街の中心地に近い場所にあった有名なホワイトビルディングや、ゴミの山周辺などにあったスラムエリアは数年前に撤去されてますが、それらの場所から退去させられた人々も、沼地周辺の土地に新たな居を求めて住み着いています。
今回私が訪れた地域は、トゥルスレン大虐殺博物館から南に1,5km程の場所にあるBoeng Tra Baekという所です。
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総選挙に向けた、カンボジア与党人民党によるシュプレヒコール・パレード。(首都プノンペン中心部
今月29日にカンボジアでは総選挙が行われます。が、現状では中国を手本とする一党支配を目論むフンセン首相が率いる人民党が圧勝すると見られています。
前回の下院選や昨年の地方選では、野党救国党が大幅に議席を伸ばして人民党を脅かす存在になっていましたが、危機感を持つフンセン首相は今回の選挙に備え、政権に批判的なマスコミを次々に潰しただけでなく、救国党党首を国家反逆罪で逮捕し、党そのものも解党させてしまいました。
このように不当な弾圧下での選挙に対し、米国や欧州連合は総選挙への協力を中止する声明を発しましたが、日本政府は協力や支援をする立場を変えない方針です。
70年代の内戦後、世界に先駆けて多くのカンボジアの復興支援を続けてきた日本は、カンボジア紙幣にも日の丸国旗が印刷されるほど、これまでカンボジア国民から多大な信頼を集めていただけに、今回の日本政府の決定に対し、多くの有識者を中心に失望の声が上がっています。
半年ほどで大きく変わったプノンペンですが、その中の一つに鉄道の空港線の開通があります。
1970年代に首都圏のインフラは殆ど破壊され、鉄道も例外ではありませんでした。
ポルポトの圧政が終わっても、インフラの復旧には手間取っているようでしたが、旅客鉄道は二年ほど前に西端のシアヌークビル(コンポン・ソム)まで、金土月曜日に4往復程運行するようにはなりました。そしてそれが今年の4月にようやく空港線の開通にこぎつけたという次第です。
ということで今回私は初めてプノンペン・ロイヤル駅を訪れたわけですが、生憎空港行きの列車が出て間もない時のようで、駅員から45分程待つように言われました。元々時刻表などなく約1時間に1本間隔で発車するという曖昧なもので、そのルーズさに呆れてしまいましたが、その理由は、これから乗ってみて初めて理解出来るものでした。
プノンペン・ロイヤル駅
客車は1両のみ。
家庭用エアコンが5台取り付けられてあり、なかなか快適です。
が、乗客はこれだけのようです。
進行方向、のはずですが、機関車が接続されません。
と、思っていると、そのまま動き出しました。
つまり客車を先頭に逆走するようです。
それにしても、線路上はゴミだらけ。
本線に入ろうとしているのに、速度は相変わらず自転車並です。
先頭には、赤いベストを着た女性の係員が来ていて、手にしたトランシーバーで後方の運転手に前方の様子を知らせています。
その間、警笛は鳴らされ続けています。
昨年11月に訪れてからまだ8ヶ月しか経過してないものの、カンボジアの首都圏にはいくつかの大きな変化が見られました。
その中でも、前回は殆ど目にすることのなかったリキシャ型トゥクトゥク(インドから輸入されたオートリキシャ)がこれまでのトゥクトゥク(オートバイで牽引する簡易タクシー)と方を並べるほど目につくようになっていることに驚かされました。
しかもこれは路で拾うだけでなく、スマホアプリで呼び、目的地に着くとそのアプリから料金が表示されるという優れもの。
スマホのアプリを起動させると、自分の現在地が表示されます。
クリックすると、タクシーや、トゥクトゥクやリキシャ型など、どの車種が希望なのかを選べる画面に変わります。
車種にリキシャ型を選ぶと、一番近いリキシャ型トゥクトゥクがやってまいります。
目的地に到着すると、自分のスマホに料金が表示されます。
この場合、「Total 3603.16KHR」と表示されていますので、日本円ならば100円ということです。
