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2021.3.11 『千代田』(362m)~『400m峰』  夕張の端で尾根歩きを楽しむ

 今週は昨日(水曜)一日だけの出勤。

来週も水曜日だけの出勤予定だ。

従って今週も今日から来週火曜日まで、

毎日山に登る予定だ。

幸せだねえ~

 今朝家を出て夕張に向かった。

今日の山は道々3号線を夕張市に向かって走り、

市街地に入る直前の「夕張トンネル」上部の山並みを、

南に向かって歩く予定。

来は夕張トンネルの、

栗山側入口そばにある、

「千代田林道」ゲートを越えて入山したいのだが、

その辺りはいまだ積雪が多く、

駐車スペースを確保できない。

それでトンネルを抜けて、

夕張側ですぐに右折し、

千代田地区の住宅街に入ってみた。

そして突き当りまで行くと、

おあつらえ向きの空き地があつた。

これを起点に西側の山に取り付こうと、

準備をしていると、

車が一台やってきて、

男性が目の前の家に入っていった。

しかしすぐに出てきたので尋ねてみた。

ここに駐車していいかと。

すると目的を尋ねられたが、

山登りだと説明すると、

快く駐車を認めてくれた。

ありがとうございます。

 8時25分、スタートして除雪された小道を進む。

正面に見える大きな建物は、

どうやら学校らしいが既に廃校のようだ。

それは山側の校舎裏手に行ってみてはっきりした。

窓ガラスが割れ、窓枠もぐちゃぐちゃだ。

通常はこのような建物を、

放置してはおかない。

事故や非行の温床となるからだ。

しかし始末できないのが、

財政破綻都市夕張の現状なのだろう。

 学校の校舎裏手より急斜面に取り付いた。

表面に新雪が20cmほど積もっているものの、

その下に冷えて固まった、

硬い層ができているので、

登行にはスノーシューのアイゼンが効く。

傾斜がきついのでみるみる高度を上げて行く。

そして背後に美しい『冷水山』(702m)と、

地元千代田地区の風景が広がっていく。

空気が澄んで実に美しい風景だ。

更に高度を上げ、

9時ちょうど、四等三角点「千代田」

昨秋藪漕ぎで二度このピークに立っている。

今回はここから南の「清水ノ沢ダム」そばの、

『平和』(412m)までを往復する予定だった。

ところがここで気付いた、

日焼け止めクリームを車中に忘れたことを。

紫外線がひじょうに強い時期に、

今日の素晴らしい晴天だ。

顔がどんなことになるかと思うと、

ツラの皮の厚い私でも怖くなる。

やけど状になると、

明日からの山行の支障となる。

それで予定を短縮して、

地形図上の「400m標高点」まで行って、

そのまま折り返して戻ることにした。

 『千代田』からは結構なアップダウンが続く。

しかし尾根歩きは楽しい!

ほぼ南に向かっていた尾根は、

Co.370で向きを大きく変えて、

一旦東向きとなった。

そして忠実に詰めて行くと、

9時50分、地形図上の「392m標高点」。

このピークは樹木がないので、

なかなか見晴らしがいい。

ただ、この頃になると新雪が陽光に緩み、

湿ってスノーシューにダンゴを作る。

それが重く歩きにくいため、

頻繁にストックでつついて落とす。

それでも尚明るい尾根歩きは楽しく、

10時15分、「400m峰」。

このピーク周辺は狭い範囲だが、

きれいに伐採されているので、

展望が欲しいままだ。

純白の『冷水山』はもとより、

東に『北清水沢』、『上真谷地』、『真谷地』などが並び、

西のすぐ間近には『北川奥』、『524m峰』が、

手に取るように見えている。

いやあ、こんな素晴らしいピークだとは、

全く期待していなかっただけに、

感謝感激~っ!!

納得の最終目的地で早い昼食とした。

素晴らしい風景を眺めながら。

この日も「山は実際に登ってみなきゃわからん」、

と言うことの、

典型的な山行ができたことに満足。

次回は是非Hiromiを連れて登ろう!

