憶測が流れ、多くの日本人が家や家財道具などを現地の人に譲り船で本土を目指しました(その多くは米軍潜水艦によって撃沈されましたが)。

 日本の敗戦によって多くの台湾の人たちは米軍による爆撃や植民地政策から開放されて喜こび、中国本土から渡ってきた国民党軍を旗を振って迎えました。しかしその喜びは束の間で終わってしまいました。というのも、中国本土の共産党軍との戦いに敗れて渡ってきた国民党軍の兵士たちは、台湾各地で我が物顔に振るまい、弾圧と略奪、そして殺戮を繰り返し、日本の教育を受けた台湾人エリートたちを中心に数万人が集団処刑や無差別虐殺の犠牲となってしまいました(二二八事件)。

 

忌まわしい二二八事件を祈念して造られた公園(2016年11月撮影)

 

 このことがあってから、台湾の人たちの口から「日本の統治時代は良かった」という言葉が囁かれるようになり、その印象がそのまま次の世代へも引き継がれているということです。

 日本の統治時代を経験していない若い台湾の人たちの間にも、日本のアニメやファッションを含む日本の若者文化が広がっていますが、これは、親から受け継いだ親日的なイメージに加え、韓国や中国のような反日教育を殆ど受けずに育ったことから、それらを素直に受け入れられるのでしょう。

 

高雄市 地下鉄美麗島駅(2016年11月撮影)

 

 過去の戦争の悲惨さは決して忘れてはいけませんが、その過ちを犯した人々の殆どはもうこの世にはいません。すっかりグローバル化し、地球の反対側に住んでいる人たちと国境を気にすることなくいつでもテレビ電話が出来るようになった現在、私達の次の世代のためにも、世界の人々が風化した過去の歴史にこだわることなく、自由に交流できるようにしていきたいものです。

 




浮気は信頼関係の欠如が原因?

2017年09月17日 | 雑記

PIXTAより

 

 芸能人ばかりが騒がれる『浮気(不倫?)』ですが、これはどちらかと言えば、私達一般社会の人々の方がやりたい放題といったように思えます。

 昨夜参加してきた私の高校の同窓会などでは、進学校だっただけに参加者はバリバリの政府官僚だったり医大教授だったり会社社長だったりといった強者ばかりで、それぞれ違う分野へ進んだ者たちが高校時代を懐かしんで同級生だった者たちの噂話などをするのが常ですが、酒が進んでくると必ず出てくる話題が、自分の妾や付き合っている若い女性の話です。

 高校時代の彼らは、不良だった私と違って皆勉強一筋で、それぞれ一流大学へ進学し、目指す道へと進んでいったわけですが、きっと上司の紹介で妻を得て順調に昇進していき、それなりの地位をや収入を得るようになると、若い頃に女性との付き合いが疎遠だった鬱憤が一気に爆発して手当たり次第に若い女性を求めるようになったのでしょう。

 今付き合っている若い女性の写真を自慢げに見せ合っている姿は決してみっとも良いものではありませんが、それも一流を求めてこれまで我慢を続けてきた彼らの人生だと思えば納得出来なくはありません。

 ただ、彼らがそういったことができるのは、彼らの奥さんが皆しっかりとした方々だからのような気がします。もちろんその奥様方が浮気を許しているというわけではありません。しっかりと家庭を守ってらっしゃるという意味です。

 男はいくつになっても母親に甘ったれていた頃の気持ちを持ち続けているものです。子どもの頃、母親に公園へ連れて行ってもらい、そこで母親が他のお母さんと話しに夢中になっていたりすると、気を引きたくてわざと危ない遊びをしてしまいがちですが、そのくせふと母親がいなくなっていることに気がつくと、遊びなどそっちのけで泣きながら母親の姿を探し求めたりしますからね。

 男の浮気もこれに似ているように思えます。しっかりと家庭を守っている奥さんがいると、男はつい外で危ない遊び(浮気)をしてみたくなります。でも、奥さんが精神的に弱い人だと、男は気になって遊ぶ気持ちが萎えてしまいます。ショックで自殺でもされると困りますから。

 いずれにしても、(男女に限らず)浮気は夫婦間の信頼の欠如からなびいていってしまうように思えます。お互いが深く信じ合っているとそのような気は起きませんし、第一相手を裏切るわけにはいきませんからね。

 この場合に大切なことはお互いの価値観を尊重しあうということです。そして、それぞれの価値観で行動した結果を知らせ合うことです。

 例えば、私の場合、妻は独身の頃から金曜日の夜には必ず友達と六本木のディスコへ遊びにいっていましたが、それは結婚しても変わりません。付き合っていたボーイフレンドとも結婚して子どもが生まれた後でも一緒にドライブへ出かけていました。でも、戻ってきてからその時の様子を全てを話してくることで、その場にいなかった私なのに、まるで一緒に体験したことのように思えてくるのです。

 私の方も、昔からのガールフレンドとの付き合いは結婚後も変わらず続いていましたし、それどころか、私が仕事で不在の時など、女房はそのガールフレンドと勝手に連絡を取り合って遊びに行ったりしていたほどです。 

