今日から明日にかけて夜勤。
風邪がはやっているみたいで、休む人が多く、
職場は崩壊気味(特に夜勤)。
人員に余裕を持たせないからこういうことになる。
とても安心して働ける職場とは言えないよなー。
◇ ◇ ◇
さて、今日は大前研一氏のメルマガより。
今の金融マーケットに関して
自分の感覚にピタリと当てはまる見解ということでここに引用したいと思う。
テレビに出てくるインチキエコノミストの言っていることとは違うはず。
日銀のETF購入額4兆円超 2年連続で最大の買い手に(大前研一)
日経新聞がまとめた集計によると、12月半ばまでの日銀のETF購入額は4兆3000億円と、信託銀行など他の部門と比べて最大となる見通しです。購入額は去年より4割増加し、外国人投資家の売りを吸収したもので、取得価格ベースのETF保有額は11兆円に達しています。
これは異常なことだということが理解されているでしょうか。要するに、日本の株式を年金であるGPIFが買い、さらに日銀がインデックスをETFで買う、つまりは日本の株式を買っていることなのです。これは完全に株価維持策です。GPIFと日銀が揃って株価を維持し、日経平均が1万9000円台になった、日本の景気は良いなどと主張しているわけです。
大本営発表、日本の株はますます売れて値段が高くなった、などとやっているわけですが、企業の業績がそれほど良くなっていないのに株が上がるというのはヤラセに決まっているのです。ETF購入は、その意味では禁じ手中の禁じ手だと言えるのです。日銀がインデックスを買うと言うだけでも疑問ですが、その他にGPIFの買いもあり、こうしたところがなぜ日本の株を買うのか、本当にやめていただきたいものです。これでは倒れる時は国債も株も、みんな一緒に倒れてしまいます。非常に危うい状況だと言えるのです。
この状況を見て日銀黒田総裁は、株価は1万9000円超え、トランプ景気もあって「世界全体が良い方向に行っている」と発言しています。自分の政策で良い方向に行っているとは言わないところがすごいところです。
「悲観論が完全に転換した」とも言い、ただ自分がセットした4年前の目標、2年で2%の物価目標はまだ実現しておらず、いつ実現するかと言えば自分の任期の後であり、任期中は関係ないと言っているわけです。自分で株を買って株価を上げておいて、良い方向に行っているなどとは驚きです。
小渕政権の時の、野菜のかぶを持ち上げて、株上がれなどとパフォーマンスをしたのが象徴的ですが、株が上がっていれば景気が良いと考えるチープな政治家が多すぎるのです。株は本来ならば企業の価値が上がらない限り上がるわけがないのです。今回上がっている理由は、物理的に買っている人がいるからです。しかもそれが大きな鯨2匹なのです。このようなPKO=プライスキーピングオペレーションは、極めて誤解に満ちていて、自分の足を食いながら美味いなと言っているようなものなのです。これは非常に危険な兆候だと思います。
ダイヤモンドオンラインは4日、「5分でわかる、今年国債危機が懸念される理由」と題した記事を伝えました。日本の長期金利が上昇していることで評価損が発生し、日銀は現在10兆円の赤字になっています。加えて日銀は、去年9月に導入した金利の誘導政策に基づき、日本国債を購入する必要があるものの、買い入れ額の目処を超えて購入することができないとし、投機筋がこの額を念頭に挑戦してくる懸念があるとしています。
ハイパーインフレや国債暴落の危機は刻一刻と迫っています。しかしそれがいつかと聞かれれば、自分で国債を刷って買うという奇特な人がいるので、今のところ、心配をし始めるまでは大丈夫だと思っています。ただこれは、エンペラーズローブ、つまり王様が服を着ずに堂々と歩いているというような状況なのです。したがって、誰かが心配し始めるとその瞬間に状況がおかしくなるのです。
トリガーとして基本的に今まで一番心配されていたのは、カイル・バス氏のような、アービトラージをして日本の国債をショートする人の存在でしたが、彼は何回かトライしたものの日本人が安心して買っているのでうまくはいきませんでした。日本の国債は、今は人気があり買う人が多くいますが、やはりどこかで国債へのニーズに変化が出てくるでしょう。
その理由は何でも良いのです。すでに臨界点は超えているのです。誰かが大掛かりな売り浴びせを仕掛けてくるなどの事態が起きた時には、昔のタイのように簡単にはやられないとは思いますが、しっかりと想定して備えておくべきだと思います。日本国債は、実際には全く返す予定のないものを1300兆円も持ち込んでいるわけで、しかもそのかなりの部分を、印刷した人たちがもう一度買っているという複合汚染ともいうべき状況にあるのです。
