今日も、歩いて行こうか…

近郊の山歩きや、昔の街道・古道を歩いてみたり…、鈍行列車で知らない町を訪ねると、探していたモノが…きっと見つかる。

2015年「青春18きっぷ」で二泊三日の夏旅へ…

2015-07-29 12:32:21 | 知らない町を歩きたい…

数年ぶりに青春18きっぷで旅をしようと思いつき、時刻表で日本全国で旅を想定…以前に比べると18きっぷ旅行者にとって、少々不便に。

新幹線や特急利用者にとっては便利でも、鈍行列車を楽しむ旅行者は不満かも…。

時刻表だけでスケジュールを組み、すっかり旅に出た気分…あとは、週間天気予報次第。

当初は20日前後で予定をしていましたが、台風11号の接近で延期…結局、26~28日に北陸方面へ向かうことに決定。

以前から訪れてみたかった”道元”が開いた曹洞宗の大本山”永平寺”、越前・丸岡城…

いろいろ調べているうちに”黒部峡谷パノラマ展望ツアー”があることを知り、興味津々。

そして、高岡市内の”重要伝統的建造物群保存地区”へ…二泊三日の夏旅に出発。

<一日目>

朝、芦屋7:29発の新快速で福井へ…10:47福井駅到着、

東口前から出る10:50発の”永平寺ライナー”…乗り換えの時間が少なくて心配でしたがチケットを購入して無事に乗車。

約30分で…永平寺に11:30着…

夏休み中だけに家族連れやグループ、外国人の姿も多かった…

大木がそびえ立ち、樹木が強い日差しを防いでくれて暑さも半減しているようです。

境内では修行僧の撮影は不可、建物を赴くままに撮影…、境内を出てから周辺も散策…ご覧下さい。

荘厳な建物、凛とした修行僧の姿、曹洞宗とは縁がないですが、以前、敦賀から今庄への古道”木の芽峠”の茶屋の主に聞いた

”道元”が峠越えをした話、またその後、映画”道元”を観てから禅師のことが気になって…。

丁度、昼時で食事を司る大庫院(台所)から、僧堂(修行僧が座禅、食事、就寝を行う根本道場)へ食事を運ぶ

何人もの修行僧の姿も拝見出来ました…黙々と行うことも修行…と。

境内を出て周辺を散策…

玲龍の滝…水流の力強さで一服の清涼感、向かい側のせせらぎでは”カラスアゲハ”が吸水に現れました。

お寺を少し離れた門前町で丸岡城へのバスを待つ間に昼食…、13:45発の路線バスで出発。

14:21城入口バス停…次のバスまでの約1時間で散策、現存する天守閣の中で最も古い木造建築といわれ、

珍しいのは屋根が全て石瓦で葺かれていて、近くで見るとちょっと驚き(初めての経験です)…、ご覧下さい。

城入口バス停から歩き始めると、太陽の日差しが強く地面からも熱気が立ち上がり、クラクラするほどでした。

天守への坂道も汗ビッショリになりながら登城…もちろん城内にエアコンは無く、天守に上がると吹きぬける風が心地良かった。

ただ、天守への階段は傾斜が80度ぐらいで、手すりを持たなければ登るのが怖いほど…(撮影するのを忘れてしまった…)

城の周りを歩き、近くの歴史民族博物館に立ち寄るとエアコンが効いていてちょっぴり休憩。

でも次のバスを乗りそこなうと、予定が大幅に狂うので急いでバス停へ…15:21→JR芦原温泉駅へ向かい、

JR~第三セクターの”IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道”で今夜の宿泊地:富山18:36到着…暑さに負けず、汗だくの一日目が終了。

(第三セクターの鉄道は青春18きっぷに制限・特例有り…別途運賃必要)

<続く…>

 


2015年「青春18きっぷ」で二泊三日の夏旅へ… (2)

2015-07-29 12:31:53 | 知らない町を歩きたい…

二日目も早朝に起床、ホテルの美味しい朝食をタップリ食べて、電鉄富山駅7:12発の電車で宇奈月温泉駅へ…

今日一日は夏旅の最大目的”黒部峡谷パノラマ展望ツアー”に参加、現地受付が9時から30分過ぎ迄…なので、それに間に合うように出発です。

(もちろん、今日の交通機関は富山地方鉄道だけなので”18きっぷ”は使えません)

早朝の時間は特急が無く、ここでも鈍行列車で約1時間50分ほど…(北陸新幹線で新黒部まで行き、電鉄に乗り換える方法あり)

宇奈月温泉駅9:01分に到着、200mほど歩いて黒部峡谷鉄道駅の二階の受付へ行き、手続きを終えて…出発待ち。

出発は10:03…一般の旅客と一緒にトロッコ電車で欅平駅へ…(電車から見る峡谷の眺めは実際に目で見るのが一番…)