 復路はそのまま往路のトレースをたどった。

またアップダウンを繰り返すのだが、

益々気温が上昇し、

スノーシューは常に雪ダンゴだらけで、

重くて歩きにくくて・・・

11時40分、再び『千代田』。

このあとは急斜面を滑って、

12時ちょうど、駐車地。

いやあ、今日もいい山だったなあ!

夕張市の山にはまだ知らないところがあるし、

ホント楽しませてくれるわぁ~

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2021.3.9 『左股』(354m)~『宇佐美』(194m)  三等三角点を結ぶ周遊ルート

 今日は栗山町の「栗山ダム」から、

三角点ピーク二つを周遊ルートでつないだ。

今冬は「栗山ダム」に世話になる。

今回の「左股」だが、

ずいぶん前から地形図を用意していたにも関わらず、

これまで手をこまねいていたのは、

単に点名がつまらないから。

「左股」だとか「右股」だとか、

あるいは「二股」とかいう点名はあちこちにあって、

オリジナリティーに欠けるため、

どうにもモチベーションが上がらない。

しかし我が原風景の中にあって、

三等三角点を有する峰ゆえ、

登らないわけにはゆかぬ。

ただ、毎週末の山行を、

何よりも楽しみにしているHiromiと、

一緒の時は申し訳ないので、

一人の今日登ってみた。

結果は天候も味方して、

すっごく楽しかったぁ~

 今朝9時25分、ダム下の駐車地をスタート。

少し戻って林道に入った。

この林道は「宇佐美」の裾を通って、

「桜山」池の奥や、

栗山町日の出地区まで続いている。

そして現在奥地で作業が行われているようだ。

そんな林道をほんの少し歩いて、

エゾシカの防護柵手前で外に出た。

あとは適当に歩いて栗山ダムへ。

ダムの南側から「くりやま湖」を周遊する林道にのる。

この辺りは足下の雪が、

かなり締まってきていて歩きやすい。

素晴らしい青空の下足取りは軽い。

くりやま湖の南端で「王子川」に出合う。

と同時に林道分岐となり、

「王子川」に沿って伸びる林道に入った。

そして300mほど歩くと、

10時ちょうど、

森林植林案内板とともにゲートが現れた。

実際にゲートは存在しないのだが、

ゲートが閉じられているような表記があった。

またこの辺りの山林は、

広範囲にわたって「王子製紙」の社有地のようで、

川にまで「王子」を冠するところをみると、

この地の歴史が始まった頃より、

「王子製紙」が所有権を獲得したのだろう。

 単調な林道歩きが続く。

しかし初めて歩く林道は、

「あの先はどうなっているのだろう?」と、

ワクワクするものだ。

おおっとその前に、

この林道は既に廃道となっている。

それは昨秋くりやま湖の分岐で見て確認している。

雑草が生い茂り、

車が走行できる状態ではなかった。

今日歩いていても、

林道決壊箇所が次々に現れた。

 平坦だった林道は、

標高100mを過ぎた辺りで、

沢筋を離れて高度を上げだした。

多少のアップダウンを繰り返すものの、

確実に高度を上げていく。

そしてCo.160で林道は消失した。

ただ、当初よりこの地点で、

尾根に取り付く予定だったので、

ラッキーだったことに感謝。

11時05分、登行尾根取り付き点。

尾根筋は地形図を眺めるより傾斜がきつい。

幸いなことに作業道が続いており、

利用できるところまで利用する。

Co.300で作業道が切れてからは、

尾根筋にのったが雪が深かった。

少々苦労したものの、

地形図の「313m標高点」に立って、

一旦下降して登り返し、

目指すピークに続く尾根にのった。

あとは悠々と直線でピークを目指す。

12時10分、三等三角点「左股」

木の間越しに夕張の『冷水山』が見える。

ちょうど昼時、簡単な昼食とした。

 復路はここから西向きの尾根にのる。

この尾根の下降で東に夕張の、

『三角山』(770m)から『久茶運内』(三等・632m)の山並みが、

実にすっきりと鮮やかに見えてた。

またこの尾根を約700mほど歩くと林道に出合う。

あとは長い林道歩きだ。

途中で広く開けた伐採地に遭遇した。

広いところはいい!

