『 渦 (妹背山婦女庭訓 魂結び) 』 大島 真寿美 著 2021.10.9読了
野暮用で時間を潰す必要があり、分厚い本を探したときに目についた一冊。
フェアでリカちゃんのカバーを付けてくれるというので、普段はエコで付けてもらわないのだが、買った本屋も多分二度と行けないし、記念に付けてもらった(笑)
内容と違い、キャラっぽい見かけに仕上がってしまった一冊。
内容はといえば、親の好きに付き合わされ、幼い頃から浄瑠璃を傍にして育ち、次第に浄瑠璃作家となっていった近松半二(本名:穂積成章)の物語。
私は浄瑠璃は全く知らないので、作品の数々を身近に感じられなかったのは残念なんじゃないかと思う。せいぜい、大島さんの書きっぷりを楽しんだだけで終わったんじゃないかと思われる。大島さんの作品は必ず読むので、大島ワールドである周囲の人とのやり取りの表現、そんなところが面白かった。
浄瑠璃を知っている人なら、入り込めるのだろうが、私には大阪の人々の掛け合いを楽しむに留まる。長々と書かれる内容の深みがいまいち入ってこず、だらだらと読み進むような、何地獄だ...と思いながらグルグル廻る内容を読み飛ばさないよう注意するので大変だった。
ストーリーでは、浄瑠璃と歌舞伎が作品を演じる上で構成していくものが変化し合うことを渦のようだと表現していたが、私は読み進める作業が渦だった f(^^;)
後は、江戸に住まいを移した同業の人々がいたが、当時の道中は交通も不便な時代である。今のように新幹線で数時間、ではないため、夜行列車のしんどさも体験したことのある私には、さぞ大変だったろうな、とか、半二の嫁となった人は偉大だな、とか、余計な周辺事情を面白く読んだ。
浄瑠璃が好きな人には読んでみていただきたいね。私はTV上映されてる人形浄瑠璃のひと場面くらいしか知らないのだもの。
深みがあって流れるように読める本が欲しいな。
野暮用で時間を潰す必要があり、分厚い本を探したときに目についた一冊。
フェアでリカちゃんのカバーを付けてくれるというので、普段はエコで付けてもらわないのだが、買った本屋も多分二度と行けないし、記念に付けてもらった(笑)
内容と違い、キャラっぽい見かけに仕上がってしまった一冊。
内容はといえば、親の好きに付き合わされ、幼い頃から浄瑠璃を傍にして育ち、次第に浄瑠璃作家となっていった近松半二(本名:穂積成章)の物語。
私は浄瑠璃は全く知らないので、作品の数々を身近に感じられなかったのは残念なんじゃないかと思う。せいぜい、大島さんの書きっぷりを楽しんだだけで終わったんじゃないかと思われる。大島さんの作品は必ず読むので、大島ワールドである周囲の人とのやり取りの表現、そんなところが面白かった。
浄瑠璃を知っている人なら、入り込めるのだろうが、私には大阪の人々の掛け合いを楽しむに留まる。長々と書かれる内容の深みがいまいち入ってこず、だらだらと読み進むような、何地獄だ...と思いながらグルグル廻る内容を読み飛ばさないよう注意するので大変だった。
ストーリーでは、浄瑠璃と歌舞伎が作品を演じる上で構成していくものが変化し合うことを渦のようだと表現していたが、私は読み進める作業が渦だった f(^^;)
後は、江戸に住まいを移した同業の人々がいたが、当時の道中は交通も不便な時代である。今のように新幹線で数時間、ではないため、夜行列車のしんどさも体験したことのある私には、さぞ大変だったろうな、とか、半二の嫁となった人は偉大だな、とか、余計な周辺事情を面白く読んだ。
浄瑠璃が好きな人には読んでみていただきたいね。私はTV上映されてる人形浄瑠璃のひと場面くらいしか知らないのだもの。
深みがあって流れるように読める本が欲しいな。