 多くの男女は結婚後、お互い独身の頃の生活を夫婦生活のそれへと変えてしまいがちですが、そのことが段々ストレスとなりお互いに秘密を持ってしまう原因となるような気がします。結婚する前はそれぞれ独身時代の伸び伸びとした相手の魅力に惹かれて結婚したはずでしょうが、結婚したからといってお互いを束縛し合うことでその魅力すら閉じ込めてしまう結果になるのではないでしょうか。

 夫婦それぞれが気兼ねすることなくやりたいことをやり、それをまた共有しあっていると、独身時代には味わえなかった別の充実感が毎日の生活に積み重なっていき、もはや浮気などする気も起きなくなってくるはずです。

 

 勝手気ままに行動していた私の妻も勝手に天国へ行ってしまい、独身に戻ってしまった私ですが、今さら別の女性と再婚しようなどとは思いもしません。が、もし私と妻が逆の立場でしたら、きっと妻はすぐに新しい伴侶と一緒になって、私の時と同様に充実した日々を送っていることでしょう。

 

 


モリンガが育ってきました。

2017年09月16日 | 

 

 今年の春に植えたモリンガがようやく36㎝まで育ちました。

 モリンガは、熱帯・亜熱帯の植物ですから、日本で普通に育つのは沖縄くらいで、あとは関東以南でビニールハウスで栽培している所があるくらいです。

 今これを育てている東京も段々涼しくなり、葉もだんだん黄ばんできているようですし、そろそろ室内に入れて育てる必要があるようです。

 

 モリンガの原産地はインド・パキスタン近辺ですが、現在はアフリカや東南アジアでも広く栽培されるようになっています。因みに写真にある種はカンボジアで栽培された種です。

 

 

 モリンガは、農作物の栽培には適さない痩せて半乾燥した砂地であっても、また条件が良ければ半年で4~5m の高さまで育つほどの強い生命力を持った植物です。しかもその過程で吸収するCO2  の量が普通の植物の20 倍ともいわれ、植樹するだけでも現代の大きなCO2  問題に貢献できることが注目されています。そしてそのモリンガの葉から鞘・種・幹から根に至るまで全てが捨てることなく利用でき、特にその葉に含まれるバランスの良い多量の栄養分が、アフリカでは飢餓に苦しむ人々や乳幼児の栄養補助食品として既に利用されています。

 

 モリンガは、葉を乾燥粉末にした健康サプリメント以外に、種子から採ったオイルを原料とした石鹸や化粧品も市販されています。

 私はモリンガパウダー(葉の乾燥粉末)をカレー料理やお好み焼きなどの隠し味に使っていますが、ある時意外な効果に気がつきました。

 私は30歳を越えた頃から花粉症に苦しんでいたのですが、このモリンガを食べた後にその辛い症状がなくなるのです。とは言っても数時間経つとまた症状がぶり返しますが、それほど酷くはありません。以後、私には欠かせないサプリメントとなっています。

 モリンガの生育に適した気温は25~35℃ということですし、室内で栽培するとしても冬を越すのは厳しそうです。なんとかこのまま育ってくれると良いのですが・・・。

 


北朝鮮への対応 2

2017年09月15日 | 雑記

 前回『北朝鮮への対応  1』では国連安保理の採択による影響について触れましたが、今回は核戦争という最悪の事態を回避する鍵を握っていると思われる北朝鮮国民への対応について考えてみます。

REBRNより

 

 北朝鮮では政府の許可が無いとパソコンを持つことができませんし、それが許可されたとしてもインターネットにアクセス出来る人は数千人しかいなく、更にアクセスする内容も全て監視されている状態のようです。

 最近ではスマホを持つ人も増え、300万を越えるほど携帯電話が使用されているようですが、使用できる範囲が狭いだけでなくインターネットへの接続はできないようになっており、国内だけのイントラネットによって限られた情報が得られるというシステムのようです。

 このように北朝鮮では国外からの情報が完全に遮断されていて、国民が知りうる世界に関しての情報は、国から与えられる歪曲されたそれだけで、殆どの国民は真実を知りようがないのです。

 私達が目にするテレビなどで放映される北朝鮮国民の姿は、政府のプロパガンダを信じ込み、全国民をあげて将軍様を讃えているように見えますが、実際は不満を抱える国民は多く存在し、各地で暴動が頻発している様子です。ただ、中国と同様に首謀者はすぐに捉えられまともな裁判にもかけられることなく処刑されることで、それぞれ単発に終わってしまいます。

 私が不思議に思うのは、どうして世界の国々の要人たちがこの点を重視しようとしないかということです。確かに国と国との諸問題は外交によって解決されなければなりませんが、外交が不調に終わり、もはや軍事力の対決しかないと息巻く前に、北朝鮮の国内からクーデターや多くの国民による総決起行動を起こさせるように仕向ける方が、北朝鮮が国外に向けての砦を強固している現在、国の内部から今の危険な軍事政権を転覆させるために効果があるようにおもえてなりません。