しばし風景を楽しんで再び林道歩行だ。

途中で「栗山ダム」が見えた。

そしてCo.240で林道分岐を迎え、

その先は無積雪期に何度も歩いているので、

ようやくホッと一息ついた。

出合った林道は今朝見た林道入口からの続きで、

林業関係の車が走行するためドロドロだ。

従って林道は歩けず、

脇の雪上を歩いて『宇佐美』を目指す。

14時15分、三等三角点「宇佐美」

このピークには昨年4度立っている。

『宇佐美』からはまっすぐ栗山ダムを目指して下る。

快適に下って沢に下り、

沢筋を更に下ってダム近くの林道に出た。

あとは駐車地へ。

14時45分、約11kmの山歩きを終えて駐車地。

いやあ、楽しかったなあ!

原風景の中の一座にまた立てたことに感謝!

 

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2021.3.7 『御園北』(195m)~「245mP」  盛り沢山な原風景の里山を満喫する

 日曜の朝は栗山町の南角田で目覚めた。

私の原風景の中の世界だが、

いつから降り出したのか、

外は雪が降りしきり、

新たな降雪が10cmを超えていた。

この朝はその車中泊地から、

アプローチなしで、

そのまま山に入る予定でいた。

しかしそこまで降られると、

いつ除雪車がやってくるかわからない。

除雪車の妨げになるわけにはいかないので、

移動せざるを得なくなった。

それで予定を別の山に変更し、

モチベーションも上がらないことから、

パッと登って帰ることにした。

そして車を走らせ、

御園地区で「伊藤の沢林道」入口の前を通ったときだった。

あれっ!?

どうしたことか、

雪に埋もれているはずの林道が、

きっちり除雪されて開いているではないか!

これは林業による森林伐採後の、

木材搬出用と直感した。

これを利用せぬ手はない。

日曜日であるため搬出作業は休みのはずだ。

従って除雪車の心配もない。

早速林道に入ってみると、

すぐに広く除雪されたところがあり、

ここを駐車地とした。

この奥には積雪期に見てみたい、

と思っていた風景があるので、

正にグッドタイミング!

 6時50分、駐車地をスタート。

すぐにエゾシカ防護柵の扉を開けて、

「伊藤の沢林道」に入った。

そして施錠された林道ゲートを越えて驚いた。

前方左手に木材の山が築かれている。

山奥で切り出された木材を、

搬出前に集積したものだろう。

すごい数の木材が見事に積み上げられている。

私はこの風景が好きで、

Hiromiは切り出された木材の匂いを好む。

そして更に驚いたことがあった。

山積みされた木材の奥に、

杉の林があるではないか!

杉というのは北海道には原則自生していない。

いったい誰がどこから持ってきて植えたものか?