これまではトゥクトゥクで3ドルでしたから、1/3程度の値段で済むということです。
そして、なにより、値段の交渉をしなくても良いのが一番です。
リキシャ型トゥクトゥクは現在5種類ほどあるようで、色も、黃、赤、緑、青、白と区別されています。
前回の「プノンペンの景色と市場 1」の続きです。
カンダルマーケットの周囲
所狭しと場所を取り合っているので、通り抜けることすら難しいです。
お母さんのやり方を見ながら、この男の子も大きくなったらこの仕事を継ぐのでしょうか。
この女の子も、できれば皆と一緒に学校へ行きたいことでしょう。
カンボジアの首都プノンペンは、今年の3月に訪れた時と比べ、乗用車の数が増えたくらいで人々の生活にはさほど変化を感じられませんでした。
ただ、フンセン首相が中国の後ろ盾を得ていることにより増々独裁色を強め、政権を脅かしていた野党第一党の救国党のリーダーたちを投獄するだけでなく、先日とうとう力ずくで解党させたことにより、プノンペンも来年の総選挙へ向けて大荒れとなることが予想されますし、住民の生活にも影響が出そうです。
トンレサップ河畔
トンレサップ河畔
トンレサップ河畔
トンレサップ河畔
トンレサップ河畔
トンサレップ河近くには外国人が向けのバーが多く店の作りもそれに合わせているようです。
トンサレップ河近くにあるカンダルマーケット周辺。
カンダルマーケット周辺。
焼き鳥屋
トロピカルフルーツを輪切りにして飾っています。
こちらはローストチキン。
予め軽くローストしてある牛を、客の注文に応じてその部位を切り取り焼いているようです。
焼き魚専門店
この場所も、そもそもカンダルマーケット外の道路なのですが、構わず様々な種類の商品によって占拠されています。
肉も野菜も衣類も所構わず並べられています。
商品の上はフワフワで、さぞ気持ちよく寝ることができるでしょう。
お乳を飲ませながらも、子供たちを育てるために野菜を多く売らなくてはいけません。
こちらも路上とはいえ、店構えもしっかりできていて余裕がありそうです。
こちらには、見たことのない野菜もあります。
前回に続き、カンボジアの農村の生活を紹介します。
声をかけると家の中から皆出てきてくれました。
カメラを向けると恥ずかしそうに・・・
アヒルは放し飼いのようです。
こちらのお宅はお昼ご飯の準備でしょうか。
この牛は、カンボジアに多くいる白い痩せ牛とは種類が違い肉付きが良いようです。
アヒルたちも美味しそうな臭いに誘われて集まってきます。
ここも家として使われているようです。
家の敷地に勝手に入っていくと放し飼いの犬たちに吠えられますが、少し手なずけると尻尾を振るようになります。
高床式の家では、床下にハンモックが吊ってあり、休めるようになっています。
村の売店があったので話しかけてみました。
中国を中心とする外資系企業の波が今カンボジアになだれ込んでいるような状態ですが、それは首都だけでなく郊外にも影響を及ぼしています。
その経済成長の波にうまく乗れた国民とそうでないものとの差が増々開いていき、それらは郊外の家々の造りを目にするだけで歴然です。
雨期に水没した田も段々顔を覗かせてきて、まもなく田耕が行われだすことでしょう。
地上に現れた農地にはすぐ新しい草が生え、牛たちのご馳走となります。
カンボジアは国境の山岳地帯以外は広い平原が広がっていて、山をほとんど見ることができません。が、いくつかある小山も、仏像やレリーフなどに使われる泥岩を採掘する為に削り取られてしまいます。
農村の一般的な住居生活水準が少し高くなると、このような家に変わっていきます。
生活水準が少し高くなると、このような家に変わっていきます。
更に裕福になってくると、住居も豪華に変わっていきます。
新築中の邸宅。
新築中の家の前を歩く僧侶たち。
農家で飼われている牛たち
このお宅を覗かせていただきました。
中には竹を編んでいる女性が。
いやはや見事なものです。
完成品。
このお宅でも何か作っているようです。
やはりここでも竹細工。
この女性も、よそ者の私を快く迎えてくれます。
お婆さんも慣れた手つきで仕事に励んでいます。
