goo blog サービス終了のお知らせ 

今日も、歩いて行こうか…

近郊の山歩きや、昔の街道・古道を歩いてみたり…、鈍行列車で知らない町を訪ねると、探していたモノが…きっと見つかる。

旧・石州街道の拠点…山あいの町:上下へ

2009-03-11 21:42:25 | 知らない町を歩きたい…
'09春:青春18きっぷの旅…Part-1

今春…最初の旅は、広島県福山市上下町上下を訪ねた。
山陽本線福山駅から2両連結ワンマンカーの福塩線に乗り換え
約40分で府中駅へ…、
府中からは1両ワンマンカーで、山間部、芦田川沿いを
ゆっくりしたスピードで約45分…上下駅に到着。
上下駅は福塩線の中でも一番標高の高い位置であることが
ホームの標柱に示してあった(386.2m)。
駅内にある観光案内所でマップなどを収集してから町歩き…。
かっては幕府の天領であり、石見銀山から銀を運ぶ中継地の
宿場町として賑わったそうだ。
今も街道の趣もあり、白壁やなまこ壁、格子窓のある建物などが
見受けられる。

この町のキャッチフレーズは「白壁のにあうロマンのまち」。
町おこしも盛んなようで、3月22日まで「ひなまつり」を開催。
各店舗の店先にはそれぞれに伝わっているお雛様を飾っていた。
上下歴史文化資料館でもある旧・岡田邸でも由緒あるお雛様、
伝統的な郷土雛などが数多く飾られていて、とても見応えがあった。
翁山を背にした町のシンボル…上下キリスト教会の建物(写真)は、
明治時代に旧財閥・門倉家の土蔵だった。
戦後は教会として使われていて、広島県文化自選選定建築物に。

街道沿いを歩き、町のはずれには大正時代に建てられた木造の
芝居小屋:翁座が現れる。
「映画実演」の大きな文字が印象的だ…残念ながら平日だったので
小屋の内部が公開されていなかったのが心残り…。
その後、上下の町の由来でもある分水嶺に位置する天領代官所跡へ、
そこから町を見下ろす翁山へ向かった。
翁山は標高538mで、昔は山城があったらしいが、今は健康の道と
して整備され山頂まで車道になっていた。
麓の善昌寺から山頂まで約20分、もっとも山歩きに慣れているので
この時間だが、慣れていない人なら倍は掛かるだろう。
山城の遺物・痕跡は全く無いが、山頂からは山々に囲まれた中に
上下の町並み、周囲の山並みがよくわかる場所でもあった。

山を下り、街道沿いを戻りながら途中の門倉菓子店で土産購入。
上下名物と称する「つちのこ饅頭」である。
お店には数えで九十歳になるお婆さんが一人で元気に接客
対応されていた。少し計算が苦手とおっしゃって
いたが、そばには昔の木製の大きなそろばんも現役だった。
少し話をした後、いつまでもお元気で…と伝えて駅に向かう。

現地滞在…約2時間15分。小さな町だったので短いながらも
それなりに楽しめた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。