気侭に

その時々で気の向くままに

プノンペンのスラムエリア(カンボジア)

2018年07月20日 | カンボジア
カンボジアの首都プノンペンにもいくつかのスラムエリアがあります。
 街の中心地に近い場所にあった有名なホワイトビルディングや、ゴミの山周辺などにあったスラムエリアは数年前に撤去されてますが、それらの場所から退去させられた人々も、沼地周辺の土地に新たな居を求めて住み着いています。
 今回私が訪れた地域は、トゥルスレン大虐殺博物館から南に1,5km程の場所にあるBoeng Tra Baekという所です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

カンボジアの総選挙

2018年07月18日 | カンボジア

総選挙に向けた、カンボジア与党人民党によるシュプレヒコール・パレード。(首都プノンペン中心部


 今月29日にカンボジアでは総選挙が行われます。が、現状では中国を手本とする一党支配を目論むフンセン首相が率いる人民党が圧勝すると見られています。
 前回の下院選や昨年の地方選では、野党救国党が大幅に議席を伸ばして人民党を脅かす存在になっていましたが、危機感を持つフンセン首相は今回の選挙に備え、政権に批判的なマスコミを次々に潰しただけでなく、救国党党首を国家反逆罪で逮捕し、党そのものも解党させてしまいました。
 このように不当な弾圧下での選挙に対し、米国や欧州連合は総選挙への協力を中止する声明を発しましたが、日本政府は協力や支援をする立場を変えない方針です。
 70年代の内戦後、世界に先駆けて多くのカンボジアの復興支援を続けてきた日本は、カンボジア紙幣にも日の丸国旗が印刷されるほど、これまでカンボジア国民から多大な信頼を集めていただけに、今回の日本政府の決定に対し、多くの有識者を中心に失望の声が上がっています。



転換期のカンボジア - 鉄道空港線

2018年07月15日 | カンボジア

 半年ほどで大きく変わったプノンペンですが、その中の一つに鉄道の空港線の開通があります。
 1970年代に首都圏のインフラは殆ど破壊され、鉄道も例外ではありませんでした。
 ポルポトの圧政が終わっても、インフラの復旧には手間取っているようでしたが、旅客鉄道は二年ほど前に西端のシアヌークビル(コンポン・ソム)まで、金土月曜日に4往復程運行するようにはなりました。そしてそれが今年の4月にようやく空港線の開通にこぎつけたという次第です
 ということで今回私は初めてプノンペン・ロイヤル駅を訪れたわけですが、生憎空港行きの列車が出て間もない時のようで、駅員から45分程待つように言われました。元々時刻表などなく約1時間に1本間隔で発車するという曖昧なもので、そのルーズさに呆れてしまいましたが、その理由は、これから乗ってみて初めて理解出来るものでした

プノンペン・ロイヤル駅

 
 

切符売り場と待合室
利用客はまばら
 
 
 
 
 左側に売店、そしてその奥に航空会社のセルフ・チェックイン・カウンターが備え付けられています
 
 
 
 
1時間近く待たされて、ジーゼル機関車に引かれた車両がようやく到着しました。

客車は1両のみ。

 
 
 
さっそく乗り込んでみました。

家庭用エアコンが5台取り付けられてあり、なかなか快適です。
が、乗客はこれだけのようです。

 
 
 

進行方向、のはずですが、機関車が接続されません。

 
 

と、思っていると、そのまま動き出しました。
つまり客車を先頭に逆走するようです。
それにしても、線路上はゴミだらけ。

 
 

本線に入ろうとしているのに、速度は相変わらず自転車並です。

 
 

先頭には、赤いベストを着た女性の係員が来ていて、手にしたトランシーバーで後方の運転手に前方の様子を知らせています。
その間、警笛は鳴らされ続けています。

 
 
線路の敷地内には多くの人びとが居を構えているようで、人や物が行き交います。
時おり犬や鶏が線路上に立ち止まっていることもあり、見ていてハラハラします。
 
 
 
 
車線のあるような道路にはさすがに踏切があり、係員がロープで遮断機を下ろしています。が、列車が50m程に近づくまで降ろさないところもあり、スリル満点です。
 
 
 
 
こうなると列車はストップし、警笛だけでなく、女性係員が前方に向かって怒鳴ります。
 
 
 
 
車窓からは、このような水上住宅も見えます。
 
 
 
このように普段から水に浸かっている場所もあり、スコールでもくれば、たちまち冠水して不通となってしまうことでしょう。
 
 
 
 
このポイントから、今度は機関車を先頭に空港方面へ折り返して行きます。
 
 
 
 
線路は道路と合流し、ここからは路面電車ならぬ路面機関車へと変わります。
 
 
 
 
 
空港前の国道4号線を横切りますが、さすがに遮断機は使えず、信号機と係員で交通整理をしています。
 
 
 
 
無事にプノンペン国際空港へ到着しました。
正面の青い建物が切符売り場で、空港は左側。出口はそちら側しかありません。
 
 
 
 
外への出口はないので、空港が目的でない人達はホームから線路に降りて外へ出て行きます。
 
 
 
 
ホームから見たプノンペン国際空港

ここまでの約7kmで所要時間は約40分。停車時間の5分を加えると往復1時間25分ですから、「1時間に1本ずつ発車する」ことすら難しそうです。車を使うと道路の渋滞時にはこの距離に2時間近くもかかってしまうことを考えれば、この列車は一見利用価値はありそうですが、スコールの後などでは不通となったり道路から離れた場所で車両が動けなくなることも考えられますので、安心してこの路線を利用できるのはまだまだ先のことになりそうです。私は好きですが。
 
 
 
 

転換期のカンボジア

2018年07月14日 | カンボジア

昨年11月に訪れてからまだ8ヶ月しか経過してないものの、カンボジアの首都圏にはいくつかの大きな変化が見られました。

その中でも、前回は殆ど目にすることのなかったリキシャ型トゥクトゥク(インドから輸入されたオートリキシャ)がこれまでのトゥクトゥク(オートバイで牽引する簡易タクシー)と方を並べるほど目につくようになっていることに驚かされました。
しかもこれは路で拾うだけでなく、スマホアプリで呼び、目的地に着くとそのアプリから料金が表示されるという優れもの。


スマホのアプリを起動させると、自分の現在地が表示されます。

 

クリックすると、タクシーや、トゥクトゥクやリキシャ型など、どの車種が希望なのかを選べる画面に変わります。

 

 

車種にリキシャ型を選ぶと、一番近いリキシャ型トゥクトゥクがやってまいります。

 

目的地に到着すると、自分のスマホに料金が表示されます
この場合、「Total 3603.16KHR」と表示されていますので、日本円ならば100円ということです。
これまではトゥクトゥクで3ドルでしたから、1/3程度の値段で済むということです。
そして、なにより、値段の交渉をしなくても良いのが一番です。

 

 

リキシャ型トゥクトゥクは現在5種類ほどあるようで、色も、黃、赤、緑、青、白と区別されています。