 確かに、北朝鮮の国にいる人々に対して他国から情報や指令を与えることは非常に困難なことではあります。が、同じ国民からだったとしたらどうでしょう。

 今月11日の安保理決議の中に、北朝鮮の出稼ぎ労働者に対し、各国が新規に就労許可を与えることを禁じることが盛り込まれていました。確かに17カ国前後に派遣されているおよそ10万人の出稼ぎ労働者たちによる収益は北朝鮮政府にとって大きな収入となってはいるでしょうが、その事だけを取り上げて禁止するのではなく、逆に利用しようとはどうして思えないのでしょう。出稼ぎ労働者の中には多くのインテリが含まれているといいます。彼らとしても北朝鮮国外から自国の現状を見て疑問に思わないわけはありません。ですからそのような国外にいる北朝鮮の人々に正しい情報を与え、勇気づけ、北朝鮮に戻って決起する種を与えることも一つの作戦として充分考えられないでしょうか。

 日本でも北朝鮮を敵視し、先ほど16地方の地方自治体が朝鮮括弧への補助金支給を中止したり、国による無償化を取り消したりという反北朝鮮の動きが強くなっていますが、これなど全くの見当違いにしか思えません。なぜなら現在の北朝鮮の愚行に無関係な日本にいる北朝鮮人を苦しめても、それによってただ日本への敵対心を深める結果を招くだけだからです。それよりもこういう時だからこそ、この生徒の親たちを勇気づけ、彼らの祖国を正常な国にする為の手助けをすることの方が有効ではないでしょうか。

 北朝鮮からのミサイルに対して準備されている124発のPAC3は一発だけでも5億円するといいます。更に安倍総理は防衛費を更に拡大することを明言し、それは過去最大の5兆円を越すもようです。 諸外国へ働きかけ、それぞれの国にいる北朝鮮の人たちを祖国の親族のために動かすことに必要なお金はこれに比べればたかがしれているはずです。

 

Sputniik日本より


 国連安保理の議決にかかわった人たちも、世界の国々から集まったエリートたちのはずですが、彼らもどうして表面的な判断しかできないのでしょう。正面からぶつかったりすれば悲惨な結果になるということは目に見えているはずです。それよりも防御の薄い内側から内部分裂を進めようとはどうして思えないのでしょう。

 これまで地球上で多くの戦争が行われてきました。そして戦争は悲惨な結果しか残さないものだということは世界共通の認識のはずです。

 戦争を始めるのは簡単です。でも多くの人命の犠牲を伴い完膚なきまで破壊され尽くさないかぎりそれを収束させることはできないのです。その歴史上の教訓を、責任ある世界各国の代表者たる人々はしっかりと頭に描いて、単視眼的な強硬論に流されることなく多面的に見た判断をして欲しいものです。

  

北朝鮮への対応 1



北朝鮮への対応 1

2017年09月14日 | 雑記

新浪図片より

 

 今月11日に国連安保理が北朝鮮への制裁決議を全会一致で採択しました。

 確かに多くの国々にとって、北朝鮮の軍事力強化と挑発は恐怖に感じることでしょうし、国々が団結して圧力をかけようとする主旨は良く分かります。でも、果たしてそれが一番良い方法でしょうか。

 これまで、アメリカ・韓国そして日本が対北朝鮮の軍事訓練をするたびに北朝鮮はミサイルを発射したり核実験をしたりしてきました。つまり軍事的圧力を見せつけると北朝鮮も力で反発を繰り返してくるのです。ですから、今回の国連安保理の採択に対しても、北朝鮮はそれに対して何かしらの威圧的な行動を起こしてくることでしょう。

 北朝鮮をこのまま経済制裁で追い詰めたとしても、彼らが抜いた刀を鞘に収めるとは思えません。かつて日本がABCD包囲網による経済制裁に我慢できずに無謀な戦争へ突入してしまったように、行き場を失った北朝鮮も、国力が弱まる前に諸外国へ向けて牙をむく可能性がとても高いように感じます。

 北朝鮮に対し、脅しや経済制裁をつづけていくと、それは北朝鮮国民の危機感を煽り国を守る意識を高め結束させてしまうでしょうし、北朝鮮国内にそれを打開するには戦争しかないという緊迫感をますますたかめていかせることになるでしょう。

 では力で押さえることが出来ないのであればやはり「対話」でしょうか。いえいえ、これもあの金正恩が素直にそれに従うなどとは到底思えません。そう、一番の問題は金正恩なのです。北朝鮮という国がターゲットにされていますが、この国を常識外れな行動に導いているのは金正恩とその側近たちなのです。そして一般国民はその犠牲者なのです。一般国民は金正恩をトップとした軍事政権に力で押さえつけられ、洗脳され、経済制裁が行われると真っ先にその犠牲となる人々なのです。

海外反応! I LOVE JAPANより

 

 戦争を始めるのは簡単です。でもそれを収束させるためには、多くの人命の犠牲を伴い完膚なきまで破壊され尽くさなければなりません。でも私は、その最悪の事態を避けるための鍵を北朝鮮の国民が握っているように思えます。

  次回は、それに関して少し踏み込んでみたいと思います。