2016年11月5日(土) オフの日

2016-11-05 21:09:18 | 日記
今日はオフ。

珍しく連休なので、
今晩はこれからクリント・イーストウッド監督の映画
「アメリカン・スナイパー」を観るつもり。

ところで今日ツタヤに行ったら、
マノエル・ド・オリヴェイラ監督の作品が新作としてレンタルされていた。
この監督の作品はこれまでなかなかレンタルしてもらえず、
観る機会がなかったけれど、ようやくツタヤが取り入れてくれたみたい。
うれしくなった。
新作だと高いから(せこいねー)、準新作になったら借りて観ようかな。
今日見つけた作品は下の2点。


「アンジェリカの微笑み」



夢と現実の狭間で幻の虜となった男の世にも美しい愛の幻想譚!

≪2015年 第89回キネマ旬報ベスト・テン 外国映画 第3位! 巨匠が描く愛の幻想譚。≫
魔術的作風で知られる世界の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ(享年106歳)。本作は、そのオリヴェイラ監督が101歳の時に撮り上げた、ミステリアスで驚くほど瑞々しい、時空を超えた愛の幻想譚である。オリヴェイラ監督が脚本を執筆したのは1952年、当初は第二次世界大戦でのホロコーストの記憶が生々しく残され、ナチス・ドイツの迫害を逃れてポルトガルに移り住んだユダヤ青年である主人公のアイデンティティが強調されていた。それを半世紀以上の歳月をかけて熟成させ、混沌とする世界情勢を背景に書き直し、現代の物語として完成させた。一瞬にして重なり呼応する愛の波動が、この世とあの世の境界を飛び越え、ふたつの魂を引き寄せる。生と死、夢と現実、静寂と喧騒、手仕事と機械化、物質と反物質など真逆のエレメントの数々が、この運命的な出会いを際立たせる、まさに芳醇なる美味に酔うオリヴェイラ芸術の粋である。

【内容解説】
ドゥロ河流域の小さな町。写真が趣味のユダヤ人青年イザクは、夜遅く、たまたま写真家が不在の為、富豪邸宅の執事から撮影を依頼される。依頼は若くして死んだ娘アンジェリカの写真を撮って欲しいというもの。家に案内され、部屋のソファに横たわるアンジェリカにカメラを向けるイザク。ところが、ファインダーを覗いた途端、アンジェリカが瞼を開き彼に微笑みかける。驚いたイザクは写真を撮るや、早々に邸を後にする。翌朝、現像すると写真の中のアンジェリカが再び生きているかのように彼に微笑む。夜になって寝ていたイザクが起き上がると、今度はバルコニーに彼女が現われる。2人は抱き合ったまま宙に舞い上がり、木々の間や河の上を浮遊し、やがて夜の空へと昇っていく・・・。




「ブロンド少女は過激に美しく」



美しきブロンド・ロリータに魅せられ、狂恋に身をやつした男の衝撃の体験!

ブニュエルやブレッソンの映画術と並び、幻惑的世界を描くポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。本作はその製作中にオリヴェイラ監督が100歳を迎えた記念碑的名品。原作は文豪エサ・デ・ケイロスが1873年に書いた短編小説で、オリヴェイラ自身が現代のポルトガルに舞台を移して脚色、新たなファム・ファタールを生み出した。リスボン特急、車内で、主人公が“妻にも友にも言えないような話”を隣席の婦人に語りかけるという構成。抒情詩人フェルナンド・ペソア(「インド夜想曲」や「リスボン物語」で紹介された)の言葉をブレンドするなど、オリジナルな仕掛け(一方で原作の言葉は全く改変していない)でサスペンス・テイストを加えている。気品漂う香りと極上の味わいをもつ唯一無比の傑作である。
《2010年ポルトガル=ゴールデン・グローブ賞 最優秀女優賞》

【内容解説】
ポルトガル・リスボンから保養地アルガルヴへ向かう列車内。主人公マカリオは隣りの席に座る見知らぬ婦人に、自身の衝撃的な恋愛体験を語り始める。彼は会計士として、叔父のフランシスコが営む洋品店で働いていた。ある夕方、2階で仕事をしながら外を見ると、通りをはさんだ向かいの家の窓辺に扇を手にしたブロンドの少女が現れた。マカリオは一瞬にして、その少女ルイザに恋し、焦がれるようになる。やがてマカリオはルイザと結婚したいと申し出るが、叔父はそれを許してくれない。諦められないマカリオは、遂に叔父と訣別、店を解雇されてしまう。家を出たマカリオは途方に暮れながらルイザへの想いを募らせるのだった・・・。