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代々木競技場が耐震改修で閉鎖

2016-04-23 | 2020東京




朝日新聞デジタル

代々木競技場、耐震改修で閉鎖へ 震度7で倒壊の恐れ

2016年4月20日18時03分

2020年東京五輪・パラリンピック会場で、
コンサート利用も多い国立代々木競技場(東京都渋谷区)について、
同競技場を運営管理する日本スポーツ振興センター(JSC)は20日、
17年春から18年度末までの2年弱、耐震改修工事を行うと発表した。
現状では震度7の地震で倒壊する恐れがあるという。

 耐震改修は1964年の建設以来初めて。
建築家丹下健三氏によるつり屋根構造の第1体育館、
円錐(えんすい)状の天井の第2体育館ともに工事期間中は閉鎖する。
両体育館は稼働日数がともに300日を超える人気施設で、スポーツ大会だけでなく、
改修、閉鎖が相次ぐコンサート会場の不足問題にも影響が出る。
JSCは「耐震改修はいつかやらなければならず、五輪までに終えたいと考えた」としている。


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管理人

1964年の東京五輪で水泳、バスケットボールの会場だった代々木競技場
2020東京では、オリンピックでハンドボール
パラリンピックでバドミントン、ウィルチェアーラグビーの競技会場になっています。




丹下健三氏の代表建築とも言われる、この建物は
建設当初から金食い虫で、大屋根は補修の繰り返し
内部の鉄骨の錆は、何度も塗り替えている

2010年11月1日から2011年3月31日まで、工事費約3億8000万円をかけ
大屋根の塗装をいったん剥がし、鉄板を補修して全面的に塗り替える
大掛かりな改修工事が行われた。改修設計は丹下都市建築設計、施工は清水建設

ここまで手を掛けても建て替え案が、出なかったのはやはりこの建物も
1964年の五輪レガシーの一つで、近代日本建築のシンボルだったからだろう

でも、仕方ないが「3・11」以降に直せたらよかったのに

代々木競技場の「つり屋根方式」はまさしくつり橋が原理で
競技場内部に柱を作らず、大きな2本の支柱の間にメインケーブル2本が渡され
屋根を支え両端は地中へと伸び、屋根を引っ張り上げ
そのメインケーブルに梁を渡して鋼板を張っているんだとか
当時の最先端技術で、台風や地震の振動を軽減出来る構造だった。

でも、かつて無い「震度7」なんぞが来たらわかったもんじゃない!!

そこで今回の耐震改修なんだろうが・・・

熊本の震災でも耐震補強した建物が崩壊している
ふつうの建物の耐震補強が無意味なら
特殊な構造の、しかも大きな建造物の耐震化が本当に可能なのだろうか?

他の既存の、五輪競技会場の耐震化はされているのか心配になる

いつ首都直下が来てもおかしくないと言われているのに

東京でオリンピックを開催する、そのリスクの高さを

今回の熊本の震災で再認識した。