ネコのヒトビト

ネコにまつわるヒトビトについてのお話等

わたしのおとうさん

2024-07-11 23:54:37 | 思ったこと
わたしのおとうさんは、りっぱなひとでした

てきをつくらなかった

なぜか

わたしたちこどもに
きけんがおよぶのを さけるためだ

だれもにしんせつにした

だれもに、せいじつにした

どんなにみかえりがなくても


あとになってわかる
だれにも
つけいるすきをつくらない

わたしたちこどもが、あとになって
ふさいをしはらうことのないように

だれにも、うらみをもたせなかった
とことんあいてをやりこめたりしなかった

やたらと ひとからもうけることもしなかった
あいてがまんぞくして よろこぶような
しょうひんを てきせつなかかくで
ていきょうしていた

もし、あのときあんなにたかく売られたとか
あのとき、あんなにぼったくられたとか
そういう うらみがあれば

わたしたちしそんに まで 危害が及ぶと
そこまで計算して ものごとを かんがえていた。

わたしのおとうさんはりっぱなひとだった。

だれからも ほめられるような
くうきょなしょうさんなど べつにいらなかった

だれも ほめやしない
それは くやしいからほめない

わたしのちちが どのくらいいだいか
それは ほめたくない ひとたちこそが
よくしっていた。

ほめられなくとも
えいよをあたえられなくとも

わたしのおとうさんは、
せいじつに いちばんたいせつなことを たいせつにまもった。

ほんとうに たいせつなものはなにか

それは生涯、ぶれることのない 軸だったとおもう。


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