早朝からワクワク感いっぱいだ。

それから200mも歩くと、

左手の林を抜けて伐採地に出た。

私が見たかった風景がここにある。

私はこの伐採地の風景が好きで、

積雪期にそれを見てみたいと思い続けてきた。

そしてその期待は決して裏切られることなく、

素晴らしい風景の中を登って行く。

Hiromiも積雪期のこの風景を目にするのは初めてで、

当然すぐ気に入って「お気に入り」に登録。

背後に広がる雄大な風景を眺めながら一旦樹林に入り、

尾根筋を少し詰めると、

7時40分、四等三角点「御園北」

ここの三角点標石は倒木の下になっている。

 再び伐採地に戻って、

風景を眺めながらゆったり下る。

雪が止まぬならそのまま帰途に着く予定だった。

しかし雪の降り方が弱まり、

空も青い部分の面積が広がり始めたので、

一旦林道に下って伊藤の沢を渡り、

南側の尾根に登ってみることにした。

急きょ地形図を見てみると、

尾根上に記された「245m標高点」がある。

であるならばそれを目指して尾根歩きを楽しみ、

復路は尾根の西側に広がるゴルフ場に下り、

広い風景を楽しんで駐車地に戻るということにした。

伊藤の沢は水量が少ないので、

一旦スノーシューを外して楽に渡渉できた。

そしてすぐ急な尾根に取り付いた。

Hiromiのルートファインディング訓練のため、

極力口を出さず後につく。

と、言えば聞こえはいいが、

Hiromiの後をやっとの思いで着いて行く、

というのが現実なのよねえ・・・

 尾根は小さなアップダウンを繰り返していく。

多少倒木が行く手を阻む場面が生じるものの、

概ねすっきりとした楽しい尾根だ。

体力をとことん使い果たさないと、

満足できないHiromiも、

この尾根歩きはたいそう気に入ったようだ。

8時50分、「245m標高点」

ここから更に南下していくと、

『御園山』につながっていることを確認。

次回は『御園山』を含むルートを組んでみよう。

 「245m」から西の尾根を下って、

広いゴルフ場に出た。

広い景色はいい!

ただ雲が多く日差しが弱いので、

全体的に暗い雰囲気なのが残念だ。

またこのゴルフ場は随分広く、

芝が何段にも分かれていた。

そしてそれらを隔てる針葉樹林に入ると、

必ず松の幹にヒグマの爪痕が残っていた。

それも数が多い。

そんな爪痕が残されたほんの目の前で、

何も知らない顧客がゴルフを楽しんでいる。

それでいいのだろうか?

と、少々首をひねってしまう。

 ゴルフ場も末端まで進む頃になって、

ようやく日が差してきた。

最後は林道に下って、

エゾシカ防護柵扉から出ようと思っていたのだが、

なんとその前に防護柵が倒木でなぎ倒されている箇所に出合い、

そこから直接近くの駐車地に下った。

9時35分、駐車地。

いやあ、おもしろかった!

この日歩いたのは私の原風景の中の一部分。

その中に随分盛り沢山な内容が込められていたことに満足。

早朝の降雪から逃れようとして、

思いがけなく得られた幸運に、

Hiromiも大変満喫できたようで、

夕方の反省会もいつになく盛り上がった。

 

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2021.3.6 『大巻沢』(おおまきさわ・690m)  夕張川を渡って尾根に取り付く