生活色が溢れています。
次回へ続く
前回に続き、カンボジアの交通事情を表す写真を紹介します。
バイクやトゥクトゥクは様々な運搬にも使われます。
車体を縛っているロープを切るとバラバラに分解してしまいそうなこのベンツもまだ現役のようです。
葬儀用車両の行列
郊外の幹線道路には巾2mもあるの排水用側溝が道路の両側に沿って掘られているのですが、そこは既にゴミ捨て場と化していることで水が流れず水草も生え、雨が降るとすぐに溢れて道路を埋め尽くしてしまいます。
ここにも幅の広い排水用の側溝があるはずですが、水に隠れてしまっていて水たまりとの区別が付きません。
雨上がりの道路。スコールの後はこうなってしまいます。
道路を作る時にはもちろん排水溝も完備されてはいますが、その後のメンテナンスが全くと言ってよい程されないのでは意味がありません。
カンボジアでは雨が降ればすぐに冠水というのは日常茶飯事のこと。
現在のように国民の生活には目をつぶり、国を中国に切り売りしている状態が続く限り、この国の未来は暗そうです。
カンボジアは公共交通機関があまり整備されておらず、首都プノンペンには市営バスがあることはありますが、3路線のみでいつ来るかも分からない状態ではとても利用できません。ということで、街中での移動は主にトゥクトゥクやバイクタクシー、シクロ(自転車タクシー)や乗用車のタクシー(メーター無しが多い)を利用することになりますが、利用者の多いバイクのほとんどは無免許ですし、道路は信号機がないのが当たり前ですが交通整理などされずまるで無法地帯のようです。
プノンペンにはJICAその他による支援で信号機が少しずつ増えてきてはいますが、焼け石に水の状態で、また信号機が設置されてもそれが守られない為に、交通整理の警官が信号機のある場所にだけ立ち、本来交通整理が必要と思われる信号機のない寿司詰め状態の交差点には誰もいないといった妙な状態が続いています。
道路が国外からの支援によって整備され歩道が作られるや、その歩道はたちまち無断駐車場と化してしまって、歩行者は車道に押し出されてしまいます。
市場の近くでは車道まで商品が並べられて路上市場化している所も多く、また結婚式や葬式などあると、車道の真ん中にテントを張って式場を作ってしまうことで、車が通れなくなってしまいます。
通勤退勤時間となると、道路に全ての車両が溢れてしまって身動きができない状態へと変化します。片道2車線道路も、混雑が進むといつのまにか5車線になっていて、比較的すいていたはずの対向車線も1車線へと押しやられることで、大渋滞と化してしまいます。
更に雨が降ると大変です。側溝の排水状態が悪いため、瞬く間に道路が冠水して車が通れなくなってしまいます。
カンボジアには政府が存在していてもそれは名ばかりで、現在のフンセンによる人民党政府が続く限り、交通事情も改善されないように思えます。
鉄道は一日一往復だけでほとんど貨物専用状態ですから、長距離の移動は旅客機か長距離バスを利用することになります。
市内移動で一番手頃なのが、このトゥクトゥク。
人力によるシクロ(自転車タクシー)。
これは4人が同乗していますが、5人乗りのバイクもときおり見かけます。
小学生の男の子もバイク通学。
それも3人乗り。
そもそもバイクの9割以上が無免許なので、何でも有りということでしょうか。
街の所々で見かけるこの瓶は飲物ではありません。バイク用のガソリンをこのようにして販売しているのですが、品質は保証できないとのこと。
トゥクトゥクの中からの眺め。
トライク(三輪バイク)も走っていました。
退勤時間になると、主に中国系の工場から大量の従業員達が吐き出されてきます。
トラックの荷台に立ったままでの通退勤をする従業員たち。
道路の上にはまるで蜘蛛の巣のように電線が垂れ下がっていますが、この人はそれらの中から計器を使って目的のラインを捜そうと苦心している様子。
今回訪れたカンボジアで見かけた花々です。
最近では日本でも観ることができる花が多くありますが、知らない花も見かけられます。
デンドロビウム
サンタンカ
チャンパイ(プルメリア)
ランタナ
?
