いつも海外旅行の諸手続は自分で行っていて気がつかなかったのですが、今回旅行業者を通して申し込まなくてはならないことになり、申込用紙に名前やパスポート番号などを記入していました。すると「婚姻有無」の欄の選択肢が「未婚」と「既婚」しか無いので、どちらを選べば良いものか迷ってしまいました。と言うのも、私は既に女房に先立たれていて独身ではありますが、「未婚」とは言えないからです。
そこでスーパー大辞林で「既婚」の定義を調べてみると「すでに結婚していること」となっていて「死別」に関して触れられていません。
となると、細かな定義が定められているはずの厚生労働省の世帯動向調査の中にある「用語の解説」欄でそれを調べてみると・・・、ありました。「結婚の経験」の項目で。
結婚の経験:
現在の配偶関係を指し、届出の有無に関わらず実際の状態にもとづくものであって次の分類による。(1)「未婚」とは、まだ結婚したことがない人をいう。未婚には乳幼児なども含む。(2)「有配偶」とは、現在結婚している人をいう。(3)「死別」とは配偶者と死別し、再婚していない人をいう。(4)「離別」とは離婚し、再婚していない人をいう。なお、「既婚」とは未婚ではないということであり、「有配偶」「死別」「離別」を指す。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/120-1b.html
つまり、「死別」は「既婚」に含まれているようです。
以前も似たような書類へ記入しなければならないことがあって、その時は、独身なので「未婚」を選択した記憶がありますが、これからは迷うこと無く「既婚」を選択できます。
それにしても、このような調査書類を作成する人は、きっとそれらをまとめる時に手間がかからないようできるだけシンプルな形の質問にしようとしているのでしょうが、それに記入をする人々は千差万別なのですから、少なくとも欄外にでも質問内容に関する定義を記していて欲しいものです。