これも前回のつづきではありません。
「実は、あれは嘘だったのです」
「そんなことを喋って大丈夫なのか」
「政府組織の不正を是正するためには。社会正義のためにはこのことを
告白しなければなりません。
実は、あの件は山田太郎大臣の名誉を護るためだけに始まった大きな嘘で、そのためにその他関係機関を巻き込み、多数の死者を出すにいたったのです」
「そ そうだったのか」
「そんなことを喋って君は、身の安全が守れるとおもっているのか。
今後だれかに狙われたり、国家権力はやわじゃない。命にかかわるぞ
その覚悟はできているのか。」
「大丈夫です。そのためにここに来たのですから。あなたにも迷惑はかけないつもりです。これからこの記録を記した紙をすべてこのバッグにいれて、警察に届ける予定です。」
「そうか・。」
わたしは玄関からその書類が入ったカバンをもったまま出ていく
すると、日本刀をもった男がおそいかかってきた。
私の腕は落とされ、腹にえぐるように日本刀が突き刺さった時
自分の人生は終わったと思った。。。。
「すごい体験しました」
「リアルでしたねえ」
「バーチャル内部告発、この商品はいかがでしたか」
「いやあ、スリル満点で、しかも自分は正義のために命をかけて
死ぬところもリアルでした。ほんと楽しめました。ありがとう」
「どうしてこの体験を求めたのですか?」
「いや。。実は。。。 えっ 理由を言わなければだめですか」
「いえ、この体験を求める人のなかに、実際に内部告発をしたかったけれど できなかったので、その悔いを バーチャルでリベンジするという方もいるんですよ。だからあなたにも内部告発したい何か理由があるのかと」
「・・・・・」
「いえっ何言ってるんですか。そんなこと。ありませんよ。」
怯えるように、その男は 去っていった。