 週末土曜日の夜、

Hiromiを拾って夕張に向かった。

先日の大雪の影響が、

各地に残っているはずなので、

夕張で様子見とすることにした。

夕張市大夕張の、

シューパロ湖近くで車中泊としたが、

酒を飲んでのんびりしていると、

突然雨が降りだし、

結構な強さでしばらく降り続いた。

それが翌土曜日の朝になると、

雪に変わっており、

それに嫌気がさして、

ダラダラと眠り続け、

結局シュラフから出たのが、

7時半を過ぎていた。

雪が降りしきる中を車外に出るというのは、

本当におっくうなものだ。



 今回狙ったのは二等三角点を有する「大巻沢」。

国道452号線を夕張市から三笠市に向かって走り、

「大巻沢」に沿って伸びる林道入口の、

約300m三笠寄りに、

車一台が入れるスペースを見つけ、

ここを駐車地として、

 8時50分スタート。

そのまま凍結した夕張川を渡って、

東の尾根末端に取り付いた。

いきなりの急登に脈拍が上がる。

そして湿って重い雪に、

スノーシューを取られる。

四苦八苦して尾根の頭に上がった。

すると足下の雪はかなり締まり、

Hiromiは雪面に軽い跡をつけるだけで、

スタスタと登っていく。

ところが体重の重い私は、

Hiromiのトレースをたどっても、

ズブズブ、ズブズブ。

嫌になる。

尾根筋を進んでいくと、

やがて地形図上の「444m標高点」へ。

それから一旦下降し、

尾根筋が不明瞭となるも、

急斜面を登って、

地形図上の「529m標高点」で、

再び尾根上に上がった。

そしてここがルート中のほぼ中間点だ。

その後は明瞭な尾根筋を進む。

ただスタート時から降り続く雪が鬱陶しい。

降り続く雪は強弱を繰り返し、

決して止むことはない。

高度を上げていくと、

次第に風が強くなり、

手先が冷たく痛み出す。

最後は細尾根を詰め、

Co.620で尾根の斜度が増し、

スノーシューでの登行が困難となった。

Hiromiが自主的にスノーシューを外し、

ツボ足での登行に切り替えた。

ズブズブ足を取られながら、

一歩一歩登っていく。

その様子を写真に納めるのが大変だ。

ゴム手袋着用では、

カメラの電源オンオフもままならず、

いちいち外すものだから、

ただでも辛い指先が悲鳴を上げる。

しかし、一歩一歩歩を進め、

11時30分、二等三角点「大巻沢」

このときになって、

ようやくガスが晴れだして、

周囲の風景が少し見えるようになった。

ただ、風は強いままで寒いので、

長居はせず下山を開始。

急下降を終えて再びスノーシューを装着。

登路のトレースを、

そのままたどって下降した。

湿って重い雪にスノーシューが壊れるのでは、

と心配になる場面も。

 13時20分、駐車地。

なかなか面白い尾根歩きだった。

次回は晴れた中で登ってみたい。

Hiromiも冒険的な尾根歩きに、

大変満足した様子だった。

 後片付けを済ませ、

栗山温泉に向かった。

ところが玄関に大きく、

「日帰り入浴休止中」の貼り紙。

しかたなく隣町の由仁町に走り、

「ユンニの湯」へ。

しかし駐車場に車がいっぱい!

館内は正に「密」だ。

従ってそこもやめて追分へ。

追分の「ぬくもりの湯」は人が少なく、

いつ行っても快適だ。

山から下りての入浴も諸事情が交錯して、

思うようには利用できなくなってしまった。

 

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2021.3.5 『540m峰』  短時間で登れる展望抜群の山へ!

 今日は「コズを故郷の山に登らせる!」

シリーズ第5弾。

今回はコズが育った夕張市登川の近く。

石勝樹海ロードを日高町方面に向かってに走り、

夕張市登川を過ぎると間もなく、

「登川トンネル」をくぐり抜ける。

そしてトンネルを抜けて500mほど走ると、

右手に除雪された広い駐車帯が現れる。

ここを駐車地として登行することにした。

先日の大雪で各地の状況が不明なので、

確実に駐車スペースが確保できる山を選定した。

 今朝現地に向かうとコズは既に到着していた。

コズと待ち合わせをして、

私が先に着いたことはない。

必ずコズが先に到着している。

そして準備も早々に済ませ、

退屈そうに準備の遅い私を待っている。

今日はスノーシューまで装着してしまって、

寒いからと自車に入って待っていた。

今になって冷静に考えると、

スノーシューでどうやって車に入ったんだろうね?

