◆米国女子プロゴルフ<HSBC女子世界選手権 3月2~5日 セントーサGCタンジョンC(シンガポール) 6749ヤード・パー72>
土砂降りの中、値千金のバーディーフィニッシュで古江彩佳が3位タイに入った。
HSBC女子世界選手権最終日(5日、シンガポール・セントーサGC)、古江は安定したプレーでバーディーを重ねた。4つスコアを伸ばして通算13アンダーで迎えた最終18番。ここで襲いかかったのが豪雨だった。
【写真】渋野日向子&馬場咲希&古江彩佳ら日本勢の“海外組”オフショット
2日目、3日目とも中断を余儀なくされた雨が、最終もこのタイミングでやってきた。第2打を8メートルにつけた後、同じ組の畑岡奈紗、リン・グラントとともに走ってグリーンに向かうほどの激しい降り。見る見るうちにグリーンに水が浮き始める。
すぐにプレー中断になることが予想される中、一番カップから遠かった古江は躊躇することなくすぐにアドレスに入った。キャディーが止めるのを制してしっかりと打ったバーディーパット。スライスラインを描きながらきれいにカップに吸い込まれた。
「最後まで順位を上げられてよかった」と、笑顔で大会を終えた古江。次の試合まで2週間、間隔が空く米ツアーの合間を縫って次週は日本へ。明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ出場を予定している。粘り強いプレーと潔い決断。古江彩佳の強さが形になったような最終日は、2023年シーズンの活躍を予感させるものとなった。
同じ組でプレーした畑岡は、プレー再開後のバーディーパットが入らず、通算9アンダー11位タイ。4番のダブルボギーが響く、残念な結果となった。
武器である飛距離を生かし、試合を盛り上げたのが笹生優花だ。5番パー5からの3連続に続き、9、10、11、13、16番とバーディーを重ね、通算14アンダーまでスコアを伸ばす。残念ながら16番パー3でボギーを叩き、通算13アンダーに終わったが、それでも6位タイ。
「今日は全体的にすごく安定していた。パットの調子がいい日だった」と、いつものように淡々としながらも、21年全米女子オープン以来の優勝を予感させる大会となった。
渋野日向子は4バーディー、1ボギー。1ダブルボギーで1つスコアを伸ばし、通算4アンダーの33位タイ。「悔いが残る1週間。ショットが悪すぎて」と、表情を曇らせた。試合のない2週間は調整に費やす。
連覇のかかる日本の開幕戦を欠場して臨んだ西郷真央は、10番スタートの前半で「40」を叩く苦しい滑り出し。85を叩いた3日目がよぎる展開だったが、徐々に立て直し、この日は3オーバー。通算17オーバーで出場66選手中65位に終わったが、この経験を糧に立て直してほしいところだ。
優勝は通算17アンダーでコ・ジンヨンが連覇。2打差でネリー・コルダが2位に入っている。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、アマチュア時代を合わせ国内ツアー通算8勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。昨季から米国女子ツアーに参戦し「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」で同ツアー初勝利を遂げた。富士通所属。
以上、e!Golf編集部
古江彩佳は強いですね。
その他の日本選手も頑張っていると思います。
セゴドンについては、いい経験を積んだことだろうと思います。
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