
「横川探検隊出てこいや

」

「探検隊を名乗るほど、横川の地を散策できるかどうかお約束は出来ませんが、横川出身の私を任命して頂けませんでしょうか

」

「頼りになりそうにはないが、横川巡回隊員予科練候補生見習いを任ずる」

「それなんですか

」

「探検隊、もとえ、巡回隊員予科練候補生見習いシリーズのつもりではなかったので、道中の目ぼしいお店の写真は準備しておりません

」

「まぁ急な事なので致し方あるまい。次回から気を付ける様に」

「ぁいぁいさぁ~」

「横川駅から中広通りを南下し、ステーキハウスが見えてきたら目的地まであとわずかであります!」

「なかなか、探検隊らしいねぇ!」

「早速、探検隊に格上げありがとうございます」

「ばかを云うでねぇ」

「件のステーキハウスの駐車場入り口の直ぐ横」

「地酒・日本酒の幟発見!」

「我、奇襲ニ成功セリ」

「面白くないんで、普通に話してくれんかのぉ~」

「探検隊シリーズは久々なのでなかなかペースが思い出せません

」

「ドアを開け」

「独りなんじゃけどのぉ~」

「それ、私のセリフなんですけど」

「いらっしゃいませ。日本酒やクラフトビールなどを取り揃えております。どのようなものをお出ししましょうか?」
「拙ブログ、お店の方やお客さんと会話をしたかのような表現を時々使っておりますが」
「実際の会話内容に即しているつもりではありますが、表現振りはデフォルメしており、口調、方言、喋り方等々は」
「実際とは乖離している場合があることをご理解ください」

「日本酒頂戴な」

「お好みは?」

「美味しい奴!」

「酔鯨などいかがでしょうか?」

「酔いです!」

「何軒目ですか?」

「一軒目です」

「ぁ、それ違います。アテを頼まないほど喰って来たのかって隠語です!」

「ぇ、そうなん

」

「私が、おつまみチェックしておきますので」

「儂はそんな難しい遣り取りは苦手じゃけん」

「ぁ、全部作り話です。ブログを盛り上げるために」

「わりゃ、儂を嘗めとるんか!」

「ほめてませんよ

」

「わりゃ、漢字も読めんのんじゃのぉ~」

「そうそぅ、良い調子。広島出身の私が標準語で、他所者のうさちゃんが広島弁を使い設定でした!」

「誰がうさちゃんじゃ!」

「良い突っ込みです」

「6人くらい入られますか?」

「詰めたら8人ですかね!」

「アテは決まりましたか?」

「たちまち3品セット頂戴な」

「『たちまち』って意味知ってます?」

「知っちょるわいや。『直ぐに』じゃろうが」

「ぁ、似非広島人」

「何云うとるんなら」

「確かに、直ぐに的なニュアンスもありますが、『とりあえず』なんです」

「ほんま?」

「『たちまちビール』いうたら、『とりあえずビールね』いう意味なんです」

「広島弁も奥深いんじゃのぉ~」

「こりゃぁ、すごいボリュームじゃ。とりあえずじゃのぉて、これで十分セットじゃのぉ」

「美味しいお酒お代わりね」

「作などいかがでしょうか?」

「IMPRESSIONですよ」

「Hは『穂乃智』じゃったかいのぉ」

「知らんがな」

「知らんのかい」

「もう一杯飲みたいんじゃけど!」

「いくつかお出ししてみますのでお気に入りの物がございましたら云ってください」

「陸奥八仙頂戴な」

「今日は儂が主人公じゃなかったっけ?」

「そうでしたっけ。うさちゃんシリーズ久しぶりなんで、どういうシチュエーションだったかまだ思い出せなんですよ!」

「だれがうさちゃんじゃ」

「その突込みは確かにありましたけど」

「お会計を願い出て」

「2550円也」

「ほんとうに、たちまちセットだけで終わっちゃいましたね!」