気侭に

その時々で気の向くままに

「グローバルフェスタJAPAN 2018」を覗いてみて

2018年09月30日 | イベント

 

 東京お台場にて一年に一回開催されるグローバルフェスタ。
 これは日本全国の海外支援団体が一同に集まって日頃の支援活動の様子を一般の人々にアピールし、支援を募る催しですが、今年は9月29日に行われました。
 会場内を歩いていると、各テントごとに別れた支援団体のスタッフから声をかけられ、ブース内に導かれます。そして、ブース内には、その団体の活動の様子を写真や図で表したパネルが飾られていて、各スタッフが誇らしげにそれらの説明をしてくれます。
 ただ、それらの話を一応聞いてから素朴な質問を投げかけてみると、殆どのスタッフが返答に困ってしまうようで情けない限りです。
 例えば、「100校の学校建設が目標で、現在○○校まで達成したということは評価しますが、これまで建てた学校が現在どのように役立っているかという解説が見当たりませんが、この団体ではどのようなフォローアップを行っているのでしょう」と訊いてみると、「現地の方がうまくやっていると思います」という返事。つまりこの団体では、自分たちが行ったことが現地にどのような影響を与えているかということよりも、ただ闇雲に目標数まで学校を建て続けることの方が大切なようで、実績以外には興味がないように思えてしまいます。
 別の支援団体では、「貧しい子どもたちに遊具や学用品を配ってあげたあとはどうなるのですか?」「はい、皆とてもよろこんでくれます!」「それはそうでしょうが、私が気になるのは、その子どもたちがプレゼントをもらったことによってどのように情況が変わっていったかということです」「・・・・・」
 この団体では、子どもたちが施しを受けて喜ぶ姿を見ることが目的でそれにやり甲斐を感じているようにしか見えません。
 他にも様々な発展途上国に足を踏み入れている団体のブースで説明を受けましたが、これほど多くの団体が参加しているとはいえ、協力をしたくなるような志を感じる団体があまり見当たらなかったのは残念です。
 国内のNPO/NGO数はこの5年間だけでも二倍以上に増え続けていますが、それらを管理する内閣府は、支援に名を借りた無責任な行動は害をもたらすだけだということをもっと真摯に受け止め、一度これまでの認可を白紙に戻し、認可基準を見直した上で新たに登録を受け付ける必要がありそうです。