 駐車地から目指す方向に、

スノーモビルのキャタピラ痕が続いていたので、

利用できるところまでそれを利用しようとしたが、

いくらも進まないうちに消えてしまった。

期待したスノーモビルは駐車帯のそばで遊んだようだ。

そんなキャタピラ痕から外れると、

心配した通りスノーシューが雪に飲み込まれる。

しかもこの朝の気温は既に5℃もあったので、

ひどく重い雪の中の登行となった。

おまけに尾根筋には巨大な倒木が横たわり、

これを避けて歩くのが負担になる。

尾根はCo.440で突然開ける。

北海道電力の送電線が引かれており、

その下を広く草刈りされている。

それが素晴らしい展望を、

欲しいままにしてくれる。

送電線の鉄塔脇に立つと、

足元がすくわれそうな高度感だ。

そしてコズが辛そうに立ち止まる。

ここのところ山行が続いているコズは、

かなり疲労が蓄積しているようだ。

 送電線下の急斜面を60mほど登り、

傾斜が落ちたところで、

再び樹林帯に入った。

ただ樹木は薄く邪魔にはならない。

またこの頃になると足下の雪が、

締まりだして楽になった。

最初からこういう具合だと、

苦労することなく登れるのだが。

緩斜面を登りつめたところが『540m峰』。

このピークには山名や点名もなく、

地形図に標高点が示されているだけだ。

当初の予定ではここから更に2kmほど稜線上を歩き、

「大峠」(三等三角点・519m)に立つ予定だった。

しかしコズの疲労が激しそうなので、

「ここでやめとくか?」と問うと、

「うん、そうしよ! もういいわ」との返答だった。

であれば更に良い展望が得られる鉄塔側に移動し、

そこから夕張市の山々や東方面の、

『ハッタオマナイ岳』、『坊主山』などを眺めた。

 下山は速い。

足下の雪は更に湿って重くなっていたが、

下山となれば楽なものだ。

スタスタ下って駐車地へ。

短い行程ではあるが、

短時間で登れる山にしては、

あまりにも素晴らしい展望に、

コズも満足げに笑顔で帰っていった。

 

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2021.3.3 『長官山』(254m)  大雪のあとはここしかない!

 3月に入って北海道は、

ほぼ全域で大雪模様となった。

昨日の朝夕、そして今朝も除雪に追われた。

そんな中今日は「コズを故郷の山に登らせる!」

第5回目を予定していたが、

大雪のあとはどこも、

駐車スペースが確保できなくなるので、

中止して馬追丘陵『長官山』に登ることにした。

『長官山』にはコズが知らないルートがある。

それでコズもそれなりに楽しみにしているようだった。

ただ、『長官山』だって麓で駐車スペースが、

確保できるかどうかわからない。

とりあえず午前中はあちこちで、

除雪車が走り回るであろうから、

12時に『長官山』火葬場入山口で合流することにした。

現地に行ってみると、

コズは既に到着しており、

心配していた通り、

駐車場は除雪されていなかった。

しかし火葬場へ続く広い道路が、

既に除雪済みだったので、

路上駐車をすることにした。

駐車禁止ではないし、

どなたかの火葬が行われなければ、

一日にほとんど車が通ることはない。

スタート前の準備をしていると、

突然コズが叫んだ、

「アミちゃん、スノーシュー忘れた!」

え~っ、こいつも「忘れ物落し物兄妹」の一味?

私の車にはスノーシューを、

常時数セット積んでいる。

雪質によって使い分けたり、

故障した時の予備だったりというわけだ。

だから何の問題もなく、

そのうちの1セットを貸し与えた。

 

 墓地の中をスタートして、

すぐマオイゴルフ場に出た。

今日はひどく降り続いた雪が止み、

素晴らしい晴天となったので、

純白の広々とした風景が、

まばゆいばかりで特に美しい。

初めてここを案内するコズも、

この風景を目にしてすぐ気に入った。

ただ、降り続いた大雪がそのままの状態なので、

一歩一歩スノーシューを深く飲み込む。

ゆっくりゆっくり歩を進めて行く。

途中の松の木にマツボックリが、

びっしりとぶら下がっていた。

マツボックリというのは、

毎年秋に落ちてしまうものなのではなかったのか・・・

ゴルフ場を斜めに縦断して、

樹林帯の尾根に取り付いた。

トドマツの林で見事な大木が林立する。

もういつ伐採されてもよい頃合だ。

ところどころの幹に、

ビクマの爪痕やエゾシカの角跡が残っている。

そんな風景を楽しみながら高度を上げていくと、

前方に純白の頂きが見えてくる。

ここはコズを先に行かせる。

そして登りきったところが「文学台」だ。

ここは地元長沼町の観光名所。

とは言っても、めったに人が訪れることはないが。

「文学台」から望む石狩平野の風景は、

やはり晴天ならではの美しさがある。

しばしそんな風景を楽しんで、

ここからは遊歩道に沿って『長官山』に向かう。

遊歩道に雪がたまり、

まるで細尾根の上を歩いているようだ。

そして間もなく『長官山』。

コズが「あれは何?」と指さした、

純白の峰は名峰『夕張岳』だ。

 当初はまだコズが知らないルートを、

更に案内するつもりでいたが、

今日はラッセルで疲れた。

コズも「もうここでいい」ということなので、

そのまま下山することにした。

但し下山もコズが歩いたことのない、

送電線下を下ることにした。

ここには先行者のスノーシューによる、

トレースが残っていたのだが、

その上を歩いてもひどく歩きにくい雪の量だ。

それでも登りに比べれば楽なもの。

楽しく下って路上の駐車地へ。

天気がいいと山は100倍楽しい!