風邪がはやっているみたいで、休む人が多く、
職場は崩壊気味(特に夜勤)。
人員に余裕を持たせないからこういうことになる。
とても安心して働ける職場とは言えないよなー。
◇ ◇ ◇
さて、今日は大前研一氏のメルマガより。
今の金融マーケットに関して
自分の感覚にピタリと当てはまる見解ということでここに引用したいと思う。
テレビに出てくるインチキエコノミストの言っていることとは違うはず。
日銀のETF購入額4兆円超 2年連続で最大の買い手に(大前研一)
日経新聞がまとめた集計によると、12月半ばまでの日銀のETF購入額は4兆3000億円と、信託銀行など他の部門と比べて最大となる見通しです。購入額は去年より4割増加し、外国人投資家の売りを吸収したもので、取得価格ベースのETF保有額は11兆円に達しています。
これは異常なことだということが理解されているでしょうか。要するに、日本の株式を年金であるGPIFが買い、さらに日銀がインデックスをETFで買う、つまりは日本の株式を買っていることなのです。これは完全に株価維持策です。GPIFと日銀が揃って株価を維持し、日経平均が1万9000円台になった、日本の景気は良いなどと主張しているわけです。
大本営発表、日本の株はますます売れて値段が高くなった、などとやっているわけですが、企業の業績がそれほど良くなっていないのに株が上がるというのはヤラセに決まっているのです。ETF購入は、その意味では禁じ手中の禁じ手だと言えるのです。日銀がインデックスを買うと言うだけでも疑問ですが、その他にGPIFの買いもあり、こうしたところがなぜ日本の株を買うのか、本当にやめていただきたいものです。これでは倒れる時は国債も株も、みんな一緒に倒れてしまいます。非常に危うい状況だと言えるのです。
この状況を見て日銀黒田総裁は、株価は1万9000円超え、トランプ景気もあって「世界全体が良い方向に行っている」と発言しています。自分の政策で良い方向に行っているとは言わないところがすごいところです。
「悲観論が完全に転換した」とも言い、ただ自分がセットした4年前の目標、2年で2%の物価目標はまだ実現しておらず、いつ実現するかと言えば自分の任期の後であり、任期中は関係ないと言っているわけです。自分で株を買って株価を上げておいて、良い方向に行っているなどとは驚きです。
小渕政権の時の、野菜のかぶを持ち上げて、株上がれなどとパフォーマンスをしたのが象徴的ですが、株が上がっていれば景気が良いと考えるチープな政治家が多すぎるのです。株は本来ならば企業の価値が上がらない限り上がるわけがないのです。今回上がっている理由は、物理的に買っている人がいるからです。しかもそれが大きな鯨2匹なのです。このようなPKO=プライスキーピングオペレーションは、極めて誤解に満ちていて、自分の足を食いながら美味いなと言っているようなものなのです。これは非常に危険な兆候だと思います。
ダイヤモンドオンラインは4日、「5分でわかる、今年国債危機が懸念される理由」と題した記事を伝えました。日本の長期金利が上昇していることで評価損が発生し、日銀は現在10兆円の赤字になっています。加えて日銀は、去年9月に導入した金利の誘導政策に基づき、日本国債を購入する必要があるものの、買い入れ額の目処を超えて購入することができないとし、投機筋がこの額を念頭に挑戦してくる懸念があるとしています。
ハイパーインフレや国債暴落の危機は刻一刻と迫っています。しかしそれがいつかと聞かれれば、自分で国債を刷って買うという奇特な人がいるので、今のところ、心配をし始めるまでは大丈夫だと思っています。ただこれは、エンペラーズローブ、つまり王様が服を着ずに堂々と歩いているというような状況なのです。したがって、誰かが心配し始めるとその瞬間に状況がおかしくなるのです。
トリガーとして基本的に今まで一番心配されていたのは、カイル・バス氏のような、アービトラージをして日本の国債をショートする人の存在でしたが、彼は何回かトライしたものの日本人が安心して買っているのでうまくはいきませんでした。日本の国債は、今は人気があり買う人が多くいますが、やはりどこかで国債へのニーズに変化が出てくるでしょう。
その理由は何でも良いのです。すでに臨界点は超えているのです。誰かが大掛かりな売り浴びせを仕掛けてくるなどの事態が起きた時には、昔のタイのように簡単にはやられないとは思いますが、しっかりと想定して備えておくべきだと思います。日本国債は、実際には全く返す予定のないものを1300兆円も持ち込んでいるわけで、しかもそのかなりの部分を、印刷した人たちがもう一度買っているという複合汚染ともいうべき状況にあるのです。