54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

タイムパラドクス

2005年02月02日 | ハコ
多宇宙間でのテレポートの場合、タイムマシンに見られるようなパラドクスは存在しない。
タイムパラドクスの例として、自分が生まれる前の過去に行って自分の親を殺すとどうなるか、というのがある。
親を殺したら自分は生まれることができない。自分が生まれなかったら過去に行って親を殺すこともできない。では自分の親を殺すことはできないのか。でも過去に行って目の前に親がいれば殺すことができそうだ。・・・・。
しかし多宇宙なら。他の宇宙で自分の親に会ったとしよう。でもその親は自分の親ではなく、自分の親にそっくりな人間なのだ。その親を殺せば、その宇宙で自分そっくりの人間が生まれることはない。しかし自分の宇宙の過去で親が殺されたわけではないので自分は存在しうる。
こうして多世界解釈はタイムパラドクスをうまく回避したわけだ。
しかしながら、宇宙同士は相互作用するものである。「タイムライン」では、中世に行った教授が「SOS」のメッセージを残す。それを主人公たちが現代で発見して教授を助けに行くという流れになっている。
正しいように見えるし、正しくないように見える。教授は他の宇宙の中世に行ってメッセージを残したはずなのに、なぜ同じ宇宙でそのメッセージを発見できたか。ここで相互作用である。教授が中世に行ったとき、他の似たような宇宙でも教授が中世に行っている。つまり別の(しかしよく似た)教授のメッセージを主人公たちは発見したのである。
そう考えると自分の親を殺すことはやはりできないように思える。殺せば、似たような自分がやはり同じように自分の親を殺すからだ。しかし自分が存在しているという時点で親は殺されていないと断言できる。
親を殺せば相互作用で似たような自分も親を殺す。しかし自分の宇宙の親ではない。その宇宙は相互作用を免れているのだ。

・・・うまく説明できていないと思ってます。

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1 コメント

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タイムパラドクス (高島)
2005-02-03 03:23:58
昔読んだ本にあったタイムパラドクスに関する説について参考までにコメントさせてください。

「たとえ親を殺したとしてもそれは別の枝世界での出来事に過ぎない」という説のほかに、逆に「どんなに自由に行動しても絶対に親殺しは起こらない」という説も読んだことがあります。つまりどう殺そうとしても、突然凶器が壊れたり、激痛に襲われたり、殺したと思ったら別人だったり、さらには親を殺して帰ってきたら実は自分は他人の子であったということが判明したり…というような感じで。能力的には殺すことができても、論理的に殺すことができないという説です。

もちろんこの説だと不都合な点(今ある芸術作品を過去の作者に送ったらどうなるかとか…)もあって、どちらかというと平行世界の説のほうが説得力がありますけど…難しいですね。
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