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漁夫の利

2006年08月28日 | Weblog

漁夫の利

  http://www.digipop.ne.jp/~ken/works.data/gyofu.html 参考画像
   http://homepage1.nifty.com/kjf/China-koji/P-089.htm 参考本文
 
 戦国時代の燕は中国の北東にあって、西は趙に南は斉に接していたため、絶えず
両国にねらわれていた。 燕の昭王と言えば、楽毅を将軍として斉を攻めた話で
有名だが、趙に対しても警戒を怠っていなかった。

ある時趙が、燕の飢饉などの弱みにつけこんで侵略しようとした。
昭王としては多数の兵を斉に送っていた時でもあり、趙と事を構えたくない。
そこで蘇代に頼んで趙王を説得してもらうことにした。
 
蘇代は合縦策で有名な蘇秦の弟で、兄の死後その縦横家としての事業を継ぐために
燕王カイ(昭王の父)に巧みに取り入り、昭王の世になってからも斉にあって
いろいろ燕のために尽くした男である。

彼は蘇秦ほど大きなことはできなかったが、その弟らしく舌先三寸で種々の策略を
弄した。 この時も趙の恵文王に得々と話して聞かせた。

「私は今日お国に参ります時、易水(山西から河北へ流れ、燕と趙の国境を成す)を
通りましたが、ふと川辺を見ますと、蚌が口を開けて日向ぼっこをしております。
そこへ、鷸(雨が降るのを知る鳥と言われる)がちょうど来合わせて、その肉を
ついばんだので、蚌は怒って急に貝殻を閉め、そのくちばしをはさんで
離そうとしませんでした。どうなることか、と思わず立ち止まって
見ていますと、鷸が・・・


『このまま、今日も雨が降らず、明日も雨が降らなかったら、お前は
  死ぬだけなんだぞ。』
 
と言います。 蚌も負けてはいません。
 
『おれが今日も離さず、明日も離さなかったら、お前こそ死ぬんだぞ。』


両方とも意地をはって言い争うばかりで、お互いに和解しようとはしませんでした。
そうこうしているうちに、運わるく漁師が来たものですからたまりません。
両方とも簡単につかまえられてしまったのです。

私はハッと思い当たりました。
王は今燕を攻めようとしておられますが、燕が蚌なら、趙は鷸です。
燕と趙が徒らに争って人民を疲弊させれば、あの強大な秦が漁師となって
うまい汁を吸うことでしょう。」
 
趙の恵文王も藺相如や廉頗を用いた賢明な王だったから、蘇代の言葉がわからぬ
はずはない。 趙と接している秦の威力を考えれば、燕を攻撃するのは
得策ではないと思い、侵攻を中止したのである。

この話は「戦国策」にある、これから「鷸蚌の争い漁夫の利をなす」という言葉が
生まれた。 「鷸蚌の争い」も「漁夫の利」も「両方が争っている時第三者に
利益を占められること」を意味する。 今日では「漁夫の利」という。

河出書房新社昭和38年1月30日発行の
「中国故事物語」089pageに記載されています。

争いごとには、当事者には図り知り得ない「漁夫の利」が有るとしたら・・・
当事者の味方を装う第三者や仲介に立つ第三者が「漁夫」なんてのも有り得る。

何故に北朝鮮があんな理不尽な振る舞いをするのか?
傍若無人な振る舞いには、漁夫からのご褒美が貰えるのだろうか?

対立する日・中や日・朝の漁夫の利は・・・ 北の小国は北の大国の為?
北の大国は・・・ 別の大国の為?

昔の戦争は・・・ エネルギー確保か宗教の違いが根底に有った。

ハイヒールを履いた北の将軍様は、何を考えているんだろう? 単なる背伸び?

そして我が日本。 次の総理候補は「憲法改正」を口走った。
熱闘甲子園の球場と憲法九条の違いは、そこに爽やかな青いタオルなんて無い事。
教育問題の改正程度で、憲法の九条改正以前に休場して戴くことを望む。


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2 コメント

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 (8338goo)
2006-08-28 21:12:49
人間以外の、その他の生き物は他の生命を餌にします。

それ以外の殺生は殆どしません。 猫がトカゲなんかも訓練ですし・・・



お馬鹿な百舌鳥(もず)は取った保存食を忘れる事は有りますね。

そのお馬鹿さ加減で、他の鳥の子供を育てるのでしょうか?



戦争は「神」が与えた口減らし、もちろん地球に取ってのガン細胞治療です。

疫病もエイズもガン細胞撲滅の治療薬ですね。

半分冗談で・・・ 半分本音かも?

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Unknown (小宮)
2006-08-28 19:52:04
さきの大戦が終わり。この季節に色々マスコミに取り上げられますが。不思議に戦争に至るマスコミの役割と人心のあり様が取り上げられない様に思います

プロパガンダは今もそしてこれからも。いつか来た道をたどるのが。人類の定めかも。
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