今日もいい日だったあ~

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2021.2.28 『コロイ山』(164m)  ここもツボ足だ!

 27日(土)の夕方、

厚真町の「こぶしの湯」て汗を流したあと、

隣りの安平町早来で車中泊。

どこにでも良い車中泊地が見つかるものだ。

そして翌朝「早来墓地」に移動した。

 『コロイ山』には今年1月に一人で登っている。

そのとき目にした風景が素晴らしかったので、

Hiromiにも見せてやろうと、

再び登ることにしたのだが、

今回も同じく「早来墓地」を駐車地とした。

この山の山頂に続く管理道路の、

入り口を確認したわけではないが、

前回偶然「早来墓地」に入り、

そこからのルートが楽しかったので、

今回も迷わず同所を発着点に決めた。

 7時ちょうど、墓地の駐車場をスタート。

冬の墓地を訪れる人はいない。

途中管理道路に出てから、

雪に足を取られることを想定し、

スノーシューを背負ってのスタートとした。

ところが・・・

 まず墓地を縦断して抜けるのだが、

また胆振東部地震で崩れた墓石が目に付き、

何ともいたたまれぬ気持ちになる。

もうそれらの墓を守る人がいないので、

崩れても放置されたままなのだろう。

墓なんかいらないと、

常日頃から思い続けている私。

 墓地を抜けると送電線下に出て、

進み行く風景が一気に見通せる。

なかなかいい景色だ。

一旦流れの少ない小沢まで下って、

同じく送電線の下を登り返す。

すると背後に下ってきた風景が広がる。

そしてCo.100で刈り分け道から、

広い管理道路に出た。

ここでスノーシューを装着する予定でいた。

ところが全く必要ない。

固く締まって大変歩きやすい。

1月に登った時もツボ足だったが、

この時はスノーシューが欲しいくらいに、

雪に足を取られながらの登行だった。

足元が快適だとHiromiのスピードに拍車がかかる。

スタスタ前を歩いて行く。

 この『コロイ山』には、

4箇所に分かれてアンテナが建つ。

他の山に設置されたアンテナ群のように、

一箇所に固まってはおらず、

それぞれがけっこうな距離を保っている。

そんなアンテナを一つ二つと過ぎると、

目指すピークまで一直線の道となる。

それを詰めて最後は、

アンテナ施設の右から回り込んで、

7時55分、『コロイ山』(二等三角点:巨稜威山=ころいやま)。

スタートして1時間弱で、

ピークに立つことにあらためて驚いた。

そして下ろうとすると、

笹の中のピンテが目についた。

我々が登った方とは逆の、

建物の左側から回り込むものだった。

そこにはきっちり刈り分け道がつけられていた。

 下山はまっすぐ天を目指すようにそそり立った、

巨大アンテナ付近から、

南西に広がる伐採地に足を踏み入れてみた。

純白の広々とした伐採地は美しい。

伐採地を下って行く風景も、

登って行く風景も我々は好む。

ここもほんの里山に過ぎないのに、

期待をはるかに上回る風景を楽しめる。

そんな納得のゆく風景を楽しんで、

薄い樹林帯に入った。

そして奥行きの浅い樹林を抜けると、

管理道路から西に遠く見えていた、

大きなアンテナの真下に出た。

これで4箇所のアンテナを、

全部回ったことになる。

別にそれを狙ってのことではないが、

管理道路に加えて、

伐採地を歩くバリエーションルートがおもしろい。

最後は林道を下り、

送電線の下に出て墓地へと戻った。

9時ちょうど、駐車地。

たった2時間の行程にしては、

あまりにも盛り沢山な内容に、

Hiromiと二人「満足」のひと言!