ニチニチソウ
デンドロビウム
ブーゲンビリア
ヒメノカリス
リップギャル?
ハイビスカス
ケイトウ
?
キバナコスモス
ジニア(ヒャクニチソウ)
ヤナギバルイラソウ
?
ハナキリン
ライティア・レリジオサ
Duranta repens
Portulaca grandiflora Hook
ハナキリン
蓮田
撮影地点:シュムリアップ・コンポンチャム・ウドン・プノンペン・コンポンスプー
プノンペンの市場にて。
プノンペンの市場にて。
プノンペンの市場にて。
プノンペンの市場にて。
プノンペンの市場にて。
プノンペンの市場にて。
プノンペンの市場にて。
コンポンスプーの孤児院にて。
トンレサップ河湖畔にて。
トンレサップ河湖畔にて。
トンレサップ河湖畔にて。
トンレサップ河湖畔にて。
トンレサップ河湖畔にて。
トンレサップ河湖畔にて。
ウドンの小学校にて。
ウドンの小学校にて。
ウドンの農家にて。
ウドンの農家にて。
ウドンの農家にて。
ウドンの農家にて。
ウドンの農家にて。
撮影地点:シュムリアップ・コンポンチャム・ウドン・プノンペン・コンポンスプー
シュムリアップで朝の散歩をしている時に出会った子どもたち。
シュムリアップで朝の散歩をしている時に出会った子ども。
シュムリアップで朝の散歩をしている時に出会った子ども。
トンレサップ湖のボート乗り場にて。
トンレサップ湖のボート乗り場にて。
トンレサップ湖のボート乗り場にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムの小学校にて。
コンポンチャムのゴム畑。
コンポンチャムの小学校にて。
シェムリアップは、数々のアンコール遺跡とトンレサップ湖で有名ですが、ポル・ポトのクメール・ルージュが最後の拠点として抵抗を続けた地であり多くの地雷が埋められていました。が、現在ではそれらも撤去され、観光都市として多くの観光客が訪れるようになっています。
ここは雨期になると多くの土地が水没してしまい。水が引いた田畑から順番に農作物の生産を始めているようですが、もし国が本腰を入れて河川氾濫対策事業を行いさえすれば多くの農産物が生産されるようになることでしょう。が、現政権の元では、カンボジア各地を含め、水対策を積極的に行う様子が見られません。
雨期の終わりを迎えたシュムリアップ近郊を空から眺めると、まるで大洪水の被害地ようにも見えます。が、これは毎年繰り返される当たり前の自然現象として土地の人々は受け止めらているようです。
湖のように水没している田畑。
この辺りでは農地も顔を出し始めています。
田の畦が見え出しました。
牛たちも美味しそうに草を食むことができるようになりました。
これから田起こしをして田植えを始めるのでしょうか。
朝のシェムリアップ
メイン通り。
裏通りに入ると、池のようなところがありましたが、池の中に木が生えているところからも、ここは農地なのかもしれません
ここも一面にホテイアオイが茂り池のように見えますが、水深は僅かなので農地なのでしょう。
散歩をしていると、その道の先がすっかり水没していて通れない所もありました。
廃墟
前回に引き続き、トンレサップ湖に浮かぶ水上ハウスで生活する人々を紹介します。
主婦どうしのお喋りの場も、井戸端はなくボートの上。
手すりにかけられている魚網。
水上に住む多くの人々が漁業で生計を立てているようすです。
玄関脇には植物が栽培されています。
聞くところによれば、水に浮かべた畑で作物を栽培している人もいるとのこと。
飲物を販売しているボート。
空き缶回収もかねているようです。
ここは家の作りには近代的な建材がほとんど使われていないようですし、お年寄りが長年住み続けていて、その実家に分家した家族が集まって来ているのではないかと私は勝手に想像しています。
深く水没しないこの辺りからは、高足住宅が見かけられるようになります。
コンビニのようです。
レストランでしょうか。
電気がないので洗濯も手洗い。