子どもの感動を完成させる。

ここ数日、童話を読み込んでいた。

少し前にラジオドラマで朗読されていたバーネットの『秘密の花園』を。


私の実家は自営業だったので、一時はかなり生活が苦しかったんだけど、当時、母がへそくりで買ったのか『世界の名作』シリーズが揃っていた。

でも、それらは、子どもが読みきれるようにダイジェストなページになっており、あらすじを知っているだけの事だったのだ。

うちの子どもは小さい頃はあまり興味を示さなかったが、今は無類の本好きなので、図書館によく行く。

本当の本好きは、電子媒体ではダメなのだ。

それで、ふと、図書館で名作童話を借りようと思いついた

私が借りた本で442ページ。
こんなの、子どもだったら読破できなかったろう。

数々の学問でもそうだが、子どもの頃には意味が解らずに学ぶ事がある。
今さらやってみて感触が解るって事があるのだ。

今回借りた童話も、書いたのは大人だから、表現や状況の想像がやはり子どもには難しいのだ。


読み終わり、やはり感動した。
文章には書かれていない幸せもいくつか思い描く事もできた。

子どもの頃に読んだ本より確かなストーリィが目に浮かんだ。

素敵な時間だった