2017年10月8日(日) オフの日

2017-10-08 22:05:50 | 日記
今日はオフ。

10月にしては気温は高かったようだけど、
もう秋だなー、と感じる。

10月・11月は高齢者にとっても外出するチャンス。
自分の母親(82歳)にも7月~9月は自重するようにしつこく言っていたけど、
(それでも転倒して頭を打ったりしていたからなー)
秋は少し活動的になってもいいのではないかと思う。
そういう意味で貴重なシーズンだ。


☆ ☆ ☆

さて、今日は朝日新聞本日の書評欄より。

以前にもこのブログで書いたことだけど、
自分の中学生時代は「ザ・ベストテン」(TBSテレビ)という歌番組を
同学年の恐らく90%以上は見ていたのではないかと思う。
それくらいに物凄い影響力のある番組だった。

自分とほぼ同じ年代の爆笑問題の田中裕二もやたらと「ザ・ベストテン」のことに詳しいけど、
自分も似たようなもの。ほぼ欠かさず見ていたからね。
ただ、田中裕二はどちらかというと松田聖子以降のことを話す機会が多いような気がするけど、
自分は松田聖子以前の「ザ・ベストテン」こそが全盛だったと思っている。
(あ、ここまでマニアックだとついて来れない人が多いでしょうね)

この番組の司会をやっていたのが久米宏氏と黒柳徹子氏。
今にして思えば、司会がこの2人であったことこそが大きかったと思う。
何か尖ったものがあったんだよね。
センセーショナルなもの、と言ってもいいのかもしれない。
現にその後続々と登場した他の歌番組は平凡でまったく見る気になれなかった。

尖ったものがなければつまらない。
今のテレビってまったくそういうものがなくなってしまった。
テレビ局にへそ曲がりで尖った連中がいなくなってしまったんだろうね。
そりゃあそうだろう。
今やテレビ局社員といえば、弱小と言われるテレビ東京でさえ年収1000万円以上。
日本社会の「勝ち組」「エリート」だもん。

でもそんな連中が面白い番組を作れるわけがない。
無難に、無難に、波風立てないように、保守的に・・・・、そんな感じでしょ?
今の状態の日本のテレビがこの先そんなに長く続くとは思えない。
1%対99%という構図が鮮明になってきて(要は格差社会ということ)、
1%に迎合するような番組ばかり作ってどうするの?
いつまでも大衆を騙し続けられるとは思えない。遅かれ早かれそのうち崩壊するだろう。


ということで、
この本は今や数少なくなってしまった「へそ曲がりで尖った」メディア人である久米宏氏の自伝。

「権力チェックこそがメディアの役割であり、どんな政権であろうが、それにおもねるメディアは消えていくべきだ」

こういう言葉に僕はしびれちゃうんだよねー。