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カンボジアの総選挙

2018年07月18日 | カンボジア

総選挙に向けた、カンボジア与党人民党によるシュプレヒコール・パレード。(首都プノンペン中心部


 今月29日にカンボジアでは総選挙が行われます。が、現状では中国を手本とする一党支配を目論むフンセン首相が率いる人民党が圧勝すると見られています。
 前回の下院選や昨年の地方選では、野党救国党が大幅に議席を伸ばして人民党を脅かす存在になっていましたが、危機感を持つフンセン首相は今回の選挙に備え、政権に批判的なマスコミを次々に潰しただけでなく、救国党党首を国家反逆罪で逮捕し、党そのものも解党させてしまいました。
 このように不当な弾圧下での選挙に対し、米国や欧州連合は総選挙への協力を中止する声明を発しましたが、日本政府は協力や支援をする立場を変えない方針です。
 70年代の内戦後、世界に先駆けて多くのカンボジアの復興支援を続けてきた日本は、カンボジア紙幣にも日の丸国旗が印刷されるほど、これまでカンボジア国民から多大な信頼を集めていただけに、今回の日本政府の決定に対し、多くの有識者を中心に失望の声が上がっています。



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