欅平駅で一般客と分かれて…、関電職員の行動説明を受けながらヘルメットを装着し、班毎に車両に乗って工事専用区域へ…

電車を降りて坑道内を歩き、竪坑エレベーター、急な坑道を登り…展望台手前…登山道を登って…展望台へ…

展望台からの北アルプスの峰々が一望…しかし、日差しが強くて、天然冷房の地下坑道でのヒンヤリ感は吹っ飛び、汗だく…

休憩の後、登山道を戻り…再び、地下坑道へ…

展望ツアーを終えて欅平駅に戻り、指定の電車まで時間があるので周辺散策…川原に下りたり、猿飛峡まで歩いたり…汗・汗…

猿飛峡から欅平駅に一旦戻って…反対方向の名剣温泉へ…(家族連れの観光客も多く、子供たちは元気いっぱい…)

黒部川の豊富な水量、豪快な流れが電気を生む原動力になっていることを実感…、名剣温泉から欅平駅へ戻ります…

定刻のトロッコ電車で宇奈月温泉駅へ…、途中、万年雪が大きな塊となって川沿いに残っていたり…

野生の猿のために専用の橋が架けてあったり…ねずみ返しの岩壁やら、ダムを眺めたり…

単線なので、駅に到着するごとに対向電車とすれ違い待ち…

この黒部峡谷鉄道…駅員をはじめ工事職員、対向車両の車掌など全員が笑顔と手を振ってお客さんにサービス満点でした。

ただ、富山出身の女優の説明アナウンスが、うるさくて(車両の走る音が大きいのに、それに加えて説明音が大きい…)

外国人も乗っていたけど、理解出来ないので”大きな人工的な騒音”としか思えないでしょうね…(少し工夫の必要あり…例えば沿線紹介の印刷物の配布など)

宇奈月温泉駅に戻り、約1時間後の電車で富山へ…(富山地方鉄道の車両は各地の私鉄で活躍した車両を使っていますので鉄道ファンには宝庫)

往路と同じ鈍行でノンビリ揺られて…19:05富山着…晩食後、連泊が取れなかったので別のホテルへ…

この”黒部峡谷展望パノラマツアー”=参加費は¥5,000-(トロッコ電車の往復運賃込み=¥3,420-)

普通なら絶対に行くことの出来ない地下坑道、竪抗エレベーターなどを経験出来て、おもしろかったです。

明日は最終日…

<続く…>

 

 


2015年「青春18きっぷ」で二泊三日の夏旅へ… (3)

2015-07-29 12:31:27 | 知らない町を歩きたい…

今日は夏旅の最終日…ホテルからの出発は少しゆっくりです。

富山駅へ向かい、青春18きっぷで高岡へ(富山ー高岡、金沢ー津幡は特例区間で利用可=津幡ー高岡は別途運賃¥600-)…

富山9:41発で高岡10:00着…駅の観光案内所に立ち寄り、観光マップを取得…訪れたかった”重要伝統的建築物群保存地区”へ…

先ずは…山町筋にある”土蔵造りの街並み”へ…

駅から歩いて約10分…土蔵造りの建物はそれぞれが通りに少しずつ離れて建っています。重厚な土蔵造りに人の気配を感じなかった…

次は金屋町の”千本格子の家並み”へ…

この整備(石畳、電柱埋設)された金屋町の通りにも人の気配を感じません…。

観光案内所で聞いたコミュニティーバス(1回¥200-)を利用するのも考えましたが、歩くことで街の様子が判るのが最大の利点。

それにしても暑い!汗ビッショリになりながら歩き回り…駅に戻ります。

駅の反対側には国宝の”瑞龍寺”…歩いて10分程、ただ次の電車の予定もあるので、門前まで行くことに…

八丁道という石畳の道の先に”瑞龍寺”の大きな山門…中に入りたかったけど、観て回るのに時間がかかりそうなので駅に戻りました。

猛暑の高岡市内…

観光客を呼ぼうとしているようですが、暑さのせいなのか? 見かける住民の愛想が悪い…無表情(職人の町だから?)。

今まで地方を訪ねた経験(重伝建保存地区を含む)では、どこでも皆さんは観光客に挨拶や声掛けをしたり、とても優しかった…

ここ高岡では観光客など見知らぬ人を拒絶する雰囲気…通りすがりでも全く知らん顔…観光マップを持ってキョロキョロしていたら観光客なんですけど~(苦笑)

残念ながら高岡の街=結論は「また来たいとは全く思わない…」になりました。

高岡駅で津幡駅まで切符を購入…12:02発で金沢へ…、金沢で昼食後…13:30発で福井15:10、15:10発で長浜まで鈍行の旅…16:54着。

長浜駅からは新快速16:57発で芦屋に18:59に帰着。

ちなみに、偶然入った金沢駅構内にあるレストラン街の蕎麦屋さん=観光客が多いだけに、洗練された”おもてなし!”

観光の歴史があるから当たり前かも知れないけど、”おもてなしの心”を持っていなければ自然な声掛けが出来ません。

高岡のイメージが悪かっただけに、金沢にはとりあえず百点満点! 次回の北陸の旅は、金沢をベースにしたい…。

北陸線(金沢~長浜)の各駅停車の普通列車は新しい車両になっていて、快適な乗り心地でした。

猛暑の中の夏旅…どこに行っても暑さは避けられないようです…18きっぷは残り3回分=9月10日までに使い切るか、売っちゃうか…はてさてどうなることやら??