昨年の秋に続いて、今回は厳冬の永田渡船にいる。
一昨年も来たのは秋だった。こんな真冬のチャレンジは10数年ぶりだろうか?
自宅で仮眠せず、ここの事務所で寝るつもりで2人で出かけてきたが、
寒い、(床)硬い、(枕)なじまないの三大洗礼の直撃を受け、
Zio号で寝かかったが、またここも寒く、1、2時間ウトウトしただけだった。
夜が明け、事務所に戻って、テーブルでサンドウィッチの朝食をとっていたら
ここニャンがピュアなおめめで「ちょうだい」とおねだり。毎日、釣客から自分の食い扶持
だけはこやって稼いでいるのであろう。どこかの長男坊にもそうしてくれると食費が浮くのだが・・・間違いなく無理だろう。
7時出船。完全な防寒装束に加え、練炭まで借用。暖をとるツールであり、決してボーズを悲観して
帰りの車中でイッサンカタンソを発生させるためのものではない。念のため。
洋上から日の出を迎える。
では実釣開始。イメージトレーニングは何パターンもくり返し万全だとO村クンが言っていたの思い出す。
永田渡船のフィールドのうち、今回彼は深江浦、オイラは西ノ浦と別々にチャレンジ。この時期「分」があるのは
深江だが・・・ジャンケンで負けちゃったんですわ。実はね。O村ァ、頑張れよー!デカバン頼むでぇ・・・本心は少しだけ違うが・・・そう言っておこ。
オイラのポイント左方向に、現地で待ち合わせたイシガミ先輩(3人中最手前)が見える。
オイラのポイント後方に、現地で待ち合わせたゼンブン先輩が見える。
果てさて、3人に「GET BIG ONE!」の歓喜はあるか?
が、しかし、この写真を撮影した時点で、撮りこんではいないが、かなりの雪が湾全体に降りそそいでいたのさな。
やっぱり、持ってるオイラが、持ち込んでしまったのであーる。何を?雪雲をさっ。
日の出時の青空はすっかり消え去り、分厚い雲がこの湾の上だけにいる感じ。
はい、すべて私の不徳の致すところであります。
寒激痛が全身を貫く。防寒対策は万全だが、予想以上の寒さがこれだけ続くと、ほころびからすきま風が
縦横無尽に入り込む。練炭の上の薬缶を時々膝の上において、抱くが一時凌ぎにしかならない。死ぬな?
本望か?筏釣師、筏の上で竿握りしめて凍死!の新聞記事が頭の片隅をよぎる。
新調したロッドも本領を発揮できず、散発的に河豚の細かいアタリはあるものの、本命からのシグナルは皆無。
釣座はこないな感じ。雑然としているが、毎回、大体の配列は決まっている。
寒い、寒いと言っていても仕方ないので、めっしめし♪
練炭の恩恵で、カップ麺も作れるしー♪今日のメインは「拳王!」でなく『ラオウ!』冷えた体に染み込むねぃ!
ランチタイムも含め、1時間ほど場を休め、再開。雲が切れ、晴れ間が覗く。海水色も好転。時合いか?
んなわけもなく、風は依然強く、時折、雪が舞う。山が泣く。
すっぐあったらないー、すっぐあったらないー。ふっぐあったるー。って感じ。
大阪へ帰るO村クンを鳥羽駅で見送り・・・写真左のエスカレーター見えなくなるまで5、6回、「お疲れ様でしたー」
的に頭下げってったよ。アイツ、少し気ィ使いすぎやな。その分釣りに集中できてへんのでは???
伊勢道を、音速を超えて飛ぶ。
今日は深江浦も西ノ浦も壊滅状態。客総勢9名で、西ノ浦で50cmジャストが1枚ゲットされなんとか完封回避。
まぁ初春の筏は、こんなもんですわ。その1枚はオイラがぁ!と、イメージしていたが、イメージだけして釣れるんなら
みんなするわな。要はどうイメージしたかだね。何事においてもね。・・・釣れんといつも能書きが長い私なの。
2時間弱で我が家に。帰ったらまた一段と大きゅうなっておった。おどろきっ!
さ、道具洗って寝ましょう。