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『2017年は博物館で初詣』@東京国立博物館

ちょうど一週間前(2017/01/08)に行った
東京国立博物館での『博物館に初詣』ですが、
その企画以外にも、新春っぽい展示が多数ありましたので、
こちらでは、それらを紹介してみたいと思います。

本当は、行った日のうちにUPしようと思ったんですが、
goo blog無料プランの一日あたり写真アップロード数の
限界を超えてしまったので、今日になってしまいました。

上記の写真は、一階から二階に行く大階段の正面にあった正月飾り。
池坊の藏重伸さんと中野幽山さんの作品だそうです。

まずは、新春。
めでたい。
と言う事で、大黒様です。
正確には、重要文化財《大黒天立像》

大黒様って、財産の神様という事は理解していたんですが、
戦闘の神様としての一面もあるそうです。
知らなかったな。

こちらは、《弁才天坐像》


重要文化財の《十二神将立像》

左から、辰神、巳神、戌神。

同じく重要文化財《十二神将立像》

こちらは、十二神将が全ていらっしゃいます。
こう言う配置。

一部、辰神、卯神、酉神、申神が、重なっていて、
よく見えませんね。

さてこちらは、新春特別公開の
国宝《舟橋蒔絵硯箱》(本阿弥光悦)

教科書などでもよく見るやつですね。

こちらは、重要文化財《色絵月梅図茶壺》(仁清)

梅が新春っぽいので、撮影してみました。

干支の酉に因んだものを。
《銹絵染付花鳥浮文土瓶》(青木木米)


《色絵梅花文茶碗》(仁清、「仁清」印)

まだまだ寒いのに(特に今日2017/01/15は!)、
新年になると梅の声が聞こえてきますねぇ。

こちらはおめでたい(感じの)布袋様
《染付布袋図皿》

伊万里焼です。
現代では、イギリスに住んでいらっしゃいます(ウソ)
※それは、布袋違い

《色絵翡翠図平鉢》

御宿かわせみ・・・意味不明ですね(笑)
中々いい色だと思います。伊万里焼です。

《色絵花鳥図平鉢》

伊万里焼です。
描かれているのは、鳳凰?いや、孔雀かな。

《色絵花鳥文四方蓋物》

伊万里焼(柿右衛門様式)です。

重要文化財《色絵飛鳳文隅切膳》(伝奥田頴川)

これは、迷うまでもなく、描かれているのは、
飛んでいる鳳凰ですね。

ここからは、《掛袱紗―祝う心を模様にたくす》として、
本館14室で行われている展示からの、抜粋。
おめでたいものと言う事は当然ですが、
新年っぽい、干支に関係していると思うものです。

まずは、《袱紗(黒繻子地松羽衣模様)》

「迦陵頻伽を天女と混同しのか」と言うキャプションがありますので、
描かれているのは、迦陵頻伽なんですね。

こちらは、《袱紗(紅縮緬地菊鶏模様)》

藁囲いで寒さを凌ぐ菊花の中に、
夫婦の雄鶏と雌鶏、3羽のひよこが描かれています。
夫婦円満で、子宝に恵まれる事を願った柄だそうです。

《袱紗(萌黄繻子地桜樹孔雀模様)》

桜と孔雀と言う組み合わせ。
孔雀は2羽描かれているのですが、それは夫婦を表していて、
結婚祝いなどに贈られたものなのかもしれないそうです。

《袱紗(淡紅精好地布袋唐子遊戯図)》

布袋様が子どもたちと戯れている図。
なかなか幸せそうですね。

《袱紗(紺繻子地長寿三老模様)》

ここでの長寿三老とは、東方朔、浦島太郎、三浦大助。
最初の二人は、歴史的、伝説的な名前ですが、
最後の三浦大助ってねぇ。
現代も居そうです。

一口に袱紗と言っても、いろいろとあるんですね。

変わって、こちらは国宝《紅白芙蓉図》(李迪)
紅と白、それぞれ描かれています。
こちらは白い芙蓉。

もう一つのこちらは、紅い芙蓉


干支に関係している酉の描かれた掛け軸。
《梨に双鳩》(菱田春草)


絵ではなくて、鳥の造形そのものはこちら。
重要文化財《鷲置物》(鈴木長吉)

明治26年(1893)のシカゴ・コロンブス世界博覧会に
出展した作品だそうです。
そんな博覧会が有ったんだな。

こちらもカゴ・コロンブス世界博覧会出展作品
《雪中南天樹鵯図額》(正阿弥勝義)

四分一(銅と銀の合金)地の象嵌細工

似た雰囲気ですが、これは世界博覧会には出ていないみたいです。
《躑躅鶺鴒図煙草箱》(塚田秀鏡)

銀製の象嵌細工です。

《烏鷺蒔絵菓子器》(柴田是真)

ちょっとシュールなデザインにも見えますが、明治期の作品。

かんざしの類もありました。



鳥のデザインが組み込まれていました。
日本人が見ても“見事!”と思うんですから、
外国人には神秘に見えるのかな?
外国人観光客の興味を引いていました。

そして、髪関係といえば櫛


鳥(鶴)がデザインされています。

干支関連では、印籠も。
《鶏蒔絵印籠》(底裏金蒔銘「桃葉(花押)」)

根付けもたぶん鶏

浮世絵もありました。

《諫鼓鳥》(柳々居辰斎)

“かんこどり”と読むんですが、閑古鳥とは違うようです(笑)
中国古代の天子が、施政に関して諫言しようとする人民に打ち鳴らさせるため、
太鼓を設けたが、善政を行ったので、誰も太鼓を鳴らさず、
鶏の遊び場となったという故事に由来するそうです。
と言う事は、閑古鳥でも良いような気もしますね。

《鷹・日の出》(磯田湖龍斎)

鷹と日の出って、物凄く新年っぽいですね。

《正月の雪》(喜多川歌麿)

正月ですので。
雪はないですが。

同じく正月物
《正月の田舎道》(葛飾北斎)

“田舎道”って、一体どこなのか?

こちらも正月物
《江戸の正月》(筆者不詳)


『博物館に初詣』企画でも着物が展示されていましたが、
企画外でも着物がありました。
《小袖(納戸縮緬地帆掛船鶴模様)》

船は、海の向こうから珍しい文物を運んでくるので、
吉祥模様なのだそうです。
帆掛船の上を鶴が舞っている、
なんともめでたい模様ということになります。

こちらは掛け軸の《羽根付図》(磯田湖竜斎)

落款に「応需」とあるところから、
これは特注で描かれた作品だそうです。

最後は、2017/01/08時点の“今日のオススメ”展示。
《隅田川図巻》(鳥文斎栄之)
恵比須、大黒天、福禄寿の三福神が、
柳橋の船着場から吉原に向かう道中を描いた絵巻。

こちらが、出発の柳橋の船着場付近ですね。


そしてこちらが、吉原に付いた所。


神様も吉原に行くんですね(笑)

いやぁ、見どころ沢山。
とてもじゃないですが、1~2時間では見きれません。

こちらは、本家『博物館に初詣』の垂れ幕
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