The Cracked Pot  ひびわれ壺

「いい本があったので読んでみて」
kobaさんから絵本を頂きました。



『 The Cracked Pot ひびわれ壺 』

は、インドの民謡としてメールからメールへと広まり、
海外の様々なサイトで紹介されている物語だそうです。


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つい最近も子育ての悩み(というかグチかな
をkobaさん始め火1クラスの皆さんにこぼしたばかり。

同じ世代のごまめさんは、ニヤニヤしながら共感してくれます

父と同郷のYさんは、幼い頃の思い出を織り交ぜながら励まして下さいます。

いつも穏やかでやさしいMさんは、黙って話を聞いてくれ「私もそうだったのよ」

そしてkobaさんからは素敵なプレゼント


皆さん、いつも本当にお世話になります



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ここまで書いて、さあストーリーをどんなふうにご紹介しようかと
ネット検索をしたら、なんと!
しばやん先生ブログに全文が紹介されていました。
こんな身近なところで


「子育て」という
今自分の中での一番のウィークポイントとして読んだ今回だからこそ
こんなにも心に響いたのでしょうか?



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あとがき より


翻訳者 菅原 裕子さんの言葉

「子どもが我が子としてここに来てくれたこと以上に、
生きていてくれること以上に、何を望むことがあるの?」


その通りなんです。分かっているんです。



「人の事情はそれぞれです。
愛されなかった人。愛され過ぎた人。

親の事情もそれぞれです。
自分の人生に精いっぱいで、子どもを愛することさえできなかった親。
愛するがゆえ、愛しすぎた親。

でも、ただひとつ言えることは、
親はそのやり方しかしらなかったということです」



ここで涙がこぼれました。

お父さんもお母さんも、
きっと手探りで長女の私を育ててくれてたんだよね?

親の立場になった私。
子育てなんて知らないまま、わからないまま
ただ7年間という時が流れただけだったのかもしれない。
これでよかったんだろうか?

出産後、優花を自宅に連れ帰り用意したベットに寝かせた時のこと。
頭に浮かんだのは、

「この目の前の物体をどうしたらいいんだろう?」

子育てに夢を描いていたわけではない私は(オイオイ
出産までの本は読んでいたけれど、
その後のことについてはまったくの白紙状態。
いきなり 「あなたがお母さんですよ」 といわれて渡されても
どうしていいのかわからないじゃない


最初の挫折感は入院中の授乳タイム。

うまくくわえることができない。
ちっとも飲んでくれない。
そうこうしているうちに男の子のママや2人目のママは
さっさと済ませ帰っていく。(今思うとそりゃそうだ

なんでできないのよーーーーー

今までの人生、とりあえず人並みにはなんでもできた。
自分自身でなんとかなった。

でも突然(でもないけど)
私の中から出てきたこの新しい物体は思うようにいかない。

どうしていいのかわからない



「講演に参加してくれたある女性との会話です。
彼女はそれまでたくさんの講演を聴いたそうです。
そしてそのたび必ずと言っていいほど、
母として至らない自分を責め、罪悪感を深めてしまったそうです。

正しい子育てというものがあって、
それができない自分はダメだと思ってしまうというのです。

ところが「今日の講演は違った」といってくれました。

たしかに反省することはたくさんあったけれど、
罪悪感を手放すことができた、罪悪感を持つかわりに行動しようと思えた、
と語ってくれました。」



この本を読んで、私も気持ちが軽くなりました。

子育ての仕方はひとつじゃない。
正しい子育て、なんて枠組みがあるわけない。

そう思いながらも、
こんな私のもとに生まれてきた優花が不憫でかわいそうで・・・

私の子育てってあまりにもなってないんじゃないか?
ううん、それ以前にこれが「子育て」って言えるんだろうか?

社会人&妻&母
あれもしたい、これもしたい、あんなことこんなこと
ひとりで気ままに動けていた頃、自由だった頃がなつかしい。
欲張りで、我がままで、自分勝手な私

もっともっと、
優しくて、心が広くて、おおらかで、全ての愛情を注いでくれる
母親のもとに生まれてきたら、
優花はもっともっともっと幸せだったのでは・・・

いつもそう思っていた幼少期。




ある程度物事が分かる年齢になってからはまた違った感情。

「なんでそうなの?」
「どうしてそんな子に育っちゃったの?」

ちゃんと子育てできてない、
そう反省しながらの勝手な言い分・・・


「親の常でしょうか。
私たちは、与えられたものに満足しません。
どれほど素晴らしい子どもをもらっていても、
足りないところを探して、よりよくなることを求めているのです。

それは実は、子どもがあるがままで充分であり、
そんな素晴らしいものが自分のところに来たことを喜んで、ただ感謝をすれば
子どもはもっと伸びることを知らないからです。」


優花、ごめんね。



「18歳からは自分の人生。
親の未熟と不徳をわびて、自分の人生を生きていくように見送って下さい。」



7歳の優花にはまだ早すぎる言葉だよな~
とりあえず、今までの未熟と不徳をわびておきましょう。

そして今日から気持ちを入れ替えて母親をしていきましょう。



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『ひびわれ壺』

本文はもちろんのこと、菅原裕子さんの言葉を目にして
本当にいろいろなことに気付かされました。
そして私の奥底にあった罪悪感から少し解放された気がします。

そういえばまだ優花が2~3歳の頃、
ある人にこう言われました。

その人は私の悩んでいる気持ちを見透かしたかのように

「お嬢さんが7~8歳の頃に少し大変な時期があるけれど、
大丈夫、その後は落ち着きますよ」

まだまだ迷うことばかりだけれど一歩前に進めた気がする。

今、この本と出合えたのもきっと大きな意味があるはず。
素直な心で受け止めていこうと思います




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