豊かな気持ちで早々と帰途に着き、

夕方の反省会を約して別れた。

天候に恵まれ、

素晴らしい二日間だったことに感謝!

 

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2021.2.27 『東緑ヶ丘』(177m)  厳冬期に藪漕ぎ!

 

 山というのは実際それに登ってみなければ、

その良さを知ることはできない。

登ってみてつまらなくて、

「もう二度と登らない」、

と感じる山はめったにない。

それとは逆にその素晴らしさに、

何度でも登りたくなる、

という山も数多く存在する。

そしてこの「東緑ヶ丘」が、

そんな素晴らしい山の一つとなった。

何が素晴らしいったって、

景色がひじょうに美しい。

ルート中のあちこちで展望が開け、

そこそこで目にする風景に、

何とも言えぬ美しさを感ずる。

標高がたかだか200mに満たないこと、

四等三角点であることを考えると、

この山を訪れる人はいないだろう。

またこの山は直前に登った「深沢」の、

南隣りに位置する四等三角点で、

四等三角点の間隔が2kmであることを考えると、

ちょうど隣りの位置にあるようだ。

また「東緑ヶ丘」という点名がいい。

まるで街中の地名のような、

例えば「東緑ヶ丘町内会」みたいな・・・

親しみがもてる点名だ。

 土曜の『深沢』を下山後、

駐車地からそのまま広い知決辺川の河原に下りて、

完成したばかりの巨大砂防ダム下を歩き、

流れの狭い知決辺川を渡った。

点名が「東緑ヶ丘」の三角点ピークを目指すためには、

この川の少し上流まで農道を歩くと、

右手に林道が現れて、

それを利用してある程度の高さまで登れるであろうことは、

今年正月この農道奥の、

『仁達幌』(にたっぽろ・二等三角点)に登った際、

林道入口を確認していた。

しかし今は農道脇で「胆振東部地震」の、

復興作業が続けられているため、

申し訳なくて「立ち入り禁止」を無視して入ってはいけない。

 巨大砂防ダム下から知決辺川を渡り、

河岸の急斜面を登って広い牧草地に出た。

これを横断するように登って行く。

広い景色はどこも気持ちがいい。

Hiromiもすっかり広い風景を好むようになった。

牧草地を横断し終える頃、

笹薮に突入した。

しかしそれほど濃くはなく、

200mも上がると林道に出た。

これが前述の林道と思われる。

林道に出たもののそれを利用できるようではなく、

すぐ対面に張り出している尾根に取り付いた。

薄い笹の尾根をグイグイ登って行く。

するとCo.150で小ピークに立った。

その後多少のアップダウンを繰り返して進むのだが、

その尾根筋で美しい風景を目にすることになる。

南には崩落した山肌の奥に、

厚真町の田園地帯が広がり、

北には直前に登った「深沢」を含む、

ゆったりした山並みが見えている。

そしてそれらの手前に林立する樹木が素晴らしい。

人はそれぞれ感じ方や好みが違うので、

あくまでも私個人の感想だ。

そんな風景を楽しみながら進むと、

最後は密度の濃い笹に行く手を阻まれた。

濃い笹の基部には倒木群が複雑に絡み合って、

更に強く進行を阻む。

それでも長い距離の藪漕ぎではなかったので、

なんとか抜け出してピークへ。

古いエゾシカの防護柵が、

無残な状態で放置されていた。

三角点ピークには到達したものの、

やはり笹が濃い上に多少なりとも雪があり、

標石の発見は早々にあきらめた。

そしてまた周りの風景を楽しむ。

下山でも同じく風景を楽しみながら歩くが、

それも天候が良かったから。

晴れりゃあ山は100倍楽しい!

 

 登路のルートをそのまま辿り、

藪尾根から林道、そしてまた藪に入って牧草地へ。

広い牧草地を下って駐車地に着いた。

いやあ、いい山だったなあ!

Hiromiと二人で納得して、

厚真町の「こぶしの湯」へ汗を流しに走った。

 

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