今日も、歩いて行こうか…

近郊の山歩きや、昔の街道・古道を歩いてみたり…、鈍行列車で知らない町を訪ねると、探していたモノが…きっと見つかる。

越の国:越前府中(武生)と、越前大野へ…

2008-04-05 01:19:40 | 知らない町を歩きたい…
'08春・青春18きっぷ/鈍行列車の旅…Part-5

いよいよ今春の旅も最終回…
今まで北陸線での通過駅と思っていた武生に立ち寄ってみた。
駅前にある観光案内所に立ち寄り、情報収集。
マップをもらって、古い建築物の場所を聞いておく。
マップには「越前府中・まちなか博物館」とあり、
代表的な建築物にスポットを当て、所有者などが公開している。
現在も営業中の店もあるし、居住している家も…。
これら以外にも、古い町家(写真)を探しながら歩くのも楽しい。
しかし、いつまでこの状態で残るのだろうかと不安を感じる。

「蔵の辻」という新しいスポットも出来ていたが、
残念ながら観光客の姿は見かけなかった。
この町の商店街も地方都市に増えたシャッター通りだ。
由緒あるお寺があったり、絵本画家・いわさきちひろの生家も…。
訪れた観光客側からすれば、中途半端な観光対策かも。
もう少し、何とかして欲しい…ものである。

越前大野は2回目…
前回、時間が無くて訪れることが出来なかった場所へ向かう。
先ずは「郷土歴史館」へ…
昔、裁判所として使われていた木造建築物(市指定文化財)を
利用した内部には、収集された素晴らしい展示物が多かった。
まさに時代の変化と共に消え行く運命の民俗資料・展示物…。
見ていても飽きないほどの価値があると言えよう。
ただ、埃がかぶった状態で、何だか哀しかった。
古い展示品は大切に保管しなければ、埃と共に朽ちてしまう。

この後「歴史博物館」へ…
こちらは近代的な建物の中に展示されていた。
特に白山信仰に関する資料などは、歴史的にも価値ある展示だ。
見ているだけで興味が湧いてくるほど…。
(民俗資料もこれぐらいの施設に保管して欲しい…)

見終わった後、寺町通り、石灯篭通り、名水百選の御清水も再訪し
帰りの電車の時間までゆっくり過ごす…。
この時期の越前大野は周囲の高い山には残雪があり、
写真的光景には、いつまでも見とれてしまうほどだった。