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2021.3.5 『540m峰』  短時間で登れる展望抜群の山へ!

 今日は「コズを故郷の山に登らせる!」

シリーズ第5弾。

今回はコズが育った夕張市登川の近く。

石勝樹海ロードを日高町方面に向かってに走り、

夕張市登川を過ぎると間もなく、

「登川トンネル」をくぐり抜ける。

そしてトンネルを抜けて500mほど走ると、

右手に除雪された広い駐車帯が現れる。

ここを駐車地として登行することにした。

先日の大雪で各地の状況が不明なので、

確実に駐車スペースが確保できる山を選定した。

 今朝現地に向かうとコズは既に到着していた。

コズと待ち合わせをして、

私が先に着いたことはない。

必ずコズが先に到着している。

そして準備も早々に済ませ、

退屈そうに準備の遅い私を待っている。

今日はスノーシューまで装着してしまって、

寒いからと自車に入って待っていた。

今になって冷静に考えると、

スノーシューでどうやって車に入ったんだろうね?

 駐車地から目指す方向に、

スノーモビルのキャタピラ痕が続いていたので、

利用できるところまでそれを利用しようとしたが、

いくらも進まないうちに消えてしまった。

期待したスノーモビルは駐車帯のそばで遊んだようだ。

そんなキャタピラ痕から外れると、

心配した通りスノーシューが雪に飲み込まれる。

しかもこの朝の気温は既に5℃もあったので、

ひどく重い雪の中の登行となった。

おまけに尾根筋には巨大な倒木が横たわり、

これを避けて歩くのが負担になる。

尾根はCo.440で突然開ける。

北海道電力の送電線が引かれており、

その下を広く草刈りされている。

それが素晴らしい展望を、

欲しいままにしてくれる。

送電線の鉄塔脇に立つと、

足元がすくわれそうな高度感だ。

そしてコズが辛そうに立ち止まる。

ここのところ山行が続いているコズは、

かなり疲労が蓄積しているようだ。

 送電線下の急斜面を60mほど登り、

傾斜が落ちたところで、

再び樹林帯に入った。

ただ樹木は薄く邪魔にはならない。

またこの頃になると足下の雪が、

締まりだして楽になった。

最初からこういう具合だと、

苦労することなく登れるのだが。

緩斜面を登りつめたところが『540m峰』。

このピークには山名や点名もなく、

地形図に標高点が示されているだけだ。

当初の予定ではここから更に2kmほど稜線上を歩き、

「大峠」(三等三角点・519m)に立つ予定だった。

しかしコズの疲労が激しそうなので、

「ここでやめとくか?」と問うと、

「うん、そうしよ! もういいわ」との返答だった。

であれば更に良い展望が得られる鉄塔側に移動し、

そこから夕張市の山々や東方面の、

『ハッタオマナイ岳』、『坊主山』などを眺めた。

 下山は速い。

足下の雪は更に湿って重くなっていたが、

下山となれば楽なものだ。

スタスタ下って駐車地へ。

短い行程ではあるが、

短時間で登れる山にしては、

あまりにも素晴らしい展望に、

コズも満足げに笑顔で帰っていった。

 

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