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国立科学博物館 『空と宇宙展-飛べ!100年の夢』

国立科学博物館で開催されている、
日本の航空宇宙100年を記念した『空と宇宙展』に
行ってきました。

2010年10月26日(火)~11月7日(日)で
「はやぶさ」の帰還カプセルが特別公開されるので、
混むことを予想して、9:30a.m.頃到着。
でも、予想したほど、混んでいませんでした。
拍子抜け。

これは、いわゆる航研機に使われた
川崎BMW9型エンジンと同型機。

BMWとあるので、元々はBMWのエンジンですが、
それを川崎重工業が改造して、出力を向上させた
ものだそうです。

こちらは、三菱雁型「神風」

朝日新聞の企画でヨーロッパ連絡記録に挑み、
東京―ロンドン間を94時間で飛行した機体。
って言うか、既に“神風”と言う名が使われていますね。

こちらは、栄21型・ハ-115エンジン。

言わずと知れた、ゼロ戦や隼に使われたエンジンです。
実物のようです。

二式大艇です。

実物は、暫らくお台場の船の科学館で展示されていたんですが、
2004年4月からは、鹿児島県の
海上自衛隊鹿屋航空基地資料館で展示されています。

これは、ネ20。

日本が開発したジェットエンジンです。
橘花に搭載され、1945年8月7日に、
松根テレピン油で初飛行しますが、
既に戦争末期であり、それっきりになりました。

これは、第二次大戦後、1952年5月11日開催された
グライダー飛行大会で使われた機体。

戦前、ジェットエンジンの開発まで成功していた日本の
航空再開の最初はグライダーと言うことです。
霧ヶ峰式鷹7号グライダー「電建号」です。
電建と言うのは、スポンサーとなった、
日本電建の事だそうです。

そしてこれは、YS-11です。

こちらは、YS-11開発時の風洞実験用木製模型。

天井に、なぜか逆さまに吊るされていました。

これは日本の誇る名飛行艇の新明和PS-1/US-1。

対潜哨戒機としてはPS-1、救難飛行艇としてはUS-1です。

で、US-1を最新鋭技術でグレードアップしたUS-2。

民間用バージョンを作ることも検討されています。

これは、C-1輸送機の後継機として開発中の川崎XC-2。

今年、2010年1月26日に初飛行しています。

そしてこちらは、同じく開発中の次期対潜哨戒機XP-1。

XC-2よりは開発が進んでいて、初飛行は2007年9月28日。

そして開発中の航空機といえば、これは外せません。

三菱リージョナルジェットMRJです。
2012年の初飛行に向けて、開発が始まりました。

ここまでは航空関係。
ここからは、宇宙関係です。

日本の宇宙開発は、ここから始まりました。

ペンシルロケットです。
そして、日本最初の人工衛星「おおすみ」に繋がります。


その他、κ、μ、H-1、H-2各ロケットもありましたが、
一気にここまで進めてしまいます。
この展示会の呼び物、「はやぶさ」です。

黒山の人集りかと思いましたが、
意外にそうでもありませんでした。
早く来たのが、功を奏しましたかね?

これは、「はやぶさ」の後ろ側。

後ろに伸びている筒が、サンプル採集筒ですが、
この大きさと判りにくいので、アップ写真。

物凄く小さい塵のようなモノが見つかったらしいですが、
果たして、イトカワのモノなんでしょうかね?

そしてもう一つ。
満身創痍になりながらも、地球帰還を果たすため、
生き残った回路同士をつなげ直すなどして
機能回復を測ったイオンエンジン。

イオンエンジンだから、回路をつなげ直すなどという
荒業が可能だったんですね。

「はやぶさ」関連最後です。
イトカワの表面探査用ロボットの「ミネルバ」。

これは、エンジニアリングモデルとは異なり、
フライトモデルバックアップで、
もしかしたら、本当に宇宙に行ったかも知れないというもの。
ちなみに、宇宙に行った「ミネルバ」は、
結局イトカワには着陸できず、
太陽を公転する人工衛星になってしまいました。

宇宙開発関係ではもう一つ。
小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」

四角いセイルの対角線の長さは、20mだそうです。
そのセイルのの実物大の大きさがこれ。

大きいです。

で、特別展示の「はやぶさ」帰還カプセルですが、
何と!写真撮影禁止!
「写真とったら、画像削除or撮影機器没収」という旨の
掲示がされている程の厳戒でした。
展示されていたのは、宇宙から実際に帰還した、
「インスツルメントモジュール」「搭載電子機器部」
そして、「パラシュート」と、地上試験用の
「エンジニアリングモデル」。
でも、写真撮影禁止するほどの事なんですかね?
しかもこれらは、通常の展示スペースではなく、
展示場奥の通路スペースに展示されていましたが、
逆行禁止の一方通行措置が取られていました。
でも、私が行ったときは早く来た甲斐があって、
それ程人はおらず、じっくりと見ることが出来ました。

科博の特別展では、いつも第二会場があるんですが、
今回のこの「空と宇宙展」では、第二会場は無し。
第一会場だけで、あっさりと観覧は済みました。

で、この手の展示会に行っても、
いつもは何も買わないのですが、
今回は、魔が差して?、
つい特別図録(2000円)を買ってしまいました(笑)







名称 空と宇宙展-飛べ!100年の夢
http://sora-uchu.jp/
会期 2010年10月26日(火)~ 2011年2月6日(日)
会場 国立科学博物館
当日観覧料 一般・大学生1300円、小・中・高校生500円
各種割引チケットあり
開館時間 9:00~17:00
(金曜日は20:00まで開館。入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日、年末年始(12月28日~1月1日)、1月11日
※ただし1月3日、1月10日は開館。
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