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2021.3.7 『御園北』(195m)~「245mP」  盛り沢山な原風景の里山を満喫する

 日曜の朝は栗山町の南角田で目覚めた。

私の原風景の中の世界だが、

いつから降り出したのか、

外は雪が降りしきり、

新たな降雪が10cmを超えていた。

この朝はその車中泊地から、

アプローチなしで、

そのまま山に入る予定でいた。

しかしそこまで降られると、

いつ除雪車がやってくるかわからない。

除雪車の妨げになるわけにはいかないので、

移動せざるを得なくなった。

それで予定を別の山に変更し、

モチベーションも上がらないことから、

パッと登って帰ることにした。

そして車を走らせ、

御園地区で「伊藤の沢林道」入口の前を通ったときだった。

あれっ!?

どうしたことか、

雪に埋もれているはずの林道が、

きっちり除雪されて開いているではないか!

これは林業による森林伐採後の、

木材搬出用と直感した。

これを利用せぬ手はない。

日曜日であるため搬出作業は休みのはずだ。

従って除雪車の心配もない。

早速林道に入ってみると、

すぐに広く除雪されたところがあり、

ここを駐車地とした。

この奥には積雪期に見てみたい、

と思っていた風景があるので、

正にグッドタイミング!

 6時50分、駐車地をスタート。

すぐにエゾシカ防護柵の扉を開けて、

「伊藤の沢林道」に入った。

そして施錠された林道ゲートを越えて驚いた。

前方左手に木材の山が築かれている。

山奥で切り出された木材を、

搬出前に集積したものだろう。

すごい数の木材が見事に積み上げられている。

私はこの風景が好きで、

Hiromiは切り出された木材の匂いを好む。

そして更に驚いたことがあった。

山積みされた木材の奥に、

杉の林があるではないか!

杉というのは北海道には原則自生していない。

いったい誰がどこから持ってきて植えたものか?

早朝からワクワク感いっぱいだ。

それから200mも歩くと、

左手の林を抜けて伐採地に出た。

私が見たかった風景がここにある。

私はこの伐採地の風景が好きで、

積雪期にそれを見てみたいと思い続けてきた。

そしてその期待は決して裏切られることなく、

素晴らしい風景の中を登って行く。

Hiromiも積雪期のこの風景を目にするのは初めてで、

当然すぐ気に入って「お気に入り」に登録。

背後に広がる雄大な風景を眺めながら一旦樹林に入り、

尾根筋を少し詰めると、

7時40分、四等三角点「御園北」

ここの三角点標石は倒木の下になっている。

 再び伐採地に戻って、

風景を眺めながらゆったり下る。

雪が止まぬならそのまま帰途に着く予定だった。

しかし雪の降り方が弱まり、

空も青い部分の面積が広がり始めたので、

一旦林道に下って伊藤の沢を渡り、

南側の尾根に登ってみることにした。

急きょ地形図を見てみると、

尾根上に記された「245m標高点」がある。

であるならばそれを目指して尾根歩きを楽しみ、

復路は尾根の西側に広がるゴルフ場に下り、

広い風景を楽しんで駐車地に戻るということにした。

伊藤の沢は水量が少ないので、

一旦スノーシューを外して楽に渡渉できた。

そしてすぐ急な尾根に取り付いた。

Hiromiのルートファインディング訓練のため、

極力口を出さず後につく。

と、言えば聞こえはいいが、

Hiromiの後をやっとの思いで着いて行く、

というのが現実なのよねえ・・・

 尾根は小さなアップダウンを繰り返していく。

多少倒木が行く手を阻む場面が生じるものの、

概ねすっきりとした楽しい尾根だ。

体力をとことん使い果たさないと、

満足できないHiromiも、

この尾根歩きはたいそう気に入ったようだ。

8時50分、「245m標高点」

ここから更に南下していくと、

『御園山』につながっていることを確認。

次回は『御園山』を含むルートを組んでみよう。

 「245m」から西の尾根を下って、

広いゴルフ場に出た。

広い景色はいい!

ただ雲が多く日差しが弱いので、

全体的に暗い雰囲気なのが残念だ。

またこのゴルフ場は随分広く、

芝が何段にも分かれていた。

そしてそれらを隔てる針葉樹林に入ると、

必ず松の幹にヒグマの爪痕が残っていた。

それも数が多い。

そんな爪痕が残されたほんの目の前で、

何も知らない顧客がゴルフを楽しんでいる。

それでいいのだろうか?

と、少々首をひねってしまう。

 ゴルフ場も末端まで進む頃になって、

ようやく日が差してきた。

最後は林道に下って、

エゾシカ防護柵扉から出ようと思っていたのだが、

なんとその前に防護柵が倒木でなぎ倒されている箇所に出合い、

そこから直接近くの駐車地に下った。

9時35分、駐車地。

いやあ、おもしろかった!

この日歩いたのは私の原風景の中の一部分。

その中に随分盛り沢山な内容が込められていたことに満足。

早朝の降雪から逃れようとして、

思いがけなく得られた幸運に、

Hiromiも大変満喫できたようで、

夕方の反省会もいつになく盛り上がった。

 

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