田んぼの溝切機である。
田んぼの苗間にV字型に溝を切り、導水・排水を効率的に行うためのマシンである。
地面に転がっている赤いのがエンジン。突然、外れたのではなく、外して置いてある。
突然、鉄の輪が回らなくなった。エンジンはかかるのだが輪が回らない。
ぼったくり農機店に修理を依頼すると名前のとおりぼったくられるので、現場で自身で
なおすことにして、とりあえずエンジンを本体から下ろしてみた。
①エンジンは回る、②輪側のエンジンの回転が伝わるシャフトも回る、となれば
エンジンとシャフトをつなぐパーツしかないと見当をつけ、バラしてみる。
オイラが持ってるパーツがそのモノなのだが、丸い黒い部分が案の定回らにゃい。
年に1度しか出番がないのでスネて、そのまわりにべったり塗ってあったはずの
グリスをどこかにやってしまったか?でっかいプライヤーでがっちり焼きついている
黒丸部分を少しずつ回るように細工し、一通り回るようになったところで、防錆・防熱
仕様のグリスをたっぷりとくれてやる。
エンジンを積みなおし、ついでにキャブの微調整もして、
エンジンを回す。・・・・・・・回った。安心安心。やってみるもんだねぇ。
な!快調だろ?農機店経営も可か?
でもな~、腰の痛みは取れないんだわ。休憩♪休憩♪歳はとりたかないねぇ。
最終的に切った溝の終端を、排水口につなぐ。この状態で2,3週間水を切る。
水を切られたことで、稲が水分を求め、根をさらに地中に張り廻らせ、結果、台風のような強風にも
倒伏しない強い稲に成長する。
溝を切ることで、前述のとおり導水・排水を効率的に行うことが可能となり、且つでっかい足で歩き回ることで
地中に酸素を送り込むことができる。地表より低い部分を作ることで水は溝に集まり、田んぼの乾きも促進する。
溝に水が貯まることで、乾いた田んぼでは生活できない小動物もとりあえず避難できる。
色々とメリットはあるわけだ。なんといっても半日、田んぼの中を泥土に足を取られながら歩き回るオイラが
一番運動不足解消というメリットがあるわけだわ。ヘロヘロになってしもうたけんどね。
ヘロヘロおやじ帰還。乾く前にマシンを洗っとかんとね。昼飯抜きで頑張りました。ありがとう。