寒中お見舞い申しあげます。
杉並区 三浦屋松庵店 その横の畑で 土の匂いがする
厳しい本格的な寒さがやってきました。
今年はとくに冷え込みが激しいようですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで誕生日(1月8日)もすぎ、新しい生き方を模索しています。
と言っても船の進む方向は変わらぬものと思います。
ベクトルがぶれぬよう芯に力を入れていこうと決意しています。
インフルエンザの流行期にも入ったようです。時節柄、くれぐれもご自愛ください。
大地の子 を読了して
武蔵境 イトーヨーカドー6階から ものすごい感動
山崎豊子さんはつぎのようなことばを残していた。
日本人はみんな健忘症なんでしょうか。
それとも人道主義欠如症なんでしょうか。
眼前の岩山や緑の峰、河岸の巨大な巌も、すべて自分を育んでくれた中国の大地に根を下ろしている。そう思うと、河岸の峰々の一木一草が、自分自身に思え、一心を揺さぶった。中国人にとって長江は、母なる河である。江面の深い底から長江を讃える声が沸き上って来、一心の魂は、大自然のなかへ昇華して行くようだった。
一心の両眼から涙が放り落ち、父の顔を見詰めた。
「大地の子・・・・・・」
山頂から吹き渡って来る風に、語尾がかき消された。松本は訝しげに一心を見返した。
「私は、この大地の子です」
峡谷と江面と巌に、一心の声が谺するように響いた。大地の子・・・・・・、それは日本の父に対する惜別であり、自分自身の運命に対する無限の呼びかけに他ならない。松本は発する言葉もなく、河岸に目を向けた。四十年間、この大地に育ち、生きて来た息子とは、もはや埋めようのない隔たりがあることを思い知った。
ちょっとした読書 新老人の思想
五木寛之著 幻冬新書 780円+税
人生の折々に五木さんの本によって生き方を示されてきた。
下山の思想もそうだった。
2012年(平成24年)1月5日の読後感につぎのように書いてある。
やっぱり俺も、「戦後」という暗い影を背負って生きている。
のびやかに明るい下山道を引っ張る。
このブログを書き終えてから、さっそく読み始めてみよう。
数ページをめくってみたが今回はかなり危機感が迫っている。
「とんでもないことになっている」というフレーズから入っている。
<超・老人大国の現実>というのがそれである。
面白そうだ!自分の意見を対比しながら読み進めてみよう。
今日のLEOクン
寒いので暖かいところを探して横になっています