はさみ屋のブログ

理・美容師の使うカットシザーのメンテナンス・アドバイザー(研ぎ・調整・販売)

毒掃丸は独創眼

2005年02月08日 | Weblog
 製造業は売れる商品作りを目指して、新しい商品の開発をするのが
世の中の常道だと思う。(サロンなどでは商品をサービスに置き換え可)

しかし売れる商品を作る為に、何故か・・・ 目新しい事に躍起になって
アンテナを張って、無駄な情報収集をしているのが一般的な考えの様だ。
(同業他社の売れ筋にアイデアの種をもらう為)
それでは簡単には自分で売れる商品など作れない。
いつでも後出しジャンケンで負けるのだ。

つまり自分の手持ちの商品が売れないので・・・
人真似しても売れ筋を作ろうとしている事だよね。
きっと良かれと思って作り上げた新しい商品も人真似ではそれ程には売れないだろうな。

それは、売れる商品と売れない商品の違いを正しく理解しないで
一歩遅れて他人と同じ路線で開発やアイデアを展開するからだね。
もちろん目先は一見変わって新しそうなアイテムに成って行くだろうがだ。

物を売るためにはセールスマンやカタログのキャッチコピーの言葉は重要だ。
お客様に投資効果を説明する為にだね。

それとは別にセールスマンの言葉を必要としない品物も有る。
セールスマンの言葉を必要としないアイテムは、商品そのものが物語を創作する。
デザインや機能美を持つ物が勝手にイメージの世界で喋るのだ。
故に物が語る事になりそのまま「物語」に成り得る。(駄洒落じゃ無いよ)
説明と云う言葉が不要なアイテムの意味が判って頂けるだろうか?。

ヒット商品はアイテムそのものが物語を語ってくれる要素を持つ物だね。
商品が物語を作れないのなら、セールスマンの話す物語が購買を左右する事になる。

さて、良く売れる商品が有る。
さてさて、それとは反対に物は良く出来ているのに売れない商品も有る。

わたしが思うには、売れない商品は何故売れないのかを
制作者側に語りかけているのに、制作者は他社の売れる商品にばかり気を取られ
売れない商品の語り掛けに耳を貸さないんだろうね。

例えるなら・・・ どこか安っぽい人間ドラマのね。
良くある不倫の果てにグチャグチャな家庭からやっと前妻を追い出し・・・
やれやれと思ったら、後妻にも逃げられる間抜けな亭主に似ている気もしないかい?
大抵は前妻の方が地味だったけど・・・ 派手な後妻よりは良かったと悔やむ。アレだ。

あのね 売れない商品は人間に例えたら「病人」なんだよね。
その病気は殆どの自社アイテムにも伝染する病原菌を持っているんだよね。

売れない病をさっさと直さなくては、全アイテムが健康には成らないんだよね。
物真似しても病原菌の根絶が無かったら、似たような末路が待っていると理解出来る?

ひとつの業種において競合商品を比較する事によって優劣が発生し
すぐれていると感じられるほうが良く売れ、劣っていると見られる方は売れない。

これは競合品と見くらべて優劣を調査し、判断するという仕事を省略しているんだよね。
無理ないよね。真似る側には「何によって優劣を計ったらよいか?」と云う
一番肝心な物差し(基準)が決まっていないのだ。

結論は、良し悪しは比較する事によって発生すると云う事に気づく事だ。

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