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競馬という趣味のある生活。

Azeri to Japan

2009年11月14日 23時31分12秒 | 一口馬主
海外では時期を問わず年中何かしらのセールが開催されていますが、とりわけ一口を趣味にしている私が興味を持って結果を見ているのは秋から暮れにかけての繁殖セール。

特にKeeneland、Fasig-Tipton、Tattersallsの繁殖セールには社台グループが毎年必ず大きな買い物をしており、子を宿している場合にはクラブの募集馬として登場する可能性が非常に高いのでどうしても注目してしまいます。

そうした中で今年は信じられないことにあの「Azeri」をノーザンファームがKeeneland Novemberにて落札したとの報せ。しかも落札価格は225万ドルという超破格値。(無論安いとの意味で)いくら牝系が地味で繁殖としてまだ結果が出てないとはいえ、また欧米経済が不況の只中とはいえ、そして円高で日本人が購買力を発揮しやすい環境とはいえ、近年の米国競馬の至宝中の至宝である名牝Azeriがセールに登場し、そして僅か225万ドルで落札されたには驚かされました。

なんといってもAzeriは米競馬史上3頭目の牝馬による年度代表馬でGⅠは11勝。(今年は牝馬による4頭目の年度代表馬が登場予定ですがね・・)ウオッカが格安で外国に売られちゃったようなもんです。いやいやこれは相当に衝撃的ですよ。多分世界の合田さんあたりがそのうち興奮気味にレポートしてくださるとは思いますが、不思議なのは何故それほどの名牝が売られたのかという背景。

関連記事を読むとAzeriの放出は所有していたAllen Paulson Living Trustの清算に伴う止むを得ないものだった模様。すでに年初のMixed Salesに出され、440万ドルのReserve価格に届かず主取りになっていた様子。故Allen E.PaulsonはCigar、Arazi、Theatricalなどを生産した高名なBreeding Ownerで、同氏財産は死後ご子息によって管理されていたはずですが昨秋の金融危機をきっかけに資産運用がたちいかず清算に追い込まれたということですね。欧米では未だそんな話ばっかですものね。

さてAzeriが宿しているDistorted Humor産駒がどうなるのか非常に注目。牡馬なら来年の当歳セレクトに登場、牝馬ならひょっとしてクラブで募集ということがあるのかもしれません。いや、このクラスはさすがにないですかね(笑)ちなみに初仔のA.P.Indy牡駒は1歳セールで770万ドルのReserve価格記録を更新も主取で、結局はトレーニングセールで190万ドルで取引されてます。2番仔のGiant's Causeway牝駒はさきのKeeneland Septemberで80万ドルで落札。いずれにせよノーザンファームはすぐに元が取れそうな良い買い物をしたということです。
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